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Stuxnetワームがイランを攻撃 「原発システムに被害ない」と政府
イランで約3万台の産業関連コンピュータがStuxnetワームに感染した。原発職員のPCも感染したが、原発システムには影響なかったと当局は伝えている。(ロイター)
2010年09月28日 13時16分 更新
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1009/28/news060.html
どこかしらの国家によって作成された可能性が専門家により指摘されている、あるコンピュータウイルスについて、イラン政府の当局者は9月26日、同国のブシェール原子力発電所や政府機関のシステムは感染被害を受けていないことを明らかにした。ただし、同原発の職員やインターネットプロバイダーのコンピュータはこのウイルスに感染したという。
9月24日には、米セキュリティ企業Symantecの上級幹部がReutersの取材に応じて、このStuxnetと呼ばれるワームに感染したコンピュータのうち60%がイラン国内にあることを明らかにし、「ブシェール原発が妨害行為あるいはスパイ行為のターゲットにされている」との憶測が広まった。
また西側の一部のサイバーセキュリティ企業はこの攻撃について、「国家レベルの支援がなければ実施できなかったはず」と述べ、イスラム国家であるイランの工業施設がターゲットにされた可能性を示唆している。
ブシェール原発の責任者であるマフムード・ジャファリ氏によると、このウイルスは職員のPCに感染しただけという。
「このマルウェアの駆除のために、専門のチームが目下、数台のコンピュータを調査中だ。原発の主要なシステムは感染被害を受けていない」と同氏はイラン国営通信社(IRNA)の取材に応じ、語っている。
ブシェール原発をめぐっては、長らく運転開始が延期されていた同原発の完成に協力したとして、ロシアが西側諸国から激しい批判にさらされていた。ロシア政府は同原発は全くの民間用だとして、軍事目的に転用される可能性を完全否定している。
「ウイルスを作成したのはイランの外敵」と主張
IRNAが発行する英字紙Iran Dailyによると、イラン通信相のレーザ・タキプール氏はStuxnetワームについて、「政府のシステムには感染しておらず、深刻なダメージは引き起こされていない」と語っている。
また当局は、イランでは約3万台の産業関連のコンピュータがStuxnetワームに感染したことが確認されたとして、「このウイルスを作成したのはイランの外敵だ」と批判している。
外交筋や治安当局筋によると、西側諸国とイスラエルは妨害行為を「イランの核開発を遅らせるための1つの方法」ととらえている。西側諸国はイランの核開発は核爆弾を製造するためのものと懸念しているが、イラン政府は「発電のために原子力技術が必要」と主張している。
Stuxnetマルウェアの攻撃の対象は、SCADA(Supervisory Control and Data Acquisition)システムを実行するソフトウェアプログラム。SCADAは、食品工場から化学工場、発電所まで、さまざまなオートメーション工場の監視に使われている制御システムだ。
Iran Daily紙によると、イラン産業省情報技術審議会のマフムード・リャイ長官はStuxnetについて、「イランに対する西側諸国の電子戦争の一環として作成されたスパイワームだ」と述べているという。
中東で唯一の核兵器保有国とされているイスラエルはかねてから、イランの核開発をめぐり、「国際外交で抑制できないのであれば、核施設の攻撃もあり得る」との考えを示している。イランはイスラエルを国家として認めていない。
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