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【トブルク(リビア北東部)=田尾茂樹】リビア各地で、最高指導者カダフィ派と反体制派の攻防が激化する中、反体制派が制圧した東部の各都市から、武装した市民の「支援部隊」が続々と戦地に向かっている。
北東部トブルクからも5日、カダフィ派との激しい武力衝突があった中部の石油拠点ラスラヌフに向かう市民が相次いだ。
「カダフィを倒すまでは戻らない。死ぬ覚悟もできている」。病院警備員イハーブ・アリさん(30)は、そう言い残してラスラヌフへ出発する車に乗り込んだ。
2月22日からトブルク郊外の検問所の警備担当となり、全く家に戻っていない。だが、ラスラヌフでの激しい戦闘を耳にして支援に行くことを決めた。3人の子供を抱え、妊娠中の妻は「家にいてほしい」とせがむが、「自由をつかむための戦いだ。仲間を助けたい」と話した。リビアでは、多くの男性が選抜徴兵で軍事訓練を受けている。
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