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イスラエル軍:ガザ支援船団攻撃 報告書「攻撃は蛮行」 国連人権理、イスラエル非難
http://mainichi.jp/select/world/news/20100924ddm007030087000c.html
【ジュネーブ伊藤智永】イスラエル軍が5月にパレスチナ自治区ガザ地区へ向かう支援船団を公海上で急襲し死傷者が出た事件で、国連人権理事会の独立調査委員会は22日、「イスラエル軍の一方的な蛮行で、重大な国際人道・人権法違反だった明白な証拠がある」と結論づける報告書を公表した。調査団の受け入れを拒否してきたイスラエルは「偏向した政治的で過激な報告だ」と反発する外務省声明を出した。
報告書は56ページ。イスラエル軍が公海上で急襲した行為に正当な理由はなく、支援船の乗船者9人が死亡したのは、イスラエル側が主張する正当防衛には当たらず、「故意の殺害で、即決の処刑と言える不必要な暴力だった」と断定。多数の負傷者を放置するなど「国際法に反する拷問・非人道的行為があった」としている。
また、イスラエルによるガザ地区封鎖そのものを、人道危機をもたらしていると非難した。
国連人権理は報告書を基に、イスラエル非難決議を採択するかどうかを議論する。今会期は10月1日まで。
調査委は6月の人権理でアラブ諸国が主導した「事件を最も強い言葉で非難する」との決議で設置された。
イスラエルは「船団はテロ組織を支援しており、人道活動ではない」と反発。米国は「ガザへの武器密輸を防ぐ必要があり、イスラエルの調査を待つべきだ」と同調し、日本や欧州連合(EU)諸国が棄権に回った。
国連安保理でもイスラエル非難の議長声明が採択され、国際調査委員会が設置された。
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毎日新聞 2010年9月24日 東京朝刊
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