http://www.asyura2.com/10/warb7/msg/396.html
Tweet |
デモの急速すぎる拡大に疑問を感じ、調べると以下のような報道があった。
重要な内容を含んでいるので、消える前に報告します。
http://sankei.jp.msn.com/world/news/110227/mds11022720070010-n1.htm
以下産経新聞より引用-----------------
「東部兵士数万人を首都近郊に潜入」 陸軍少将と会見
2011.2.27 20:06
【トブルク(リビア北東部)=黒沢潤】リビア陸軍のハニ・サアド少将は27日までにトブルクの陸軍駐屯地で産経新聞と会見し、東部一帯を管轄する陸軍がカダフィ政権を完全に見限ったとした上で、“首都決戦”に備えるため、兵士数万人を私服姿でトリポリ近郊に潜り込ませていると語った。
潜入部隊の規模について少将は「トブルクから2千人、(第二の都市)ベンガジから3万5千人」と言明。リビア総兵力7万5千人の半数近くが首都近郊に潜入している計算だ。
制服姿で人員を大量に送り込まないのは、カダフィ氏の出身地である北部沿岸のシルトやミスラータで、政権側から反撃される恐れがあるためとみられる。
サアド少将によれば、カダフィ氏は1969年の無血クーデターで倒したイドリス国王の地盤、トブルクやベイダなど東部一帯を常に警戒してきた。東部の反乱を防ぐため「武器を東部にできるだけ配備しないように努めてきた」という。
しかし、少将は「東部軍はこれまでひそかに爆弾や実弾を調達してきた」と証言。理由や調達先への言及は避けつつも「私服の兵士と並行する形で現在、首都近郊に送り込んでいる」と語った。また、東部軍がカダフィ政権に反旗を翻した理由について「リビアに連れてきた外国人傭兵(ようへい)を使って、自国民を虐殺したからだ」と強調した。
以下略
------------------------------------------
記事の要点
1.記者との会見は2011.2.27 20:06より前
2.デモを起こすために3万7千人も動員し、そのうち3万5千人が軍人
3.私服姿でトリポリ近郊に潜入
4.東部軍はこれまでひそかに爆弾や実弾を調達してきた(理由や調達先への言及は避ける)
5.反旗を翻した理由は「外国人傭兵を使って、自国民を虐殺したから」
記事の要点からの考察
1.デモの主体は東部軍軍人である。(1-3より)
・・・・西部への人員配置は、多人数が遠距離を移動することや多くの検問があることなどを考慮に入れるとかなり時間がかかるため、会見が2月27日であればそれよりも数日から一週間はかかると考えられる。
最近の報道から、長時間の戦闘の末反政府側が西進している状況が伝えられている。また、反政府側がザウィヤで、重装備の精鋭相手に善戦していることも驚異的で、素人ではなく軍人主体であることが裏づけられる。
2.デモ以前よりひそかに爆弾や実弾を調達してきた。
・・・・普通は反乱の準備という。最近の報道(写真・映像)から反政府側がかなりの武器や弾薬を所持していることが明らかになっている。
3.武器や弾薬の費用や調達ルートは海外に依存の可能性が高い。
・・・・かなりの金額になるのでリビアに利権を目論む勢力がバックに存在する可能性がある。
4.東部軍反旗をあげた根拠はとしている自国民の虐殺は、2月18日に政府側が実弾を使用したことが最初で、2月20日には軍の一部が離反したと報道されている。しかしトリポリでデモが始まったのは2月21日であり、19日や20日にトブルクやベンガジから3万7千人もの人員を怪しまれずに移動させるのは困難である。したがって、西部の都市で最初のデモが始まる前から少人数に分けて移動させたと考えられる。
秘密警察を持つ政府側が、デモ隊の主体がトブルクやベンガジから派遣された反乱軍人気づいていればどのような対応を取るか・・・・。
今回のリビア騒乱は、デモ以前より準備が進んでおり、かなり計画的である。武器や弾薬の費用や調達ルートは海外に依存の可能性が高く、利権を目論む勢力がバックに存在する可能性がある。
------------------------------------------
以下は、疑問に思うことと自分なりの推測
1.自国民の平和的なデモに対する銃撃・爆撃(今現在は内戦状態ですが)、デモ参加者に対する執拗過ぎる捜索・・・・、政権を維持するために取る行動ではなく、狂気の沙汰に見えますが・・・。
21日の最初の爆撃は? ロシアの監視衛星にはモニターされてないようです。
ロシアの軍事筋では、
http://www.youtube.com/watch?v=TncgsS0FDWg&feature=player_embedded
銃撃とデモ参加者に対する執拗過ぎる捜索は・・・・政権側がデモの主体を東部から派遣された軍人だと知っていれば・・・。
2.報道が入る前から映像や写真、情報が多すぎる。・・・・特に、デモの最中の反政府側からのものが多い。
3.軍や閣僚の寝返りが早すぎる。・・・・軍については上記の記事が事実であれば、デモの前からか。
閣僚の寝返りは・・・・、全国人民会議2008年、2009年のカダフィ演説により汚職・腐敗が多いため省庁の多くを廃止し、省庁で運用していた資金を直接国民に還元するベーシック・インカム(1人当り¥7万5千円〜8万円を支給=4人家族で¥30万円程の国民に永続の生活保障金)を導入する予定であったが、閣僚・官僚が反対していたことと関わりがあるのか・・・・?
