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イラク戦争はひどい戦争だった。まだ実質的に継続しているので「だった」という過去形は本当は正しくない。
高遠さんの以前のレポートによると、新生児の2割に何らかの障害があるという。ベトナムでは枯葉剤の影響による奇形児がずいぶん問題になっていたが、少なくとも枯葉剤による影響は100年後にはほぼなくなるだろう。でも、確実に、劣化ウラン弾による影響は100年後でも200年後でも500年後でも1000年後でも残るのだ。
イラク・そしてアフガニスタンに住む限り、よほどの注意をしない限り、劣化ウラン弾による放射能の影響を受けてしまう。米軍およびアメリカ政府はそれを認めようとしないが、以前はなかったものが米軍の侵攻によって起こりだしたのだから、イラク・アフガニスタンの市民にとっては、自明のあまりにもはっきりした事実だ。
イラクの人々の悲しみ、怒りはどれほどのものだろうとよく思う。そして、その怒り・悲しみは決して静まることはない。
アメリカの政権は、これらをどうするつもりなのか、何らかの対処方法を考えているのかと、いつも疑問に思う。軍事的に今はアメリカの力があまりにも強いから、今のような状況でも、イラクの人々はただ耐えるしかないし、アメリカ人一般も、そんなに関心を持つことなく過ごしていられる。
しかし、イラクに、アフガニスタンに住む限り、放射能の影響は続くのだ。ラムズフェルドが死んでも、その死後、100年、200年はおろか、1000年以上にわたって放射能は影響する。
永遠にアメリカはイラク・アフガニスタンに対して監視の目を緩めることができないということだが、そんなことは不可能だろう。
いつか、イラクの、アフガニスタンの人々によるアメリカの軍産複合体に対する怒りが表面化し、それが現実の動きとなって、アメリカの軍産複合体へその罪の償いを求める日が来るに違いないと思う。
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