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【ドバイ=松尾博文】反体制派の蜂起が続くリビアで、カダフィ政権側が焦りを見せ始めた。東部を掌握した反体制派が支配地域を西方に広げる一方、政権側は首都トリポリ西方の要衝ザウィヤ奪還にてこずっている。政権は国営メディアを通じて東部主要都市の奪回を強調したが、実際は反体制派が掌握を続けており、首都トリポリへの動揺波及を抑えようと躍起になっている。
ロイター通信によると、トリポリ中心部で銃声が響いた6日朝、政府報道官は「祝福の花火で戦闘ではない。トリポリは政府が100%掌握している」と強調。国営テレビは朝からカダフィ大佐支持者のデモの様子を放映した。
さらに、国営テレビは政府軍がザウィヤと首都東方の第3の都市ミスラタを奪還。反体制派の拠点であるベンガジに向かっていると報じた。その後、東部のトブルクも奪い返したと報じた。しかし、これらの都市では政府軍の攻勢を受けているとの情報はなく、AFP通信によると、反体制派はトブルクを依然支配していると述べた。
政権は反体制派部隊が西方へと勢力圏を広げ、最高指導者カダフィ大佐の出身地シルトに迫っていることに危機感を強めている可能性がある。政府軍の“戦果”を立て続けに報じることで国民の離反を抑えようとしているとみられる。
カダフィ大佐は6日付の仏紙とのインタビューで「これはテロとの戦いであることを誰も理解しない」といらだちを見せ、英紙に対しては亡命の考えがないことを改めて強調した。
一方、反体制派の連合組織である国民評議会は5日の初会合で、政治、軍事の両面を統括する危機管理委員会の設置を決めた。元外交官ら委員3人を選ぶなど“カダフィ後”をにらんだ体制を整えつつある。
英紙サンデー・タイムズは6日、リビア東部で特殊任務についていた英軍の特殊部隊員が最大8人、反体制派に拘束されたと報じた。反体制派指導部と接触しようとしていた英外交官を護衛していたという。
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