反対があり(TVで中継され複数の閣僚が反対意見を述べたようです)、2009年にもカダフィが執拗に主張するので、利権を失う恐れがある閣僚・官僚や有力者(地方の書記や部族の有力者)が先手を打ったのか?
(一部参考)
http://messages.yahoo.co.jp/bbs?.mm=GN&action=m&board=1000003&tid=a5ya1bca57a5ca5afa1a6a5a4a5sa5aba5e0a4ka4da4a4a4f&sid=1000003&mid=424#under-deli
4.デモの動機がわからない。リビアは、生活が豊か(パン2人分:3円、鶏肉1キロ約250円、公務員月給:平均2万5000円)で貧困率が低く、大学までの教育と医療・住居が無償、物価(日本の数分の1〜10分の1)、トリポリ発時事の記事にあるように衣食住が保障されている。また、あえて職についていない人には、国家から生活に十分な給付金が出る。
政治的に不自由なことに対する不満だけで命をかける?
生活が豊かな根拠
トリポリ発時事3月7日 破格、ガソリン1リットル当たり10円=市民「カダフィ大佐だからできる」−リビア
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_date1&k=2011030700037
乳児の死亡率はアフリカで最も低い。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%82%A1%E3%82%A4%E3%83%AB:Infantmortalityrate.jpg
平均寿命は74.0歳で中国・サウジより高い。(世界の平均 67.6歳)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%9B%BD%E3%81%AE%E5%B9%B3%E5%9D%87%E5%AF%BF%E5%91%BD%E9%A0%86%E3%83%AA%E3%82%B9%E3%83%88
栄養失調人口は2.8%未満で日本と変わらない。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%82%A1%E3%82%A4%E3%83%AB:Percentage_population_undernourished_world_map.PNG
2010年の一人当たりの PPP(購買力平価)
IMFの調査14,328.11ドルで53位(日本32,607.87ドルで23位)CIAの調査15,200.00ドルで55位(日本32,600.00ドルで29位)同程度の国はロシア・アルゼンチンがある。前年より20位向上
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%9B%BD%E3%81%AE%E5%9B%BD%E5%86%85%E7%B7%8F%E7%94%9F%E7%94%A3%E9%A0%86%E3%83%AA%E3%82%B9%E3%83%88_(%E4%B8%80%E4%BA%BA%E5%BD%93%E3%82%8A%E8%B3%BC%E8%B2%B7%E5%8A%9B%E5%B9%B3%E4%BE%A1)
政治的に不自由・・・建前は直接民主制で全国人民会議とその下部機関が職場や学校にあり、在留外国人を含めだれでも発言できる。実際は、書記を中心としたリーダーが進め、その方針にそぐわない意見は言えない。刑務所収監率は、100人に一人が刑務所に収監されているアメリカ(230万人収監)よりはるかに低くチェコなみで、政治犯も多いとはいえない。というか秘密警察とカダフィを恐れていたようだ。
詳しいことを知っている方がいたら補足してください。
この記事を読んだ人はこんな記事も読んでいます(表示まで20秒程度時間がかかります。)
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。