http://www.asyura2.com/10/warb5/msg/447.html
Tweet |
http://www.chosunonline.com/news/20100803000022
哨戒艦沈没:魚雷推進部の文字が消えなかった理由(上)
KAIST宋泰鎬教授、「週刊朝鮮」に論文を公開
哨戒艦沈没
哨戒艦「天安」が沈没した海域で北朝鮮製魚雷の推進部位が回収されたが、そこに書かれていた「1番」という文字が爆発当時に焦げて消滅することなく、そのまま残っていた理由は何か。この謎について解明した論文が2日に公開された。
熱伝導分野の専門家である韓国科学技術院(KAIST)機械工学科の宋泰鎬(ソン・テホ)教授はこの日、「週刊朝鮮」を通じて「天安を撃沈した魚雷の1番という文字が書かれた推進部位の温度計算」と題する論文を発表した。この中で宋教授は、「熱力学理論と数値解析法により、1番という文字が書かれた(魚雷推進部位の)後面は、爆発直後の温度が0.1度も上がらなかったという結論に達した」と主張した。
■3000度のバブルも0.1秒後には28度に
これまで国防部の軍民合同調査団による調査結果に疑問を投げかけた一部の学者たちは、「爆発直後に魚雷の推進部位の後面の温度が摂氏数百度にまで上昇したため、1番という文字に使われたマジックのインクは当然、焦げついたはずだ」との主張を繰り返してきた。とりわけ米バージニア大学で物理学を研究するイ・スンホン教授は、「マジックの文字が残っている魚雷内部の温度は、最低でも摂氏325度以上に上昇していたはずだ。マジック成分の沸点が78.4度から138.5度という事実から推測すると、爆発後にマジックの痕跡が残っているのはおかしい」という論理を展開してきた。
このような主張に対して宋教授は、「熱力学の基本を理解していないがゆえに、そのようなとんでもない主張が飛び出したのだ」と語る。宋教授によると、イ教授らが犯した第一の過ちは、水中爆発の状況を大気中での爆発と同じように仮定した点だ。イ教授は「TNT火薬250キロの魚雷が爆発するときに放出される熱のわずか13%で、魚雷の温度は150度にまで上昇する」という趣旨の主張を展開している。
これに対して宋教授は、「火薬が空気中で爆発すれば、周辺の空気を巻き込み、衝撃波と共に熱も簡単に伝わるが、水中ではそうはいかない」と反論する。爆発直後に火薬は151リットルのガスの固まりに変化し、瞬間的に膨張する。しかしこの過程で、周辺の水を押し出すため、エネルギーは大きく消耗するという。宋教授は「この過程で、爆発直後に3003度だったバブルの温度は、0.1秒後には28度にまで急速に冷やされる」と述べた。この化学変化を断熱膨張という。
http://www.chosunonline.com/news/20100803000023
哨戒艦沈没:魚雷推進部の文字が消えなかった理由(下)
KAIST宋泰鎬教授、「週刊朝鮮」に論文を公開
哨戒艦沈没
■厚さ5センチの鉄板を熱するには140秒必要
膨張したバブルが魚雷推進部位に到達するまでの時間はおよそ0.0071秒。このときのバブルの温度は604度。宋教授は「高温ではあるが、バブルが到達した地点は、1番の文字が書かれた推進部位の後部ではなく前部だ。バブルが推進部位をしばらく温めなければ、インクには何の影響もない」と説明する。
宋教授の計算によると、厚さ50ミリの鋼板状推進部位の後部にまで熱が伝わるには140秒かかる。これに対し、魚雷の爆発とバブルの膨張が起こった時間は、長くても1−2秒だ。宋教授は「推進部位の前面に3000度の熱が加わったとしても、1秒後の後部の温度は1億分の1度も上昇しない。これは、石こうボードの上に一瞬高熱が加えられたとしても、その裏側では熱を感じないのと同じ理屈だ」「イ・スンホン教授らが犯した二つ目の過ちは、すなわち推進部位の前面から後部に熱が伝わるのにかかる時間をまったく考慮していない点だ」などと指摘した。
■同僚の教授ら26人が論文を追認
宋教授は「1番の文字は当然焦げつくはず」という主張に配慮し、この点を最大限計算に反映させた。魚雷の爆発時に推進部位が後方に押し出されたため、熱の影響を受けなかったという合同調査団の説明はいったん排除し、推進部位が本来の位置で熱に露出されたと仮定しただけでなく、弾頭部から推進部位までの円筒型空間も存在しないと仮定し、熱が伝わる際の最適な状況を仮定した。
宋教授は「そのように仮定しても、推進部位の前面の温度は0.0145秒後には5.46度まで上昇し、これが徐々に冷やされた。そのため1番の文字が書かれた後面では、温度の変化そのものが起こらない」という結論を下した。
KAIST機械工学科に所属する26人の同僚教授らから追認を受けた宋教授の論文は、KAISTの熱伝導研究室サイトでも公開されている。宋教授は「専門家なら、誰もがこの研究内容について検討してほしい」と述べた。
李竜洙(イ・ヨンス)記者
この記事を読んだ人はこんな記事も読んでいます(表示まで20秒程度時間がかかります。)
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。