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(デモクラシーナウ):「兵士達の行動は訓練通り」?イラク民間人爆撃事件を起こした部隊の退役兵 事件の背後にある問題を指摘
http://www.asyura2.com/10/warb5/msg/500.html
投稿者 妹之山商店街 日時 2010 年 8 月 15 日 21:39:39: 6nR1V99SGL7yY
 

07年の米軍ヘリによるイラク市民爆殺事件、被害者家族が漏えい動画を閲覧
「兵士たちの行動は訓練通り」?イラク民間人爆撃事件を起こした部隊の退役兵、
事件の背後にあるより大きな問題を指摘
http://democracynow.jp/dailynews/100412
米軍ブラボー2-16部隊の元隊員に聞きます。
ウィキリークスが公開した軍所蔵ビデオにある、ロイター従業員2人を含む
12人の死者を出した 2007年の米軍ヘリによるイラク民間人爆撃事件は、
米軍部隊のブラボー2-16が起こしました。
この部隊に所属していた帰還兵ジョシュ・スティーバーは
「このビデオの兵士たちを直ちに非難したり批判するのが自然なことでしょう。
でも、彼らの行動を正当化するわけではありませんが、軍隊の立場からいえば、
彼らは訓練された通りに行動したのです・・・もしこのビデオを見てショックを
受けるのなら、より大きなシステムを問題にするべきです。なぜならば、
兵士たちの行動は、このように行動せよと訓練されて行ったことだからです」

http://www.youtube.com/view_play_list?p=B7250AA3D91006B4

今回の映像のアパッチ・ヘリの
パイロット個人の問題、個人の資質の問題などではなく、
軍の訓練通りの行動をとったのだから、
軍のシステムの問題だと主張するジョシュ・スティーバー氏の意見に納得する。

「Let us shoot :撃たせてくれ」と急かせる所には
確かに個性も表出しているとも思うが、
それでも、発砲許可が出るまで発砲していない。
つまり、彼らにとっては“正常な”戦闘行為だったのだと思う。
したがって個人の問題ではなく、軍全体の問題だと思う。

ジョシュ・スティーバー氏は、
「危険かもしれないものは全て排除するのが任務です。
“一般市民で混み合った市場で誰かが武器をとりだしたら?”
正しい答えは、“民間人を巻き添えにしても応戦する”“撃ち返す”
あの日のヘリ部隊もそうだったのです」と述べている。

これは、<交戦規定>の問題だと思う。
当時の交戦規定は、信じられないような、余りにも問題があるものだったと思う。

<少しでも危険を感じたら発砲してもよい>

確かに、イラクの検問所で家族連れなどの車に発砲して殺傷したという
ニュースを何度も何度も何度も聞かされてきた。
つまり、そのように必然的に結果せしめるところの原因があったのであり、
そういう軍全体のシステムの問題こそが問われるべき本質的な問題だと思う。

ただ、交戦規定というのは固定的なものではないので、
その時々の状況に応じて変化するものだと思う。
少なくとも現在は、あそこまで“無闇にぶっ放せ!”
というものではないのではないかとも思う。

イラクのサマーワに派遣された自衛隊のNHKのドキュメンタリーを観たのだが、
「群集に紛れて、武器を使用された場合はどうしたらよいのか」
「発砲された。誰が発砲したのか分からない。その方向にやむを得ず撃った。
 しかし、武器は残ってない。別の人を撃ったのかも知れない」
「それは過剰防衛。誤想防衛。照準射撃をしなさい。特定しなければならない」
相手を直接狙った射撃が認められるのは、正当防衛などの場合に限られます。
違法な射撃でなかったと証明する必要もあります。
(NHKスペシャル 陸上自衛隊 イラク派遣ある部隊の4か月)

自衛隊の交戦規定と、2007年時点の米軍の交戦着規定は、余りにも違うようだ。
しかし、そもそも「正当防衛」といっても、いくらでも拡大解釈できてしまう。

2007年のこの頃、シーア派武装勢力との激しい戦闘があり、
シーア派武装勢力を発見し、発砲することが、味方を援護することだとは思う。
しかし、映像に出てくる十数人は武器は携帯していないように見える。
別の映像では、2.3人が武器を携帯している映像もある。
とはいえ、本当に武装勢力なら、ほぼ全員が武器を所持しているだろう。
ほぼ全員がカラシニコフかRPGを所持していなければ
戦闘部隊とは言えないのではないか。

“一般市民が街頭で武器を所持している”
確かに私の“一般常識的感覚”ではありえないのではあるが、
当時のイラクでは、特に“異常な”光景ではない。
一般市民が自衛のために武器を携帯することは特に“異常な”光景ではなかった。
そもそもアラブ諸国ではアラブ遊牧民としての歴史的・文化的背景から
武器所有はむしろステータス・シンボルであり、
それは21世紀現代でも継続されている。
2007年のイラクでも武器を所有すること自体は合法であり、
武器を携帯して街頭に居ること自体は“違法”ではない。
(その後、銃所有数は制限され、一家に一丁程度に制限された)

<参照>
2007年 米軍ヘリによるロイター記者とイラク市民銃撃映像、告発ネットが公開
http://ima-ikiteiruhushigi.cocolog-nifty.com/iraq/2010/04/2007-eb94.html  

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