http://www.asyura2.com/10/warb5/msg/400.html
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またやった!ウィキリークス、アフガン関連機密文書を公開、新たな事実、次々と
私はスペイン紙の紙面で知ったのですが、日本語ニュースから引用しておきます。J−CASTニュースです。
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【引用開始】
http://www.j-cast.com/2010/07/26071908.html?p=all
「タリバン地対空ミサイル所持」 アフガン戦争「負の真実」暴露される
2010/7/26 18:20
米国の民間ウェブサイトが、米軍などがアフガニスタンで行っている、いわゆる「対テロ戦争」についての「機密」とされる文書9万点以上を公開し、波紋が拡がっている。対テロ戦争をめぐっては、すでに国内では「厭戦ムード」が拡がっており、アフガン・イラク戦費を含む補正予算案も、議会でかろうじて賛成多数で可決されるという有様だ。「軍事史の中で最大の情報流出に違いない」(英ガーディアン紙)だけに、今回の流出がオバマ政権にとって痛手となるのは確実だ。
情報を公開したのは、「ウィキリークス」(Wikileaks)と呼ばれる、内部告発情報を専門に集めたウェブサイトだ。過去にも同サイトでは、米軍ヘリコプターがイラクで市民を銃撃する様子を治めた極秘動画が暴露されたことがある。
「ウィキリークス」が公開した文書が波紋を呼んでいる
今回公開されたのは9万2000点に及ぶ機密文書。ウィキリークは情報源を明らかにしていないが、公表の数週間前に、米ニューヨーク・タイムズ紙、英ガーディアン紙、独シュピーゲル誌の3メディアに文書の内容を公開。3社は、同時に記事を発表することで合意したものの、それぞれに「裏取り」作業を行い、別々に記事を掲載した。
その結果、2010年7月25日に各社がいっせいに記事を発表した。そのいずれもが、アフガン戦争の「負の面」を、さらに映し出すものだ。
ニューヨーク・タイムズ紙によると、本来は米国の同盟国であるはずのパキスタンの情報機関が、密かにタリバンを支援していた可能性があるという。また、タリバンは携帯熱戦追尾式ミサイルを持っているという。これらの事実は、これまでで米国が公表しておらず、戦況の厳しさを米国民の印象づけることになりそうだ。
ガーディアン紙では、いわゆる「同士討ち」の事例や、米軍などが民間人を対象に攻撃した事例を紹介。文書には、「KIA(killed in action、作戦中に死亡)」「WIA(wounded in action、作戦中に負傷)」といった略語で死傷者数が記入されたことを指摘しつつ、同士討ちでの死者数や、民間人の死者数などの統計を書き込む欄については、「信頼性が低い」と報じた。
民間人の犠牲についても、比較的詳細に報じている。ガーディアンによると、「おそらく少なく見積もられている」としながらも、195人の民間人が死亡し、174人が負傷したという。具体例を見ていくと、08年には、フランス軍が子どもで満員のバスに対して機銃掃射を行い8人が負傷。米軍のパトロール隊もバスを銃撃し、乗客15人が死傷した。07年には、ポーランド軍が、ある村に対して迫撃砲で報復攻撃を行い、妊娠中の女性を含む結婚式の出席者が死亡している。
ホワイトハウスは猛反発
各メディアとも、この文書を報じるまでのプロセスを説明している。例えば、ニューヨーク・タイムズ紙は、「国家安全保障上の利益を損ねることがないように注意した」といい、3社の間では、人命や反テロ活動を危険にさらす可能性がある内容は掲載しないことを合意。具体的には、作戦に関係がある地名や、報告書に記載されている情報提供者の名前の掲載を控えるなどした。ホワイトハウスからの要請を受け、同紙はウィキリークスに対して有害な記事の掲載を控えるように求めたという(ウィキリークスは、「情報源からの要請により、1万5000点の掲載を控えている」としている)。
今回の情報公開に対して、ホワイトハウスは猛反発している。ジェームズ・ジョーンズ大統領補佐官は声明を発表し、今回流出した文書に反映されている出来事は04年1月から09年12月に発生したことで、ブッシュ前政権下のものだと強調。その上で、
「米国は、米国とそのパートナーの国民の生命を危険にさらし、安全保障をおびやかす機密情報の公開を強く非難する」
