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(回答先: 5月28日 朝鮮外務省スポークスマン: 米国と南朝鮮当局の自作劇 4点にまとめ 【朝鮮新報】 投稿者 hou 日時 2010 年 6 月 02 日 23:50:51)
http://www.korea-np.co.jp/sinboj/
軍事評論員が明らかにした北の魚雷攻撃説の真相
発表内容に数々の矛盾点
「南朝鮮の保守執権勢力がねつ造した北の魚雷攻撃説の真相を論じる」と題する軍事評論員の記事が5月25日に発表された。軍事評論員は、北の魚雷攻撃説が保守執権勢力がつくり上げたねつ造であることについて具体的な実例をあげながら説明している。軍事評論員が示した数々の疑問点、矛盾点などを整理した。
物証−疑問だらけ
■微量の火薬成分
5月20日の「調査結果」発表の際に公開された魚雷の残骸 [写真=聯合ニュース]
南朝鮮当局は、沈没した艦船の煙突と船体の切断面から検出した「物証」である「微量の火薬成分」が威力の強い高性能爆薬RDXであると確認し、この火薬が魚雷に使用されるものなので、今回の艦船の沈没が北の魚雷攻撃によって引き起こされたと断定した。
RDXは、白色の結晶性、非水溶性の強力な爆薬として現在、世界のすべての国の軍需・工業分野で普遍的に用いられているという。これは、南朝鮮も例外ではない。
RDXが使用されたからといって、それをわれわれの魚雷と結び付けること自体が強弁であり、艦船沈没の原因をそれと直結させるのはなおさら途方もないことである。
火薬の成分を沈没した船体と煙突から「検出」したということ自体も、納得がいかない。激しい潮流や濃い塩度の海中に一日や二日でなく数十日間も、丸ごと水に浸っていた船体や煙突から火薬の成分を検出したというのも納得できないが、生存者が艦船沈没当時、何の火薬のにおいもしなかったと証言したことや、漁民たちが沈没現場に高性能火薬の爆発によって死んだ1匹の魚も、人工漁礁も浮かんでいなかったと証言したことなどは、人々の疑惑を十二分に招いている。
艦船が沈没した水域では、南朝鮮海軍と海兵隊のK9とKH179曲射砲などの実弾射撃が随時行われている。
「民軍合同調査団」のある調査メンバーは、固定した砲撃区域なので、海中で火薬の痕跡が検出されるかもしれないが、「艦船が直撃弾」に当たったのでもなく、深さ6〜9メートルの水中で爆発が起きて船が真っ二つに割れたのなら、デッキの上にある煙突や船体の切断面から火薬の痕跡が出たというのは話にならないと言った。
彼は、もし、その部位から火薬を採取できるほどであるなら、船底は少なくとも「爆薬で塗られていなければならない」と述べた。
南当局者は、この「微量の火薬成分」を現在南朝鮮軍が使っている火薬と比較してみたのかという質問に言葉が詰まって、「指紋」に例えて「北の物」であると言い張ったが、専門家たちが評したように「百億分の1グラムという極微量の火薬成分」の分析に何の信頼性があろうか。
南当局は、謀略劇のねつ造に「検出された火薬成分」を利用しようと必死になったが、世論の反発を恐れて最終調査発表の時には言及もできなかった。
■合金の破片
南当局は事件発生の初期から、沈没場所周辺500メートル水域をくまなく捜して「残骸の回収」を行った。
多くの時間が流れた末、南当局は突然、事件の原因究明に切実な「合金の破片」を捜し出したと公開した。
その「合金の破片」は、魚雷の外皮を構成するアルミニウムとマグネシウムで構成された合金であると分析されたが、「7年前に回収した北の訓練用の魚雷」の材質と一致し、それが究極的には「北の魚雷攻撃」を立証する「物証」になるとした。
周知のように、アルミニウムやマグネシウムの利用分野は多様である。この金属材は沈没した南朝鮮海軍艦船の建造にも利用されている。
そのような「合金の破片」がほかでもなく「北の物」として確定されたのである。
■魚雷の残骸
魚雷の残骸にマジックペンで書かれていた「1番」の文字 [写真=聯合ニュース]
