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http://www.afpbb.com/article/disaster-accidents-crime/crime/2778182/6545782
【12月6日 AFP】内部告発サイト「ウィキリークス(WikiLeaks)」は元サイト「wikileaks.org」が閉鎖されたものの、そのミラーサイト(元サイトと同一内容のサイト)が続々と出現している。「バーブラ・ストライサンド(Barbra Streisand)効果」などとも呼ばれるこの現象で、ウィキリークスのサイトは閲覧可能な状態が続いている。
元サイト閉鎖後、ウィキリークスはスイスドメインに移動した。それから24時間もしないうちに、インターネット上に多数のミラーサイトが出現した。ミラーサイトの一部はウィキリークスが立ち上げたものだが、その多くはウィキリークスに共感し、ウィキリークスに掲載された情報をネットで公開し続けるべきだと考えた人びとの手によるものだ。
日本時間6日午前1時30分時点で、ウィキリークスのミラーサイトを集めているブログに掲載されたサイト数は数百件に上った。
■「バーブラ・ストライサンド効果」
「検閲問題がウェブで巻き起こると、コミュニティーが自然発生し、だれもが一斉にいろんな場所にコピーを始めるのさ」と、システムエンジニアで「terra-eco.net」の共同創設者、グレゴリー・ファーブル(Gregory Fabre)氏は語る。
世界中のサーバーに情報がコピーされるため、情報を遮断することはザルから漏れる水を止めるようなものだ。「ネットの創生期からある現象さ」とファーブル氏。
この現象は「バーブラ・ストライサンド効果」と呼ばれている、と語るのは、ネットの権利や監視問題に詳しいジャーナリストのジャンマルク・マナ(Jean-Marc Manach)氏。
マナ氏によると、数年前、ある写真家がストライサンドの家を撮影したことがあった。自分の権利が侵害されたとしてストライサンドさんがネットから写真を削除するよう求める法的措置をとったところ、ストライサンドさんの家の写真を自分たちのウェブサイトにコピーする人が続出した。これが「バーブラ・ストライサンド効果」だ。
■検閲を嫌うネット上の風潮
ファーブル氏が指摘するように、ウィキリークスのミラーサイトの多くはウィキリークスとつながりのない個人のサイトだ。マナ氏によると「ほとんどの人は見返りを求めずにやっている」という。
マナ氏は、ネット上の検閲は検閲者の意図とは正反対の効果をもたらすと指摘する。「ウィキリークスにいま起きていることは、これまでに何度も繰り返されてきたこと。検閲しようとすればコピーされて拡散するのさ」。(c)AFP
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