133. 2010年5月23日 16:11:01: pywtiq3UD2 平成無血革命と歪んだ日米関係政治評論家、前参議院議員 平野貞夫 vs. 慧智研究センター所長、フリーランス・ジャーナリスト 藤原肇 混迷の度合いを 強めた日本の政治 藤原: 鳩山首相による民主党内閣が動き出して、ほぼ半年が経過した現在の時点で見る限り、政治の変化は僅かだという印象が強く、国民は大いに落胆して失望している感じです。その原因に首相のリーダーシップの不足と共に、今の日本に何が最優先事項かを見定める点で、プライオリティを決定付ける発想の欠如があり、それが政治を空回りさせていると思います。 平野: それもあるが、民主党の国会議員が平成無血革命について、全くといえるほど認識を持ち合わせていないので、これから何かやるという意欲がありません。真剣に勉強して使命と責任について理解し、どういう手順で政治に取り組むかを考え、選挙民の期待に応えなければならないのに、役職が欲しくて出世したい者ばかりです。しかも、それ以上に悲惨なのはメディアの堕落であり、政治の本質にとって大切な問題を見失い、センセーショナルな問題を大騒ぎしたが、それが鳩山と小沢の金銭スキャンダルです。 藤原: 利権と金権に国民が強く反発したお陰で、自民党による暴政を選挙で葬ったのに、革命政権の首相と幹事長が不正を追及され、火ダルマ同然になったのでは誉められません。 平野: そういう批判があるのは当然だと思うが、それが誰かによって仕組まれたものであれば、かえって危ないことだと危惧します。そう考えたので私は政治家を辞めて、過去の体験を総括して『平成政治 20年史』を書いたが、生涯を議会政治の中で生きた私には、遺書として次の世代に残す『懺悔録』です。だから、私はこの本の「まえがき」において、「昭和四〇年代以降の重要法案や予算等の審議、疑獄事件の紛糾処理のほとんどに関わってきた。国会職員は法律で、『政治的中立』を義務付けられているが、同時に各党派や国会議員からのさまざまな依頼について、誠実に対応しなければならないことになっている。私の特殊な職務体験のせいか、与野党の多くの政治家から、さまざまな相談事が持ち込まれた。これらを可能な限り私は記録しておいた」と書いたのです。 情報操作をする ための陰謀グループ
藤原: インターネットでブロッグの記事を検索していたら、平野さんが書いた『平成政治20年史』が素晴らしいとあり、本屋で買って読んで思わず驚いたのは、たった数行だが「三宝会」の記述があって、そこには「選挙が終わると、国会の内外で小沢潰しが活発化した。もっとも陰湿なのは、竹下元首相の指示で、『三宝会』という秘密組織がつくられたことだ。新聞、テレビ、週刊誌などや、小沢嫌いの政治家、官僚、経営者が参加して、小沢一郎の悪口や欠点を書き立て、国民に誤解を与えるのがねらいであった」とあり、私にとっては「三宝会」という名前は初耳でしたが、別の形でピーンと思い当たったのです。 平野: その別の形で思い当たったことについて、興味深いのでそれがどんなことか教えてくれますか。 藤原: 1980年代に電通がメディア工作用に「青の会」を作り、田原総一郎がその幹事役に抜擢されて、学者や評論家を権力の御用に仕立て上げ、メディアの上で派手に活動していました。私が育てた何人かの若い人材に手が伸び、雑誌の座談会やテレビの討論会に、出席する誘いが掛かってきたので調べた。そうしたら、政府の機密費と財界のカネが動いていて、若くて有能でもカネに飢えた人びとが、どんどん引付けられていたのです。 そういった工作の総元締めは川島広守で、彼は警察庁の警備局長から長官を経て、その後はセントラル・リーグ会長に就任したが、日本のプロ野球は読売の正力松太郎と同じことで、公安警察向けのCIAの指定席なのに、日本人はお人好しだからその仕組みに気づかない。 平野: 政府には工作用のカネがあるから、マスコミ対策として色んなことをやっており、内閣の機密費が利用されたようですな。 藤原: 1970年前後からこうした動きがあり、文芸春秋社が内調のカネで「諸君」を創刊したが、その担当をしたのが田中健五でした。田中は清水幾太郎を転向させた功労者で、『諸君』、『週刊文春』、『文芸春秋』の編集長を経て、最後には文芸春秋社の社長になっている。だから、『文芸春秋』は政府広報がダントツで、田中の出世の足場は内閣調査室だったが、その使い走りが彼の人生の始まりでした。また、『諸君』や『正論』で名を売った学者が集まって、「政策構想フォーラム」などの組織が発足し、それが大平のブレーンを経て中曽根のブレーン政治になる。そして、1980年代にPHPが「松下政経塾」を生み、「世界平和研」や「笹川財団」などと並んで、平野さんが指摘した「三宝会」が発足するが、発起人の福本邦雄は有名な政界フィクサーでした。 「三宝会」の系譜と韓満 人脈のコネクション
