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株式日記と経済展望
http://www5.plala.or.jp/kabusiki/kabu234.html
http://blog.goo.ne.jp/2005tora/
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日本駐留を含む米軍の前方展開戦略が「財政上の問題になっている」
在日米軍は撤収すべきだと主張する米下院のロン・ポール議員(共和党)
2011年2月16日
ロナルド・アーネスト「ロン」ポール(Ronald Ernest "Ron" Paul)
2012年の大統領選挙で共和党大統領候補になる可能性がある。
◆米議員「在日米軍は撤収すべき」 財政赤字で 2月15日 共同通信
http://www.47news.jp/CN/201102/CN2011021501000615.html
【ワシントン共同】米下院のロン・ポール議員(共和党)とデニス・クシニッチ議員(民主党)は15日までにそれぞれ共同通信との単独会見に応じ、日本駐留を含む米軍の前方展開戦略が「財政上の問題になっている」(ポール氏)と述べ、米財政赤字が最悪規模に膨らむ中、在日米軍は撤収すべきだとの考えを示した。
孤立主義外交を唱えるポール氏は保守層に人気があり、クシニッチ氏は民主党内で最もリベラル派の一人として支持を集める。いずれも過去に大統領選に挑戦した経験を持つベテラン議員で、在日米軍を維持する「余裕はない」(クシニッチ氏)と共通認識を訴えた。
米軍は、8日発表した指針「国家軍事戦略」で「北東アジアの戦力を今後数十年間堅持する」と明記。米議会内にも台頭する中国や核問題を抱える北朝鮮を念頭に、在日米軍の重要性を説く声が依然としてある。
しかし、ポール氏は「日本がすべての責任を自ら負う時だ」とし、平和と安全を確保する上で米軍依存をやめるべきだと主張。在日米軍は抑止力だとする議論は軍事的プレゼンスを維持するための「口実だ」と一蹴した。
クシニッチ氏も「米国に世界の警察を務める金はない」と強調。在日米軍を「過去の遺物」と呼んだ上で「移転して軍事優先政策から脱却すべきだ」と述べた。
◆ロン・ポール米下院議員、大統領選模擬投票でトップに 2月13日 AFP
http://news.qwe.jp/wildplus/1297596453
【2月13日 AFP】
米共和党系の保守政治行動会議(Conservative Political Action Conference、CPAC)が12日、
米ワシントンD.C.(Washington D.C.)で2012年米大統領選の模擬投票を行った結果、
テキサス(Texas)州選出のロン・ポール(Ron Paul)下院議員が前年に引き続いてトップになった。
今回の模擬投票には約4000人が参加した。
リバタリアン(自由主義者)を自称するポール氏は
いかなる意味においても典型的な共和党の政治家ではないが、30%の票を集めて第1位になった。
ポール氏は1988年と2008年の2度、米大統領選挙に出馬している。
2位は2008年の米大統領選に出馬したミット・ロムニー(Mitt Romney)
元マサチューセッツ(Massachusetts)州知事で得票率は23%。
2010年秋の米中間選挙で注目を集めたティーパーティー(Tea Party)系の
ミシェル・ベックマン(Michele Bachmann)氏は4%の得票にとどまった。(c)AFP
◆ トリレンマ <2月15日>(火) 溜池通信
http://tameike.net/comments.htm#new
○国の安全保障政策を考えるときに、これと同じトリレンマがあると思うのです。この場合の3つの要素は、「安定性」と「経済性」と「独立性」です。
「安定性と経済性を求めると、独立性で妥協が必要になる」(日米同盟路線)
「安定性と独立性を求めると、経済性が失われる」(自主防衛+憲法改正&核武装)
「経済性と独立性を求めると、安定性がいまひとつになる」(非武装中立論)
○戦後日本の安全保障政策を考えた場合、日米同盟路線が選択されたことは、一種の必然といっていいでしょう。そもそも1951年に日本が独立を回復した時点で、選択の余地はほとんどありませんでした。それに当時の日本は経済力が限定的でしたから、「軽武装・経済重視」の吉田ドクトリンは魅力的な選択でした。そして冷戦下においては、非武装中立は夢物語もいいところだったのです。
○その後、日米同盟路線は60年も続きました。この間に「自主防衛」や「非武装中立」を目指す動きがなかったわけではないのですが、ことごとくつぶれてしまいました。例えばバブル期には、「嫌米」を唱えて自主防衛を模索する動きがありましたね。いちばん最近の動きとしては、ルーピー・鳩山前首相による「普天間は最低でも県外→海兵隊は抑止力と学んだ→ゴメンネ、あれは方便だった」という「なんちゃって反米主義」の迷走があります。それでも現時点で、「安定性、経済性、独立性」のうちからどれかひとつ捨てろと言われれば、「独立性」を捨てることが、日本にとってもっとも現実的なチョイスといえるのでありましょう。
○しかしながら、あまりにも長い間、「独立性」を放棄してきたために、「日本の国家意思はどこにあるのか?」と聞かれると誰もが答えられない、という妙な状況ができあがってしまいました。これがいかに病的なことであるかは、以下のような言辞が少なくないことを考えればよく分かると思います。