5月20日の調査結果発表を控えて、沈没海域で「思いも寄らず回収」して、決定的な「物証」として差し出された長さ1.5メートルの魚雷の後ろ部分の胴体も疑問だらけである。
その胴体には、5個の順回転および逆回転プロペラと推進モーター、操縦装置、駆動軸が壊れていない状態で付いているが、大きさと形、構成が「北の輸出用」兵器のパンフレットに記述されているCHT−O2D魚雷設計図とまったく同じであるので、それが艦船を沈没させたわれわれの魚雷の残骸であるというのである。
数百トンにもなる「天安」号の艦首と艦尾も西海の激しい潮流に押し流されてしまい元の位置になく、失踪者6人の遺体も最後まで捜せなくて「散華者」として処理しておきながら、魚雷の推進体が50余日間も同じ場所に残っていたということや、極小の破片まで捜し出す先端探知手段を装備した米国、南朝鮮の数十隻の艦船が50余日間も捜せなかった1.5メートル大の魚雷の推進体をただの民間漁船が急に現れて漁網ですくい上げたというのは、イソップの寓話でのみ見られるコメディーであると言わざるをえない。
「天安」号を真っ二つに破壊した魚雷の推進軸スクリュー、モーターなどが曲がったり、傷ついていなかっこともやはり、見る人の苦笑を誘ったし、南当局をやみくもにかばっていた米国と英国の調査団員たちも、突然現れたガラスケースの中のこの展示物の前では赤面せざるをえなかったという。
外国向けの一般のパンフレットに極秘に使用する魚雷設計図を具体的に記述するというのは、そもそも話にもならず、非接触爆発により真っ二つに割れた艦体の切断部分と自爆によって著しく過熱した魚雷の腐食程度が同じであるはずがないというのが専門家の見解である。
■「1番」の文字
「最も明確な物証」が魚雷の推進体の後ろの部分に「北の書体」で書かれている「1番」という文字であるという。
相手側に対する隠密な攻撃を計画するとき、痕跡を残さないというのは、初歩的な常識だ。
南朝鮮の専門家たちも、「もし、北が攻撃を加えたなら、このようにおろそかに証拠を残すものか」とし、数十日間、海に沈んでいた推進体に機械で刻んだものではなく、青色のマジックペンで「1番」という手書きの文字が、今しがた書いたように鮮明なことから、ねつ造するにしても稚拙だとあざ笑った。
「1番」の証拠があまりにも荒唐無稽であったので、南朝鮮のあちこちで「北が親切にもさびつかない所に文字を書いてくださった」「街を走る青色の『1番』バスは北の対南浸透用」「『天安』を沈没させた『1番』(地方選挙でハンナラ党の番号)を記せば逆賊」という新語が誕生して流行しているほどである。
■浸透ルート
「民軍合同調査団」は事件発生の3日前に、われわれの潜水艇が夜間に基地を出発して公海を「彦(ハングルの子音の文字)の字型」に迂回して「天安」号に接近し、攻撃を加えて再度同じルートを通じて帰ったと発表した。
具体的な説明を求めると、潜水艇の水中機動は世界のどの国でも推定するのは難しく、したがって「北の潜水艇」の浸透ルートと離脱ルートもやはり、確認することはできなかったと言葉を濁した。
その一方、海底の環境が複雑で、10メートル内外でも対象物を見分けられない西海の海床条件で、300キロほどの軽魚雷を搭載する小型潜水艇がどのようにして1.7トンの重魚雷を積載して1千400トン級の艦船を「たった一度の攻撃」で沈没させられるのかという質問には、類似する水域であらかじめ訓練すれば可能であるという気の抜けたことだけを並べ立てた。
「天安」号が沈没した水域は、北南間の紛争水域であって、南当局が常に高度の警戒態勢を維持している水域であると唱えてきた所であり、そこは二重、三重の探知・監視システムが維持されていると自画自賛していた水域である。
しかも、その時は、この水域でフォールイーグル合同軍事演習がクライマックスに達していた。
にもかかわらず、「北の潜水艇」の攻撃・浸透ルートを推測して、幼稚にも「彦の字型」を考案した。
調査方法−偏見と独断
