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(回答先: ファルージャ:欧州放射線リスク委員会のバスビー教授の現地調査 投稿者 妹之山商店街 日時 2010 年 7 月 06 日 03:43:44)
ファルージャと、「広島の40倍」というキャッチーなフレーズ
http://nofrills.seesaa.net/article/155649531.html
そうですね。この「広島の40倍」という言葉は、どういう意味で使っているのか曖昧ですね。
バスビー教授の調査チームは、現地での聞き取り調査が主目的だと思います。
一定の規模の大きさの聞き取り調査としては、おそらくは、初めてのものだと思います。
シーア派主導政権・米軍との緊張関係の下、一定の規模の大きさの
聞き取り調査ができたことが第一の意義であり、その数値データこそが重要です。
「広島の40倍」という言葉は、不明瞭であり、
かえって混乱させる要因にすらなりかねないと思います。
ただ、48分のフルのインタビューの全体を理解できれば、
おそらくは言及しているのでしょうが、
アラビア語での内容なので、私には到底理解不能です。
おそらくは、ある事象に限定して、
○○ということに関しては、広島の40倍である、
ということなのではないかなぁと推測しています。
(例えば、小児白血病の発生率では、とか)
繰り返しますが、ファルージャ現地での調査がようやくできたことと
その数値データこそが重要なのだと思っています。
ファルージャでの“異常”については、
スカイ・ニュース、ガーディアン、BBCなどが、ファルージャ総合病院を訪れ、
そこでのショッキングな映像や、ファルージャ総合病院の医師の証言を紹介してきました。
であればこそ、ファルージャ現地での実態の調査こそが必要だったのです。
それがなかなか実現しなかったことは、現地での治安の問題と、
シーア派主導政権・米軍にとっては、気の進まないことだったから
なのではないかと推測しています。
現に、バスビー教授の調査チームに対しても有象無象の“妨害”があったようです。
スカイ・ニュース、ガーディアン、BBCなどが次々と取り上げるので、
無視し続けることが困難になり、
WHOまでが現地調査を決定したことにより、
やっと事態が動き出したということなのだと私は解釈しています。
更には、イラクで劣化ウラン弾に関する国際会議が提案されていることで、
一歩一歩事態が進展してきていると思っています。
そもそも広島に投下された原爆では主にガンマ線による外部被曝が問題なのに対して、
劣化ウラン弾では、アルファ線による内部被曝が問題です。
つまり、放射線の量が問題というわけではなく、
放射線の種類や外部被曝なのか内部被曝なのかということこそが問題です。
念のために書いておきますが、ファルージャをはじめイラクの多くの地域で、
ガンや小児白血病、先天性欠損等々が問題になっていますが、
その原因は、劣化ウラン弾“だけ”であるなどとは思っていません。
化学物質、飲料水、栄養失調やストレスによる免疫力低下、自然放射線、等々、
いくらでも原因はあります。
ただ、<劣化ウラン弾の微粒子のアルファ線による内部被曝>
これが、強力な破壊力を有しているのは、科学的事実であり、客観的事実です。
劣化ウラン弾“だけ”が原因であるというのは誤りですが、
劣化ウラン弾は原因ではないというのもまた誤りです。
<参照>
ファルージャの子供達の悲劇:Tragedy of Children in Fallujah / イラクでガン症状が急増
http://ima-ikiteiruhushigi.cocolog-nifty.com/iraq/2009/10/post-5e20.html
「人は放射線になぜ弱いか:少しの放射線は心配無用」 / 死の灰の内部被曝確認
http://ima-ikiteiruhushigi.cocolog-nifty.com/nature/2005/02/post.html
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