(1)日本の外交政策を考えよう、というときに、「アメリカは日本に何を望んでいるのか?」などと倒錯したことを聞いてしまう。
(2)それって変ですよ、と指摘されて、「いや、そもそもアメリカは日本の独立した思考を望んでいないのだ」などと自己正当化を図る。
(3) そんなことないっすよ、と言われて、「そもそも日本がこんな風になってしまったのは、アメリカの謀略だったのだ」と陰謀論に走る。
○かなりカッコ悪い事態だと思います。それというのも、毎度毎度「安くてうまい店」に通い続けていたために、行列に並ぶことが苦にならなくなってしまった、という状況に近いのではないかと思います。なにしろこの国の住人は、現状維持を自己目的化しやすい性質がありますので・・・・
○というのが、本日の日米対話を終えての不肖かんべえの感想であります。
(私のコメント)
真の戦略家とは、10年先から50年先くらいまでの将来を見据えた戦略を立てる人のことをいいますが、日本人の多くは来年のことも分からないのに、10年先のことなど分かるはずもないと考えてしまう。確かに10年前の新聞記事やネットを見ても今日の事を言い当てているものは少ない。株式日記は13年前からの記事をネットに載せ続けていますが、現在見てもそのまま通用するような事を言っている。
数十年先を考えれば、アメリカがアジアからも引き揚げて行くことも予想し続けていますが、アメリカが急速に衰退して行くのは国内油田の枯渇が深刻な状況になり、7割を外国から輸入するような状況になり、湾岸諸国もドル決済を認めなくなれば、アメリカ国内のガソリン価格が急上昇して、アメリカ的なライフスタイルは出来なくなるからだ。
だからこそアメリカはオバマ大統領を選出して石油離れを模索している。アメリカから石油が無くなれば当面は石炭天然ガス火力による電気に頼るしかなくなるだろう。しかし自動車や船や飛行機は石油で動いているのであり、アメリカ軍の戦車や軍用機も石油で動いている。その石油がなくなればアメリカがどうなるかは戦略家であれば想像がつく。
そのことを実感したのは、イラク戦争によってであり、アメリカの石油軍需産業の悪あがきなのだ。歴史を見てもエネルギー問題が国家の盛衰と大きくかかわっていることは明らかだ。文明が滅びるのは森が消失した時であり、燃やす薪が無くなった時に文明が滅びた。17世紀は風力の世紀でありオランダの帆船や風車が世界の覇権をもたらした。18世紀と19世紀は石炭と蒸気機関の世紀でありイギリスの蒸気機関車と蒸気船で覇権をもたらした。20世紀はアメリカの自動車と飛行機で覇権をもたらした。
21世紀はどうなるのだろうか? 石油が枯渇するまではアメリカの世紀が続くが、その後は電気と電動モーターの技術でトップに立つ国が覇権を持つことになるだろう。オランダやイギリスのような小国が世界覇権を持つようになったのは、エネルギーの力によるものであり、19世紀の後半になるとドイツが機械工業力でイギリスを脅かすようになった。その為に二度の世界大戦が起きて、エネルギーも石炭から石油に代わって行った。
アメリカ軍の強大な軍事力も豊富な石油が支えてきたのですが、アメリカの国内油田はメキシコ湾の石油が枯渇すれば外国から石油を輸入するしかなくなる。その為にアメリカはイラクを軍事占領したのですが、ゲリラ攻撃に悩まされてイラクの石油開発はなかなか思うようには行かない。アメリカだけではなく世界中が石油を求めて血眼になっているからだ。
日本の高度成長も中東の安い石油があったから実現したのであり、巨大タンカーの実用化の時期と重なっている。中国の高度成長も石油の枯渇とともに立ち枯れてしまうのは明らかであり、1バレル=100ドルの石油では高度成長も限界があるだろう。限られた道は石油に代わるエネルギーを見つけなければなりませんが、石炭や天然ガスでは増大するエネルギー需要を賄いきれない。
このような観点から見れば、アメリカの衰退は経済力の衰退を招いて、経済力が衰えれば軍事力を支えることは不可能になる。エジプトの革命はアメリカ軍の中東からの撤退のさきがけになるものだろう。湾岸産油国のバーレーンでもデモが起きていますが、親米産油国も親米政権が倒れて反米政権が出来上がってくるだろう。アメリカ軍を常駐させてもゲリラ攻撃に苦しみソ連崩壊と同じ道をアメリカはたどるようになる。
私のような天才的な戦略家から見れば、アメリカの衰退は明らかに見えるのであり、溜池通信の吉崎達彦氏は親米政権の広報マンの仕事をされていますが、アメリカの限界をうすうす感じ取っているのだろう。オバマ大統領の戦略が何を目指しているのか私にはよく分かるのですが、日本の政治家や官僚たちにとっては悪夢そのものだろう。アーミテージやマイケル・グリーンを神のように崇め奉る日本の政治はどうなっているのだろうか?
アメリカ人も愚かな人ばかりでないから、孤立主義的な意見の人が増えてきて、ティーパーティーの中にもアメリカ建国当時にもどれと言う孤立主義が復活してきている。だからロン・ポール下院議員の人気が高まってきていますが、かれは在日米軍基地も撤収すべきだと言う意見の持ち主だ。彼が大統領になれば軍部の反対を押し切って在日米軍を引き揚げるだろう。そうなってからでは日本は遅いのであり、今からでも自主防衛体制を整える必要がある。
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