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6月18日11時15分配信 産経新聞
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100618-00000538-san-int
【ワシントン=佐々木類】リチャード・アーミテージ元米国務副長官は17日、ワシントン市内で開かれた日米関係のシンポジウムに出席し、米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾(ぎのわん)市)について、移設先を名護市辺野古周辺とした先の日米合意を評価、引き続き慎重かつ速やかに合意を履行していくべきだとの考えを示した。
アーミテージ氏は一方で、鳩山由紀夫前首相について「夢想家で(できないことでも)ノーと言えない人だった。だが、(東アジア情勢をみると)夢見がちなことを言っている暇などなく、不誠実な対応をとるべきではなかった」と批判した。別の会合に出席した防衛省の長島昭久防衛政務官も任命権者の鳩山前首相を「夢想家」と断じた。
シンポジウムには、アーミテージ氏とともに、2000年に対日政策提言「アーミテージ・リポート」をまとめたジョセフ・ナイ・ハーバード大特別功労教授も参加した。
ナイ氏は、中国の軍拡に言及し「中国の若い世代が愛国主義を強めるなど危険な兆候がある」と指摘。その上で、日米中の3カ国の関係に触れ、「決して正三角形ではない。日米両国はより深いきずなで結ばれているからだ」と述べた。
シンポジウムは、日米修好150周年と安全保障条約改定50周年を記念して、日本財団などが開催した。
主催者の笹川陽平日本財団会長は「日米は重層的な関係にある。自由な意見交換を通じて、共に目指すゴールが何なのかを確認していく作業が大切だ」などと語った。
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