■メンバーへの制約
南当局は今回、一部の民間人を網羅して「民軍合同調査団」の看板を付けたが、彼らが調査にどれほど関与し、どのような役割を果たしたかということも、論議してみる余地がある。
「厳選」された民間調査メンバーは、携帯電話の使用も許されず、外出も禁止されただけでなく、あげくには「機密保持の誓約書」を書くなど、調査が終わるまで南朝鮮海軍軍艦「独島」でさながら監禁生活をするようにし、手足が縛られたのも同じ活動上の制約を受けたという。
ある民間調査メンバーが「北の魚雷攻撃」に仕立てる国防部の論調に同意しなかったという、たった一つの理由で調査チームから追放され、あげくに検察に起訴される悲劇を強いられたのは、その代表的実例である。
事件発生後、生存者たちを「精神的ストレス」という病気ならぬ病気で「国軍首都病院」に集団入院させ、いっさい口を開けないようにかん口令を敷いた事実もおかしなことであり、携帯電話を没収し、いっさい外部との接近を許可せず、事件当時の航跡および交信日誌と撮影資料を「軍機密保護」を理由に公開しないことなどは「軍の深い苦悩」を示して余りある。
■軍部の発表修正
事件発生地点一つをもって、軍部の発表が5回以上変わり、「天安」号の艦長が初めは外部の挑発が「まったくなかった」と言って、その後には「あった」と修正し、「検出された火薬成分」も、初期には世界がすべて用いる高性能爆薬RDXから、後には「ロシア、中国、北朝鮮などで使用する」というTNTに変更され、「北の攻撃によるものという根拠は何もない」と直接発表しておきながら、急に「北の魚雷攻撃」に変更させたのも、南朝鮮軍部である。
調査の過程に利用された資料も、大部分南朝鮮軍とつながっている。
沈没艦船の生存者たちが公式の証言で爆発音を1〜2回聞いたと言ったこと、衝撃で倒れた兵士が自分の顔に水滴が跳ねたと言ったこと、水柱を見たと言う目撃者がいなかったと言って、後に遠く離れている白島の監視兵が現れて2〜3秒間約100メートルの高さの白色水柱を闇の中でも観測したというふうに水中爆発を証言したことや、船体の変形形態、関連者の供述内容、死体剖検結果などが「軍機密上の理由」で一般人の接近を徹底的に遮断した状態で行われたことだけを見てもそうである。
結局、事故原因調査は、科学的かつ中立的で証拠中心的な過程を通じてではなく、反北対決狂信者らが「北の魚雷攻撃」を強弁するための意図的で偏見に満ちた無理押し主張を立証することにつながった「官製調査」にすぎなかった。
■核心証拠の非公開
事件発生から時間がたつにつれ始まった「北の関連説」は次第に、「北の直接介入説」に、公然とした「北の魚雷攻撃」に拡大され、すべてをわれわれと沈没した艦船を結び付ける方向につながった。
反対に、われわれとの関連を否定する証拠は一つ、二つと闇に葬られたり、調査の対象から徹底的に排除された。
その中には、今回の沈没事故の原因の核心証拠であるガスタービンもある。
ガスタービンは、艦船が二分されて沈没する時、事故水域にまっすぐに沈むようになっているので別に時間がかかるものでもなく、引き揚げもやはり大きく問題視されなかった。
しかし、南当局は初期からガスタービンが沈没水域にあるということを明らかに知っていながらも、「爆発によって流失した」という風説を流して、それを探すための努力自体を故意に「放棄」した。
それは、ガスタービンの状態がどうかによって、沈没の原因を容易に判断することができるからであり、結局、われわれに責任を転嫁する謀略劇が台無しになる恐れがあるという大きな憂慮のためであった。
その後、南当局は「政府調査結果発表」の前日になってようやく引き揚げて具体的結果が反映されないようにした。
すべての事実は、沈没事故の原因の調査が科学的ではなく、一方的な組み合わせ、客観的ではなく偏見と独断によって行われたということを示している。
[朝鮮新報 2010.6.2]
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