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(回答先: 韓国軍合同参謀本部: 対抗射撃で当初、自走砲6門のうち半数が作動しなかった (サーチナ 投稿者 hou 日時 2010 年 11 月 25 日 23:05:57)
http://japanese.joins.com/article/article.php?aid=135241&servcode=100
25年前、最後の軍生活を江原道華川郡多木里(カンウォンド・ファチョングン・タモクリ)の砲兵大隊で送った。 大成山(デソンサン)のふもとの第2軍団隷下の最前方155ミリ曲射砲部隊だった。 毎日、「お前が死んで俺が死ぬ」という式の対砲兵射撃訓練をした。 調節(弾着地点を計算して砲身角度を合せる)−陣地移動(砲を牽引して移す)−調節の連続だった。 陸軍教本に基づいて3−4発を撃った後、3分以内にその位置から離脱しなければならなかった。 そうしなければ、北朝鮮が地面がえぐれた方向と深さを見て、すぐに自分たちの位置に砲弾を撃ってくるからだ。
古い砲兵経験と照らしてみても、延坪島(ヨンピョンド)事態は想像を超越する。 最も驚いたのはむしろ北朝鮮自身ではないかと思う。 精密照準砲撃の結果は驚くほどだ。 北朝鮮砲兵の低レベルの砲撃実力がそのまま表れた。 胸が痛む犠牲者が4人で済んだのもこのためだ。 155ミリ砲弾の有効殺傷半径は50メートル。 延坪島の面積は7平方キロメートル。 仮に軍部隊と民家に標的を限定すれば、100発以内で全滅させられる。 国防部によると、北朝鮮が砲撃した170発余りのうち、なんと90発が海に落ちた。 集中砲撃対象だったK−9自走砲4門が問題なく対応射撃した。 砲弾は2カ所の飲食店にも落ち、民間人2人の命まで奪った。 われわれなら当然、懲罰に値するものだ。
海兵隊の1次反撃まで13分間の空白を批判するのは理解し難い。 いくら名品K−9自走砲だとしても、敵の砲弾が落ちれば陣地移動が最優先だ。 さらに砲まで走って行き、信管連結−装薬装填−座標入力−発射待機まで少なくとも10分以上かかる。 速い対応は最精鋭海兵砲隊だから可能だった。 勲章ものだ。 むしろ2次反撃の時の14分の空白が問題だ。 対砲兵レーダーが稼働していたのに、露出した北の海岸砲が強化陣地に入っていく前に打撃できなかったのが惜しまれる。 対応砲撃が80発に終わったのも理解しがたい。 K−9自走砲は1門当たり普通48発の砲弾を積んで動く。
この部分で引っかかるのが「拡戦をせず、うまく管理しろ」という青瓦台(チョンワデ、大統領府)の最初の反応だ。 消極的な対応砲撃の背景かもしれないからだ。 当時、交戦地域の上空にはミサイルを搭載した韓国の戦闘機が飛行していた。 ミサイルで北の海岸砲を攻撃すれば、「砲兵対砲兵」という交戦規則が破られることになる。 全面戦争まで覚悟しなければならない状況だ。 軍統帥権者の大統領としては当然、「拡戦禁止」命令を下す権限がある。 しかし青瓦台が釈明したようにこうした発言がなかったしても、こうした1級保安命令が外部に流出したのは別の次元の問題だ。 国民の目には過度に受動的で防御的に映ることになる。 「兵役免除−腰抜け政権」という非難を自ら招いたわけだ。 韓国社会が、昨日の洪思徳(ホン・サドク)ハンナラ党議員の「青瓦台と政府のXXX奴を清掃しろ」という発言に共感する雰囲気だ。
今後、南北ともに延坪島事態の後遺症に苦しむのは明らかだ。 「殴られた奴は足を伸ばして寝ても、殴った奴は縮こまって寝る」という言葉がある。 実際、最も大きな打撃は北朝鮮が受けるかもしれない。 昼の民間地域に砲弾を浴びせるのは明白な戦犯行為だ。 密かに天安(チョンアン)艦を沈没させるのとは次元が違う。 燃える延坪島の写真は韓国社会の対北朝鮮観を完全に変えた。 北朝鮮は国際社会で孤立するしかない。
李明博政権も気楽に足を伸ばして眠れそうではない。 遠からず衛星写真が俎上に載るだろう。 軍が言うようにK−9自走砲が正確に反撃したとすれば、相当数の海岸砲が破壊されているかもしれない。 しかし曲射火器で海岸の垂直絶壁に隠れた北の海岸砲を打撃するのは容易でない。 仮に北朝鮮の海岸砲が正常であることが確認されれば、韓国社会はまた混乱が避けられなくなる。 かといって強硬対応が代案になるわけではない。 解決法はスマートな対応ではないだろうか。 すべての情報資産を動員し、挑発の徴候を予測してこそ十分な対応が可能だ。 今回も北の海岸砲の砲門が開いて砲弾が放たれるのをあらかじめ感知できないのが敗着ではなかっただろうか。 「知ってこそ勝つ」という昔の砲兵時代のスローガンがしきりに浮かでくる。
李哲浩(イ・チョルホ)論説委員
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