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北朝鮮の脅威を強調し、日米安保条約が必要であり、米軍基地を日本国内に残すことが正しい選択だと日本国民に宣伝するために、今回の韓国哨戒艇沈没事件は起こされたのだろうか?
意外にしたたかかも知れないアメリカの外交戦略
それにしては、韓国の犠牲が大きすぎないだろうか?実際に50人近くの軍人の命が失われている。韓国内に米軍のプレゼンスが必要だと宣伝する必要性が強くあったようには思えない。まあ、あまり韓国内の情勢を知らないから気が付いていないだけなのかもしれない。それでも、日本の動きと韓国の払った犠牲を見ると、何かアンバランスな印象がある。
韓国哨戒艇沈没のニュースを聞いて、またアメリカはバカなことをやっていると言うのが最初の印象だった。どう考えても北朝鮮の攻撃とは思えないし、中国当局も当然そう考えるから、アメリカの戦略に対する不信感を強める結果になるしかないと思ったからだ。
しかし、どうも、もっと違う奥の深い計画があるのではという思いが強くなってきた。もともと北朝鮮の政権はアジア、特に東アジアの不安定要因を作り出すために残されていると認識していて、多分、その認識は正しいと今でも思っている。北朝鮮が原子炉を持てたのも、原爆製造に成功したのも、基本的には北朝鮮の金政権を東アジアの不安定要因として使おうと言う戦略があったためだろう。そして、そうであるなら、今回の韓国哨戒艇沈没事件は、そういった北朝鮮の不安定要素と何らかのつながりがあると考える必要がある。ただ、現実に戦争が起こってしまうと、中国もアメリカも困ってしまうはずだ。勝手に北朝鮮が暴発するにしても、韓国と日本の連合軍ができるとは限らない。アメリカの立場はもっと微妙だろうし、北朝鮮の脅威をアメリカ国民にどう実感させるのかという問題は、結構現状では難しいはずだ。
ソ連崩壊は、実質的にロシアをアメリカの影響下に置くことを目的にしていて、実際かなりの程度それに成功しているように思える。しかし、その結果、中国政権により一層の用心を招いていて、中国の政権中枢は、ソ連の二の舞にならないという意志を持っているだろう。結局、アメリカの対中国戦略は利害の一致という状況をどうやって作っていくかというものになっているのだと思う。
多分、そういった戦略の一部として、中国の友好国を引き離すと言うものがあるはずだ。少なくとも中国が好印象を持つ国を少なくしていこうと言う方針があるはずで、鳩山政権による韓国哨戒艇爆破事件を北朝鮮の責任とする言動は、明らかに中国政権の日本に対する印象を悪くしているはずだ。当然、それに直接関わった岡田克也外相の印象も悪化しているだろう。
日本国内での政争が一層激しくなる一因となるし、一部政治家によるより一層綱渡り的な動きを導き出すことが予想される。
しかし、それでも、韓国哨戒艇沈没という犠牲は大きすぎる犠牲だ。大韓航空機爆破事件では、明らかに韓国の政権交代を防いだと言う効果があり、それなりに釣り合う結果があった。しかし、韓国哨戒艇沈没という事件は韓国軍人の犠牲があり、韓国軍内部への影響も強いはずだ。韓国軍とフィリピン、インドネシア、マレーシアなどの連携があるのだろうか?タイ情勢とつながりがあるのだろうか?疑問は膨らむばかりだ。
ただ、少なくともはっきりしているのは、韓国・日本とも、あまり信頼のおける政権ではないと言う印象を中国がより強く持ったと言う点で、アメリカの戦略は成功しているのだと思う。
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