平野: 福本和夫は戦前に福本イズムで一世を風靡し、その長男の邦雄は水野成夫に拾われて、産経新聞の記者を経て岸内閣の時代に政界に入り、椎名官房長官の秘書になっています。その後は京都放送の社長や政界フィクサーになり、画商として竹下の金屏風事件を仕掛け、後で中尾栄一建設相の収賄疑獄で逮捕されたが、竹下の利権人脈のキイマン的な人物です。 藤原: 言うならば、読売のナベツネや田中清玄みたいな存在ですね。 平野: そんなところです。また、岸信介や椎名悦三郎という満州人脈や、竹下登から政治の裏を指南されたことで、情報操作と錬金術に優れていたらしい。だから、「三宝会」は竹下元首相を最高顧問にして、財界とメディアによって1996年に作られており、野党潰しを目的にして動き出すが、その契機になったのが細川政権の誕生で、狙いは小沢一郎を抹殺することでした。 藤原: どうして小沢一郎に狙いを定めたのですか。 平野: 1993年に細川政権が生まれる前段階として、1992年 12月に「改革フォーラム21」が発足したが、中心にいたのが小沢一郎だからです。また、1994年に社会党とさきがけを自民党が取り込み、政権奪還した根回しを竹下がやっており、この時に竹下は小沢を最重要警戒人物と認定し、小沢を封じるための秘密組織を使うことにして、福本邦雄に「三宝会」を作らせたのです。 藤原: 『夜明け前の朝日』に詳しく書いたが、竹下は平和相互の小宮山一家や許永中とも繋がり、京阪神の暴力団と密着していたために、イトマン事件や皇民党事件に巻き込まれています。しかも、最後には奇妙な死に方をしているが、あの頃のアングラ事件の謎解きに関しては、『朝日と読売の火ダルマ時代』と『夜明 平野: 「三宝会」には大手企業が参加しているが、法人の年会費が 36万円もしているだけでなく、個人会員の参加費が一万円もかかるのに、新聞では朝日(5人)、日経(3人)、毎日(3人)、読売(3人)、共同(3人)、テレビでは日本(2人)、テレ朝(2人)、フジ(1人)、TBS(1人)、出版では文芸春秋(3人)、講談社(2人)、プレジデント(1人)、選択(1人)、朝日出版(1人)という具合です。また、メディアを代表する世話人としては、高橋利行(読売・世論調査部長)、芹沢洋一(日経・政治部次長)、佐田正樹(朝日・電子電波メディア局長付)、後藤謙次(共同・編集委員)という顔ぶれが並び、こういった人がマスコミ対策を指令しました。 藤原: 法人会員の顔ぶれを一瞥したら、韓満人脈の影が私には読み取れますよ。しかも、それが太平洋を越えて戦後の米国人脈になり、岸信介や正力松太郎がCIAに使われて、アメリカの日本支配の手先だったが、この事実は公開された米国の外交資料が証明している。「歴史は繰り返すという」教訓からして、同じパターンは最近の日本の政治にも反映し、それが検察ファッショとして現れていることは、私にはパターン認識と直観で分かるのです。 メディア操作と 検察ファッショ
平野: 検察ファッショは政治的意図による強権的捜査を指し、戦前の「番町会事件」が代表的であるが、ロッキード事件の時の捜査の仕方は、国民の多くに検察ファッショを感じさせた。田中首相を外資法違反で逮捕して、一応は首相の犯罪として話題を賑わせたが、アメリカ側には免責条項を適応したのに、日本側の捜査には無理が目立って、どう見ても納得できるものではありません。 藤原: それは軍備が絡む汚職だったからであり、本当は対潜哨戒機(P3C)の購入に際して、防衛庁長官(当時)の中曽根康弘が関与した、極めて重大な結果を生む防衛疑獄だった。