とウィキリークを批判している。
【引用ここまで】
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このウィキリークスが公開した文書は、次のサイトからダウンロードできます。
http://wikileaks.org/wiki/Afghan_War_Diary,_2004-2010
Afghan War Diary, 2004-2010
詳しく調べてみたい方はどうぞ。
続いて日本語記事をもう一つ。CNN co.jpからです。
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【引用開始】
http://www.cnn.co.jp/usa/AIC201007260002.html
2010.07.26 Web posted at: 09:56 JST Updated - CNN
告発サイトがアフガン関連文書公表、軍などから流出か
(CNN) 米内部告発サイト「ウィキリークス」は25日、米政府機関などが作成したとされるアフガニスタン戦争に関する9万件以上の文書資料をサイトで公表した。
文書は2004年から10年1月にかけて作成された軍や外交関連の報告書とされており、民間人死傷者についてまとめた軍の統計なども含まれている。
同サイトの創設者は、サイトに掲載した報告書を戦争の「汚さ」を物語るものだと話す。標的をそれた弾丸で少年が死亡するなど、一般には知らされていない小さな出来事が積み重なって、民間人の犠牲者数は膨大な数になっていると指摘する。
報告書をどこから入手したのかは明らかにしなかったが、同サイトには郵便などを使って内部告発資料が寄せられており、情報提供者の身元が分かることは滅多にないという。サイト側は、匿名で提供を受けた文書や映像などの資料は検証したうえで掲載しており、偽造されたものはないと断言している。
今回公表された報告書が本物かどうか、CNNでは確認できなかった。国防総省は、内容を確認するまでコメントできないとしている。
同サイトは今年4月にも、イラクで07年に米軍のヘリコプターが民間人やロイターの記者を攻撃する様子を映したとされる映像を公表し、国際的な注目を浴びた。
この映像をめぐり米軍の広報は、殺害されたのは武装勢力に関与していた人物で、民間人ではなかったと説明していた。その後、22歳の兵士が機密扱いの映像を持ち出した罪で訴追されている。
【引用ここまで】
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7月26日付のスペイン大手紙、エル・ムンド、エル・パイスなども、主要にガーディアンとニューヨーク・タイムズ記事が元ネタですが、このウィキリークスによる告発を大きく取り上げています。その両紙の記事アドレスをご紹介しますので、詳しくお調べになりたい方はこちらからお入りください。
(ガーディアン、2010年7月25日)
http://www.guardian.co.uk/world/2010/jul/25/afghanistan-war-logs-military-leaks
Afghanistan war logs: Massive leak of secret files exposes truth of occupation
(NYタイムズ、2010年7月26日)
http://www.nytimes.com/2010/07/26/world/asia/26isi.html?_r=1
Pakistan Aids Insurgency in Afghanistan, Reports Assert
しかしそれにしても、このウィキリークス、よっぽど強力なバックがついているのでしょうね。どんな深慮遠謀があるのでしょうか。この場で細かい詮索はやめておきますが、米国の権力構造の内部で起きている深刻な対立の現れであることには間違いないでしょう。
一方で、スペイン各紙とテレビニュースによれば、米国オバマ大統領の家族がこの8月に数日間、スペインの超高級リゾート地マルベージャ(欧州の大富豪が集まり昔から様々な巨額金銭がらみのスキャンダルでにぎやかな都市)に宿泊するそうで、スペイン国王や首相の訪問も受けるようです。オバマ本人も来るのかどうかは今からの日程次第で、可能性はあるものの、まだ決まっていないそうです。
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