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http://japanese.ruvr.ru/2010/09/30/23238536.html
チュルキン露国連大使は国連安全保障理事会で、アフガニスタンの多国籍駐留軍は麻薬の製造と蔓延に対し効果的な活動ができていないとの声明を表した。国連大使は駐留軍を指揮する北大西洋条約機構(NATO)に対し、アフガニスタン産の麻薬対策における集団安全保障条約(CSTO)との協力を提案した。
国連大使の提案はこれまでにないほど積極的なものだった。アフガニスタンでは世界のヘロインの9割が製造されている。またロシアは世界のヘロインの21パーセントが同国へ持ち込まれていることから、この問題解決をもっとも強く要請している。アフガニスタンの密輸網を経由してヘロイン年間最大80トンがロシアへ運び込まれ、これにより国内では最大4万人が命を落としている。ロシア連邦麻薬取締庁は積極的な対策を取っているものの、麻薬撲滅には世界が一丸となって力をあわせるほかに方法はない。
ロシアは長らくNATOに対し、アフガニスタン周辺に麻薬取締り地域を設けるよう提案している。CSTO加盟国であるロシアやアルメニア、ベラルーシ、カザフスタン、キルギス、タジキスタン、ウズベキスタンなどはこれに協力の意を表している。国連大使は、CSTOの活動がいかに成功を収めているかを例にとり、最近キルギスの治安安定活動と関連した麻薬取締り作戦の一段階が完了したことを伝えた。このほか中国、ロシア、タジキスタン、カザフスタン、キルギス、ウズベキスタンが加盟する上海協力機構も協力の意を示している。これを踏まえて国連大使は、麻薬犯罪が実際に国際テロリズムと癒着しているにもかかわらず、NATOがこれらの機構との連携の提案に反応を示さず、受身の姿勢であることについて、理解できないとして次のように述べた。
―アフガニスタンやその周辺地域の治安安定化は総じて、麻薬問題を解決しないことには実現不可能だ。アフガニスタンから広まる麻薬の脅威の規模は、国際社会とその安定を明らかに脅かすものとなっている。麻薬の製造と蔓延の流通ルート全体に対する、より断固とした行動が求められる。アフガニスタンでの長期的な治安安定化においては、この国と緊密に連携し積極的に活動している、CSTOや上海協力機構をはじめとする各機構のポテンシャルを最大限活用することが不可欠だ。
アフガニスタン国外へ情勢不安が広まるのを防ぐため、国際的な協力が必要だ。戦闘グループの衝突が隣接する国々以外でも頻繁に発生するようになった現在は、特にこれが求められる。今週だけでもロシアのダゲスタン共和国ではアルカイダと関係のある戦闘グループが壊滅された。いずれにしても、ロシアが参加を予定する11月のNATO首脳会議へは、すでに具体的な議題が提示されている。
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