だから、検察が架空の物語をでっち上げて、疑惑を隠すために問題をすり替えたが、全日空のトライスター旅客機の輸入の形で、手癖の悪い田中角栄に冤罪を押し付けたのは、CIAが中曽根の罪を救うためでした。 平野: リクルート事件で自民党を離党しているが、ロッキード事件では深手を負うこともなく、中曽根は首相として米国に貢いでいます。 藤原: その後の日本の政治は米国のしたい放題で、中曽根と竹下がカジノ経済とヤクザ政治を行い、バブルが炸裂して日本はガタガタになった。しかも、SII(構造障壁攻略)に続き追い討ちの形で、金融を使った企業の乗っ取り工作が進み、ネオコン路線に追従する小泉や安倍が、対米追従のゾンビ政治を続けたのです。 平野: バブル経済から現在までの四半世紀が、僅か30秒か40秒の時間で説明されており、現在に至っている点で実に明快です。確かに、藤原さんらしい鳥轍的で客観化した総括だが、過去20年の政治史を一冊の本にして、数百人の人間の判断や行動を描いた私にとっては、その総括では物足りないように思う。そこに生きている人間が不在のために、へーゲルの歴史哲学を読む感じがして、もう少し人間臭のある観点がなければ、自分が生きた時代として面白くないし、淋しすぎて楽しくないという気がします。 日米関係におけるCIAの 役割とジャパン・ハンド
藤原: 分かりました。25年間に僅か四人の首相の名前の登場だけで、日米両国がゾンビ政治やネオコンとして規定され、病院の無菌室のような空気を感じて、面白みを欠いてしまったかも知れない。そうなると細部を描く必要が生まれ、個人レベルの体験調書の登場になるが、日米関係の歴史を決定付けているのは、CIAと結んだ自民党に陣取った政治家と、日本人を操ったジャパン・ハンドの関係です。岸信介と正力松太郎に関しては衆知だが、児玉誉士夫と中曽根康弘に関しての情報は、それほど知られていない状態が続く。だが、中曽根がハーバード大でのゼミに参加を手配したのが、ジョンズ・ホプキンス大のセイヤー教授であり、彼はSAIS(国際問題研究所)の日本担当教授で、元CIAのアジア太平洋担当の部長だったし、彼は中曽根の英語論文の代筆までしました。 平野: その辺にCIAコネクションの原点があり、ロン・ヤス関係で中曽根が日本を「不沈空母」と発言したが、軍事同盟の太いパイプが読み取れますな。 藤原: その後継者が立川基地が地盤の長島昭久で、彼は自民党の石原伸晃の秘書をやってから渡米し、SAISのブレジンスキ了教授のゼミで仕込まれた。しかも、ジョージタウン大のCSIS(国際戦略研究所)で日本部長をやり、ブッシュのネオコン政権で東亜部長として日本を手玉に取った、マイケル・グリーンの弟子になって帰国した長島は、民主党から出馬して議員になった。彼は防衛省の政務官に就任しているが、グリーンがどんな思想と行動の持ち主かを知れば、長島が時限爆弾になる危険性は高い。また、CSISの研究員としてグリーンに指導され、親父の渡部恒三衆議院副議長に対して、強い影響力を及ぼしていたのが息子の恒雄であり、民主党の元最高顧問は間接的にグリーンに引きずり回され、渡部恒三は日本の議会政治を歪めているのです。 平野: それで「偽黄門」がブレまくったのであり、渡部恒三が見せびらかす閻魔帳の印籠が、政治を狂わせる原因を作って来たのです。 藤原: 最近のブロッグで四年前に平野さんが書いた、「『偽黄門』と『阿波狸』が民主党のガン」という記事が話題になり、コピーして来たので読んでくれませんか。 平野: サワリはここです。「『黄門さん」を自称している老人が、前原体制のつっかえ棒として登場。東北弁で国民的人気者になりかけた。これが『偽黄門』であることを、民主党もマスコミも見抜けないから困ったものだ。…マスコミも『偽黄門』だと知っていて、秘密をもらす貴重な人物として大事にするという、日本の民主政治を堕落させる存在なのだ。それまで小沢改革が成功しそうになると、人格攻撃をくりひろげ、足を引っぱってきたのが『偽黄門』の正体だ」。これは偽メール事件があった2006年に書いたものだが、四年後の今でも似たようなことが繰り返されて、「七奉行」などが騒がしく右往左往していますよ。 M・グリーンという 日本叩きの太鼓屋の怨念
