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株式日記と経済展望
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いまイラク人が考えるべきことは、アメリカ軍の駐留によって、国内的な
安定が期待できる、という安易な他力本願の考えを、捨てるということだ。
2010年8月28日 土曜日
◆NO・1739「アメリカ軍イラク撤退とは言うが?」 8月21日 佐々木良昭
http://www.tkfd.or.jp/blog/sasaki/2010/08/no_854.html
イラクのサダム独裁政権を倒す、そのことによって、WMD(大量破壊兵器)撲滅を果たす、という大義名分で始まめられた、アメリカによるイラク戦争は、2003年3月に以来、今日までに大量の戦死者を、アメリカ軍とイラク軍に生み出した。そしてそれ以後も、駐留アメリカ軍と新生イラク軍や警察に、更なる大量の犠牲者を生み出している。(アメリカ政府の公式発表では、アメリカ軍人は4415名、負傷アメリカ軍人は約32000名、民間の発表ではこれ以上の犠牲とされている。たとえばICHはイラク人犠牲者数を1366350名、アメリカ軍犠牲者数を4733名と伝えている)
イラクの民間人の死亡者数は、100万人を超えたと伝えられているし、その難を逃れ、イラクの周辺諸国に移り住んだ、イラク人難民の数も何百万人の単位で、報告されている。
そしてこの8月19日、アメリカ政府はイラクからアメリカ軍戦闘部隊を、撤退させる事を決定し実施した。アメリカ軍は戦闘地イラクからクウエイトに移動を終了したということだ。
このアメリカ駐留軍(占領軍)のイラクからの撤退は、歓迎すべきことであろう。もちろん、アメリカ軍の撤退後には、多くの危険が待ち受けているため、イラク国民の多数が将来の安全に対する、不安を高めていることであろう。既にアルカーイダは、イラク国内での戦闘活動を拡大していくことを、宣言しているし,アラブ、トルコマン、クルドという人種間の武力衝突や、スンニー、シーアというイスラム教宗派間の衝突もあろう。
膨大な量の石油資源を持つイラクに対し、周辺諸国ばかりではなく、欧米諸国も、イラクに対し新たな食指を、伸ばしてくることであろう。つまり、イラクは今後、多方面からの介入や工作により、ますます混乱の度を増していく、と予測するのが常道であろう。
しかし、いまイラク人が考えなければならないことは、アメリカ軍の駐留によって、国内的な安定が期待できる、という安易な他力本願の考えを、捨てるということだ。自国の安全と安定は、イラク国民自らが、実現していかなければならないということだ。それを行わなかった日本が、大東亜戦争後今日に至ってどうなっているのかを、考えてみれば分かることだろう。
イラク政府と国民は、アメリカ政府が巨額の赤字を抱え、やむなくイラクから軍を撤退させ始めたいまこそ、全面的な撤退を勝ち取るべきではないのか。アメリカ政府はアメリカ軍を撤退させた後に、民間警備会社に対し、多数の警備員(戦闘員)を、イラク国内に送り込むことを決めている。彼らの蛮行は既に、十分イラク国民と政府は認識しているであろう。
加えて、アメリカ軍が今後、イラクの軍や警察を指導する、という名目で残留するが、これも出来るだけ早く撤退させるよう、イラク政府と国民は動くべきであろう。
アメリカ軍は全面撤退を、2011年には実現すると言っているが、それでは何故巨大な軍事基地を、イラク全土に築いたのか。その費用は莫大であろうが、それは何処から捻出して来ていたのか。そして、アメリカ軍が全面撤退することを、アメリカ政府は全く予想せずに、これらの軍事基地を、建設してきたのだろうか。
そうとは思えない、アメリカ政府がアメリカ軍を、イラクから全面撤退するのは,あくまでも臨時的措置だ、と考えるべきではないのか。いまアメリカは他の敵と対峙するために、イラクに大量の軍を投入させてはいられない、ということではないのか(あるいはイランとの戦争に備えて、アメリカ軍をイラクから一時的に、退避させることが目的ではないか?)。
イラク政府はアメリカ軍のイラクからの、完全撤退を実現する方向で、アメリカ政府と交渉すると同時に、アメリカ軍が再度、イラクに派兵されてこないような合意を、取り付けておく必要があろう。そうしなければ、アメリカ政府はこれまでに構築した、アメリカ軍のイラク国内の基地を、何時でも自由に使用できる、状態になってしまうからだ。
そうなれば、イラクは永久にアメリカの占領下に、置かれるということだ。それでは、これまでのイラク人の犠牲は、何の意味も無い、無駄なものになってしまうだろう。
アメリカ政府がイラクから手を引き始めたいまこそ、イラク政府と国民は自分の国の治安は、自分の国民と政府で、確かなものにしていく、という意志を固めて欲しいものだ。そのためには、イラク政府はイラク国内にある、アメリカ軍基地について、正確な情報をイラク国民に知らせることが、先決ではないのか。
◆「アメリカ人は単細胞」小沢氏発言、米で波紋 8月28日 ANN
http://news.tv-asahi.co.jp/news/web/html/200826028.html
「アメリカ人は単細胞なところがある」民主党・小沢前幹事長の25日の講演での発言を、アメリカのメディアが一斉に伝えました。
