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株式日記と経済展望
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ヤクザ国家中国は尖閣諸島をよこせと脅迫してきたが、同じく
ヤクザ国家のアメリカは思いやり予算の大幅増額を要求してきた。
2010年9月24日 金曜日
◆米政府、思いやり予算大幅増を要求へ 「対中戦略経費」と強気 9月22日 産経新聞
http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/100922/plc1009220121000-n1.htm
米政府が在日米軍駐留経費の日本側負担(思いやり予算)の大幅な増額を要求する方針を固めたことが21日分かった。複数の政府筋が明らかにした。中国の東シナ海での活動の活発化に加え、沖縄・尖閣諸島(中国名・釣魚島)沖で起きた中国漁船衝突事件での中国の強硬姿勢を受け、米側は思いやり予算を「対中戦略経費」と位置づけ、日本の応分の負担を迫る構えだ。
菅直人首相は22日午後に訪米し、23日(日本時間24日午前)にニューヨークでオバマ米大統領と首脳会談を予定。前原誠司外相も同日クリントン米国務長官と会談する。いずれの会談でも米側は、米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾(ぎのわん)市)移設問題で、名護市辺野古(へのこ)へ移設する日米合意の早期履行を強く迫るとみられる。
会談で思いやり予算には直接触れない公算が大きいが、担当者のグレグソン米国防次官補(アジア・太平洋安全保障担当)が28日に来日し、思いやり予算の大幅増額を日本側に打診する。これを機に日米両政府は来年3月に期限切れとなる思いやり予算に関する特別協定の改定作業を本格化させ、年末の予算編成までの合意を目指す。
民主党は野党時代から思いやり予算削減を求めてきた経緯もあり、日本側は削減を求める方針だが、普天間問題の影響もあり、米側は強硬に増額を求める公算が大きい。協議難航は避けられないとみられる。
増額分の施策として在日米軍基地のエコ対策が柱になる。具体的には基地内の隊舎・住宅への太陽光発電導入や冷暖房のエネルギー効率を高めるための断熱材改修を要請。基地従業員の給与などでも日本側負担の上積みを求めてくることも想定される。在沖縄海兵隊が移転するグアムで施設整備を進める上でも米側がエコ対策を適用し、追加負担を迫る懸念もある。
(私のコメント)
日本は米中の狭間に立って、双方からの金銭的な要求や領土的な要求を突きつけられて、菅民主党政権は窮地に立たされている。おそらく米中の裏側では繋がりがありマッチポンプで日本からカネを巻き上げようと言う事なのだろう。日本は中国に対しては毎年多額のODA予算をつぎ込んできた。アメリカに対しても毎年思いやり予算を数千億円もつぎ込んでいる。
カネで形が付けばいいではないかという見方もありますが、結局は自分の国を自分で守れないからカネを献上して守ってもらわなければならない。民主党政権では思いやり予算の減額を主張してきたから、事業仕分けでも大幅なカットが予想されていた。しかし尖閣諸島で中国との揉め事が発生して、アメリカ政府はこの時とばかりに思いやり予算の大幅な増額を要求してきた。
◆ 第12章 軍隊はなん種類あるか、そして傭兵について 「君主」 ニッコロ・マキャヴェリ:著
http://page.freett.com/rionag/machiavelli/prince.html#ch12
それで、言いますと、君主が自分の国を守るための軍隊は、自前の軍隊、傭兵軍、外国からの援軍、それらの混成軍のいずれかです。傭兵軍と援軍は役に立たず、危険です。そうした軍隊に基礎を置く国を保持しているなら、確固とした基盤の上にも安全な基盤の上にも立つことはできません。なぜなら、そうした軍隊は団結していないし、野心的で、規律がとれず、不誠実で、味方の前では勇猛だが、敵の前では臆病なものだからです。彼らは神への畏れを知らず、人にたいして忠誠を抱きません。攻撃が長びけばそれだけ、破滅が先送りされます。というのは、平時には彼らから略奪され、戦時には敵に略奪されるのですから。実際、彼らが陣地を守るのは、僅かな俸給より以外に目当ても理由もないのです。その俸給ときたら、あなたのために喜んで命を捨てるほどのものではないのです。彼らは君主が戦争を起こす前に、その兵士になろうと準備万端整えています。