http://www.asyura2.com/10/warb7/msg/325.html
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>デモの前から欧米メディアのネガティブキャンペーンがありました。無知蒙昧の
>阿修羅住人は気が付いていないかも知れませんが。有名どころでは、>Newsweekの2011年1月31日号(執筆は荒れる前だったことでしょう)で公共
>の敵の筆頭にムバラクが挙げられています。まぁ、他にもイロイロありますけどね。
http://www.asyura2.com/10/warb7/msg/268.html#c2
このコメントは私からのヒント。これを読んでちゃんと調べた人は、この冬に始まった民衆運動が、イランでは政権を覆すには至らず、一方リビアでは大きく発展したのは何故かということが理解したでしょう。
調べてない人のために書くけど
まぁ、この雑誌から分かることからすると、奴らは、今、こう思っているんだろうよ。
エジプト、リビアの調理は終わったぞ。さて、お次はイエメンをひっくり返そうか、アルジェリアをひっくり返そうか、それとも、わざと手を抜いてやろうかな。(オバマは来年から予算を削ろうとしてるからな!)
ま、私の紹介した記事を見た人は、上のつぶやきが、ほぼ、記事の特定の箇所と同じことしか書いていないということが分かるだろうね。それだけ分かりやすい事例だから、今後どう発展するかは、皆さんがこの投稿をきっかけにして調べて下さいな。
ただね、コメント書く人見てて感じたんだけど、
まさかとはおもうけど、
国民の窮乏がどうのこうのでデモが大きくなる、とかさ、
宗教警察が恐いからデモは発展しない、とかさ、
メディアのアホくさい論評を真面目に信じてないでね。
こういうメディアの説明はそもそも破綻してるでしょ。実際、イランより過激に民衆運動を廃除しても、覆されるところは覆されるし、イランより豊かでも覆されるところは覆される。つまり、デモの発展に貧困とか、弾圧はあんまり関係ないの。その辺、理解しないとさ、このデモの本質は理解できないよ。
民衆運動には、金とノウハウが必要なわけ。そのノウハウのミソになるのは、リーダー不在のネットワーク型組織の構築。これがないと、リーダーが叩かれてすぐに終わってしまう。
ネットワーク型組織と聞けば、アルカイダとか、法輪功がピーンと頭に浮かんだ人がいるだろうけど、こいつらはその、背後に米国の諜報勢が絡んでいることは有名だから、いちいち説明しないぜ。
つまり、その金とノウハウが提供されているところは民衆運動が成長し、提供されていないところは、民衆運動が成功しないということをまず理解しないとね。そして、この民衆を組織して動かすことを積極的にやると公言して憚らないアメリカの動きがどうしても重要になる。
イランについて「民衆運動は失敗する」とほぼ確定口調で書いているのは、このノウハウの提供が戦略的にされないだろうと予測されるからだ。(まぁ、イランにも民主化団体がいるし、頭のいい人もいるだろうから、そういう人が自らお金を拠出し、ノウハウを学ぶ可能性は廃除できないけどね。)
アメリカはブッシュ時代から、イランを潰す潰すといいながら、実際にはイランの利益になることばかりをやっていたでしょ。今や、イスラエル軍の戦闘機がイランの領空を飛ぶときは米軍が相手をすると、イスラエルを脅す始末。
実際、今はアメリカにとって、イスラエルはいじめの対象で、逆にイランは非常に重要な友人だ。その理由については、散々、ここ阿修羅で書いているし、今更書くまでも無いだろうから書かないけれどね、調べてちょうだい。
中国に関しても同様に、彼の国はアメリカの友人である。そもそも、中国共産党はCIAの前身であるOSSの助けで一党独裁体制を築きあげてきたのだから、中国の内部は、(利権構造も含めて)アメリカと太いパイプで繋がっている。
だから、中国で革命や大規模な暴動が起きにくいのだ。
歴史ってのは、ついつい民衆目線で判断してしまいがちだけど、すこし目を高くあげて、こういう観点でもう一度、時事問題を整理していただきたい。
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