小沢前幹事長:「僕はアメリカ人は好きですけど、どうも単細胞なところがありましてダメなんですが」
この発言を、AP通信やブルームバーグは「日本の大物政治家が『アメリカ人は単純』と発言」などの見出しで取り上げました。また、ウォールストリート・ジャーナルも「日本の政治家には伝統的に失言をする人が多いようだ」と指摘しています。
(私のコメント)
小沢一郎が「アメリカ人は単細胞」という発言がニュースになっていますが、イラク戦争を見ればアメリカ人がいかに単細胞か良く分かります。9.11テロとイラクとは関係が無いのですが、テロを仕掛けたのはサダムフセインだと思い込んでしまって、大量破壊兵器を製造していると言う理由で攻め込んだ。しかしもちろん大量破壊兵器などあるわけが無い。
佐々木氏の記事に寄ればイラク戦争によるイラク人の死者が100万人を越えると言う事ですが、このようなアメリカ軍の蛮行が許されるのだろうか? ようやくアメリカ軍の戦闘部隊がイラクから撤退しますが、まだ多くのアメリカ軍が様々な名目で駐留する。アメリカ政府の意図は良く分かりませんが、イラクの石油が目的だろうと言われています。
あるいはイラクからの撤退は一時的なものであり、イランとの戦争に備えたものかもしれません。しかしイランと何のために戦争するのでしょうか? 核開発が理由という事なのでしょうがインドやパキスタンや北朝鮮やイスラエルは核兵器を開発しましたがアメリカは制裁以上の事はしていない。
「アメリカ人は単細胞」と言うのは、9・11テロで頭にきたアメリカ人が「犯人はこいつ」だとアルカイダがヤリ玉にあがりましたが、オサマ・ビン・ラディンはCIAのエージェントだった。だからいまだに捕まらないのでしょうが、こんな小細工をしなくても「中東の石油はアメリカのものだ」と言って中東一帯を軍事占領したほうが単純で分かりやすいのではないだろうか?
9・11テロはパールハーバーを連想させますが、アメリカ人は単細胞だから本土が攻撃されると武力で反撃せざるを得なくなる。じっくりと犯人を割り出していくだけの慎重さが必要なのですが、アメリカ軍を中東におびき出す為の罠だったのかもしれません。イラク戦争ではアメリカは毎月一兆円もの軍事費を使い、本土ではバブル崩壊とリーマンショックが起きてしまった。
ブッシュ大統領はイラクを日本のような民主国家にして永久占領するつもりだったらしい。まさに単細胞の大統領が考えそうな事ですが、イラクも日本もごちゃ混ぜの考えはまさに単細胞だ。アメリカ人から見ればイラクも日本も大して変わりがないのでしょうが、永久占領してイラクから石油と日本からカネを巻き上げようと言うのだろう。
日本にアメリカの軍事基地がある以上はイラクのマリキ政権と同じく日本の政権はアメリカに逆らう事は不可能だ。アメリカに逆らえば横田の米軍基地からMP部隊が駆けつけてきてアメリカ大使館に連れて行かれて拷問にかけられると言う噂がある。赤坂には米軍のヘリポートがありますが何のためにあるか考えれば分かる事だ。
『株式日記』では自主独立と自主防衛を主張してますが、民主党に政権交代したことでパンドラの箱が開けかけてしまった。パンドラの箱とは沖縄の米軍基地問題ですが、鳩山首相は普天間基地を国外へ移転する事を訴えて政権を獲得した。しかしそれはアメリカにしてみればパンドラの箱であり、65年にわたって日本人を洗脳してきたのに日本人は洗脳から覚めかけて来ているのだろう。
日米の同盟関係を見直すとなればかなりの政治力が要りますが、鳩山内閣はアメリカの圧力で潰された。後を引き継いだ菅内閣は小泉内閣ばりの従米路線でアメリカのバックアップで長期政権を狙っている。確かにやり方は小泉内閣と良く似ていますが小沢一郎支持派が抵抗勢力ということになる。
アメリカがイラクやアフガニスタンで泥沼にはまって動きが取れない間に、中国が国力を伸ばしてきてGDPで日本を追い抜くほどになりました。しかしアメリカの陸上部隊はイラクやアフガニスタンに釘付けであり沖縄の海兵隊基地もずっと空っぽだ。これでは朝鮮半島や台湾海峡に何かあっても動きが取れない。
まさにアメリカ人は単細胞だから中東に足を奪われている間に中国による西太平洋進出を許してしまった。日本は相変わらず能天気であり国防問題はアメリカに丸投げしたままだ。日本にアメリカ軍基地が85ヶ所もあっては自衛力を増強しようにも、どうしてもアメリカ軍を当てにしてしまって憲法改正すら意識にも上がらない。
これは佐々木氏が指摘するように危険なことであり日本の危機でもある。アメリカがイラクから引き揚げて行くように極東アジアからも引き揚げて行くかもしれない。そしてアジアの覇権を中国に譲り渡すかもしれない。オバマ大統領のG2発言はまさに米中によるアジア支配を感じさせた。その危機意識から日本に民主党政権が生まれてパンドラの箱が開けられた。
アメリカは慌てて鳩山政権をぶち壊して菅政権に代えさせましたが、パンドラの箱は元には戻らないだろう。アメリカ内部でも軍縮派と強硬派の内部対立があり軍縮派が優勢になれば中東からも極東からも軍事力を引いて行くだろう。小沢一郎の第七艦隊だけで十分と言う発言は暴論に聞こえますが、アメリカ自慢の原子力空母は黄海に入って軍事訓練も出来ない。これでは日本の防衛もアメリカを頼っていられないのであり、自主防衛体制で中国と対峙して行ける様にしなければならない。
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