しかし戦争になると、立ち去るか、敵の前から逃亡します。それを示すのは雑作ありません。というのは、イタリアが破滅したのは、何年もの間、傭兵に望みを託していたからにほかなりません。彼らは以前は自分たちの間では勇猛さを誇示し、そう見られてもいたのですが、外国軍が侵入すると、化けの皮がはげてしまったのです。こうしてフランス王シャルルは、片手に持った白墨で[21]、イタリアを占領してきたのです。そして私たちに、その原因は私たちの罪であると語った人は、真実を語ったのですが、しかしその罪は彼が考えたようなものではなくて、私が語ったようなものなのでした。そしてその罪は君主の罪であったので、罰を受けたのも君主でした。
さらに傭兵が不適切であることを示したいと思います。傭兵隊長は有能な者かそうでないかのいずれかです。もし有能なら彼を信頼できません。なぜなら、その主人たる君主を抑圧し、あるいは君主の意向に反して他の人々を抑圧して、自分が卓越することを切望するからです。しかし、隊長が熟練してなければ、君主は普通に破滅します。
まるで現在の日本の事を言っているようですが、日本の政治エリートはマキャベリの「君主論」もろくに読んでいない人が多いようだ。現代の若い人の多くはマキャベリも「君主論」も知らない人がほとんどだろう。古典は歴史の評価を受けてきた書物だから真理をついており、その警告には耳を傾けるべきなのですが、日本の政治家は傭兵の部隊長に国を守ってもらう事に決めたようだ。
金を出して国を守ってもらう事は合理的なようですが、傭兵たちは「しかし戦争になると、立ち去るか、敵の前から逃亡します。それを示すのは雑作ありません。というのは、イタリアが破滅したのは、何年もの間、傭兵に望みを託していたからにほかなりません。彼らは以前は自分たちの間では勇猛さを誇示し、そう見られてもいたのですが、外国軍が侵入すると、化けの皮がはげてしまったのです。」と述べているように頼りになりません。
アメリカ軍が日本の傭兵にあたるかは分かりませんが、むしろローマ帝国の従属国との関係に近いかもしれません。そうなると日本は独立国ではなくアメリカ帝国の自治領という事になります。しかし国民の多くは日本を独立国と思っているし、在日米軍は日本を守る為に駐留していると思っている。だから憲法九条を守れと言えるのだ。
日本が外国からの脅威をアメリカ軍によって守られると言う事は非常に好都合な事のように見えますが、それもマキャベリは警告を発している。
◆第13章 外国からの援軍、混成軍、自国軍について 「君主」 ニッコロ・マキャヴェリ:著
http://page.freett.com/rionag/machiavelli/prince.html#ch13
外国からの援軍は、もう一つの役に立たない軍隊ですが、別の君主が救援や防衛のため助勢を乞われたとき、使われます。 ごく最近では、教皇ユリウスが外国からの援軍を使いました。というのは、フェラーラ攻略の際、自分の傭兵が貧弱であることが明かとなったので、外国の援軍に頼ることにして、スペイン王フェルディナンド[29]とその部下や軍隊の支援を受ける取り決めを結んだのです。こうした軍隊は。それ自体は、役に立ち、有能なものなのですが、呼び寄せた側にとっては、いつでも不利益をもたらします。というのは、負ければ破滅し、勝てば勝ったで、支援軍の捕囚となるからです。
強力な援軍によって国が守られれば、これほどありがたい事はないのでしょうが、負ければ破滅し、勝ったとしても援助国に従属的な立場に立たされる事になります。いずれにしても自国の利益にはならないわけですが、イギリスは大戦によってアメリカの援軍で勝ことが出来ましたが、覇権をアメリカによって奪われてしまった。
在日米軍が傭兵にあたるのか、帝国軍にあたるのか、強力な援軍になるのかは分かりませんが、いずれにしてもそれで勝ったとしても従属的な立場に落とし込まれてしまう。幸いにしてソ連からの脅威はソ連崩壊によって無くなりましたが、中国の経済的軍事的な台頭は新たなる冷戦をアジアにもたらしている。
まさに米中の狭間に立って日本はどのように振舞うべきか、マキャベリの君主論に寄れば中立を保つ事は国が滅びると書いている。当然日本はアメリカと同盟を結ぶ事が賢明な手段だろう。しかし自分よりも強力な国との同盟は出来る限り避けなければならないとも書いている。
◆第21章 君主は名声を得るためにどうふるまうべきか 「君主」 ニッコロ・マキャヴェリ:著
http://page.freett.com/rionag/machiavelli/prince.html#ch21
そして優柔不断な君主は、目先の危険を避けようとして、たいていは中立の道を採り、たいていは破滅します。しかし、君主が堂々として一方の側に味方することを明らかにすると、もし同盟した側が勝てば、勝者がどんなに強力で、彼がそのなすがままであったとしても、勝者は彼に恩義があり、友愛の絆を結びます。それに人間というものは、味方を抑圧して忘恩の記念碑となるほど、恥知らずではありません。勝者がなんの気遣いもせず、特に正義に配慮しなくてすむような、完璧な勝利など、そもそも、ありえないのです。また、同盟した側が負ければ、同盟者がかくまってくれるでしょうし、できうれば支援してくれるでしょう。そうして、いつかまた上向くかもしれぬ運命を共にする仲間となるでしょう。
第二の場合、つまり戦っているのが、どっちが勝とうが気にする必要もないほどの者だというときは、一方と同盟するほうが得策なのです。なぜなら、賢明なら互いに助けあうものなのに、その一方を支援してもう一方を滅ぼすのを手助けることになるのですから。そして、勝った場合は、支援がなければ勝てなかったのだから、支援した君主の意のままとなるのです。ここで留意しておいて欲しいのは、君主は、他国を攻撃するのに、上に述べたように、必要に迫られないかぎりは、自分より強大な国と同盟してはならないということです。なぜなら、もし勝てば、同盟した君主の意のままとなるからであり、そして君主は、できるかぎり他人の意のままになるのは避けなければならないからです。
アメリカが突きつけてくる同盟国に対する請求書は支払うべきだろう。その方が安上がりであり日本は湾岸戦争の時もカネで片付けた。最近では思いやり予算を毎年2000億円支払っているが、ソ連崩壊後は同盟関係が曖昧になってしまった。むしろ経済的には日本はアメリカのライバルとなり、ソ連の次は日本だとばかりにジャパンバッシングを行った。そして経済において中国はアメリカにとって戦略的パートナーとなった。
米中の見えざる同盟関係はソ連を崩壊させ日本を衰退させた。アメリカは一極覇権主義をとりアメリカの敵はいなくなった。ならば日米同盟もいらないのではないかという事になるが、中国の軍事的台頭は新たなる冷戦をもたらしそうだ。日本はアメリカと中国の狭間に立って中立を保つ事はマキャベリの言うように得策ではない。
中国は黄海から東シナ海、南シナ海と領海の範囲を広げようとしていますが、中国の大国としての意識は領土領海拡張への意欲になって現れて来ている。アメリカは軍事再編で沖縄の海兵隊基地のグアムへの移転を明らかにしましたが、最近になって風向きが変わってきた。中国の大国としての覚醒は暴走する危険性がある。
まさにヤクザ国家の中国は尖閣諸島は自分のものだと言って来ている。アメリカはそれに対して、守ってやるから思いやり予算を増やせといってきた。まさにヤクザの世界そのものですが、日本はアメリカにみかじめ料を払ってしのがねばならない。中国は日米がギクシャクしてきたのを突いて来たのでしょうが、アメリカのメッセージは尖閣諸島は日米安保の範囲内と言ってきた。
日米がギクシャクしてきたというのは、沖縄の海兵隊基地の海外移転を鳩山内閣が進めようとした事に対する海外諸国の反応は予想以上に大きなものであり、韓国からシンガポールに到るまでの東アジアを震撼させた。中国海軍が外洋に出られるかどうかは日本の動向にかかっていますが、中国は軍事大国化へ突き進んでいる。
中国が経済発展しても洗練された民主的先進国家になる事は不可能だろう。だから尖閣諸島で日本に揺さぶりをかけてきましたが、中国は強硬になればなるほど自分で自分の首を絞めることになる。レアアースを禁輸したり、スパイとして日本人を4人捕まえたりして来ていますが、中国はいよいよ本性を現してきた。
アメリカを怒らせたのは人民元の問題でなかなか妥協してこないからであり、これも外交的な揺さぶりなのでしょうが、中国には外交で柔軟な姿勢を示すことが難しい国内事情がある。日本としては向こうから仕掛けてきたのだから、やりたいようにやらせればいいのであり、中国が野蛮な暗黒大陸であることが分かるだけだ。
日本は中国の脅威に晒されてアメリカの援軍を頼らなければなりませんが、以前はアメリカは尖閣問題では曖昧な態度だった。それがはっきりとしたことは日本にとっては幸運であり中国も手出し出来ないようになったということだ。しかし基本的には自国軍隊を強化して行かなければならないのはマキャベリの「君主論」からも明らかな事だ。
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