藤原: その震源地はワシントンのCSISであり、そこでマイケル・グリーンに手なづけられて帰国した一人が、横須賀の海軍基地の手配師一家で、ゾンビ政治とロカビリーで親父が日本の体面を傷つけた、世襲四代目議員の小泉進次郎なのです。政治家の不出来な息子を筆頭に、動機を持つ在日系や松下政経塾の留学組は、「奇貨をおく」対象として恰好のカモです。かつてロスに留学中の安倍晋三に、KCIAの朴東宣が接近してスカウトしたが、結果は勝共連合の大戦果を生んでおり、脇の甘い留学生は情報戦の標的です。 平野: それで、小泉純一郎の息子もグリーンの洗礼を受け、目出度く世襲代議士としてお披露目したわけだか、子分や手先のリクルートの仕掛けは巧妙なものですな。 藤原: 当事者たちが亡くなって時効だから、30年前の話を披露してもいいと思う。 実は、私がカンサスで石油会社を設立した時に、サムタクという計器会社を経営していた椎名素夫さんが、エネルギー開発の重要性を評価して、開発事業の仲間に参加してくれました。そして、同時にサントリーの佐治敬三社長が、石油ビジネスを教えて欲しいと割り込んだ話は、『地球発想の新時代』に書きました。そこで、椎名さんは森財閥の森暁さんと一緒に、ハートランド掘削会社を作った後で、政治家として政界に軸足を移しました。 平野: 椎名素夫さんは原子力の専門家だが、石油にも関係したとは初耳でした。 藤原: 椎名さん米国の政界で信頼されたので、私は彼と友人関係を維持しましたが、彼は防衛問題に専念するようになり、中曽根と接近したので距離を置きました。 だが、選挙で小沢に苛められた話は良く聞き、岩手の選挙区で小沢の熾烈なやり方を教えてもらい、政治の世界の嫌らしさを痛感しましたよ。 平野: でも、二人は同じ選挙区で国会議員になっています。 藤原: だが、後日談がありまして、最初は英語教師として来日したグリーンは、東大の佐藤誠三郎教授に師事した関係で、中曽根や笹川財団に接近したのです。しかも、椎名議員に拾われた若き日のグリーンは、事務の手伝いや秘書役をしているうちに日本通として、ファシスト的な軍事オタクになった。そして、帰米したグリーンはFSX問題で論文を書き、日本の防衛政策の専門家として成長し、謀略家で悪名高いアーミテージに従い、ホワイトハウスで日米同盟を担当したことで、日本が受けた打撃は絶大になったのです。 平野: それはどういうことですか。 藤原 怨念という言葉は不適切かも知れないが、選挙で小沢が椎名を苛めた仕返しの形で、グリーンは日本を小沢と見立てており、奇妙な怨みの感情のために日米関係を歪めたのです。それが検察官僚をファッショ化に駆り立て、前原などの七奉行が呼応する形になり、政治的な混迷を継続させた構図になった。 平野: 検察ファッショが継続した原因が、その辺にあると何となく分かるのだが、対策にどうしたら良いのでしょうか。 デコンストラクションと 21世紀型の選挙
藤原: 小泉流の刺客は悪魔の選挙戦術だが、小沢流の強引なやり方も時代遅れであり、新世紀にふさわしいインターネットを活用し、情報化時代の選挙のやり方の採用が必要です。それを活用してオバマは大統領になり、国民が政治参加の意識高揚に成功しているが、キイ概念はデコンストラクション(脱構築)でして、それを参考にするのが良いかも知れません。 平野: それはどういう概念なのですか。 藤原: 変化の全体像を洞察して構造を作り変え、変化に次元転換を与える革命的な手法で、フランス哲学の精髄の政治への応用です。 平野: 具体的にはどういう選挙のやり方をして、政治を変えて行くのでしょうか。 藤原: 選挙は応用のひとつに過ぎなくて、21世紀の社会がどんな内容かを理解すれば、選挙のやり方は自ずと分かってくる。『ジャパン・レボリューション』という題の本があるが、これは二年前に亡くなった正慶孝先生が、私と共著で出した民主革命の指南書でして、この中にノウハウのヒントが書いてあります。正慶教授は小室直樹博士と並んで、意味論の権威として日本の双壁であり、文明学者のダニエル・ベルの伝道解説者でした。 平野: その本の中に、選挙や革命のやり方が書いてあるのですか。 藤原: 文字になくても行間に書いてあって、直観力で全体像を把握することにより、それが浮き上がってくるのですが、残念なことに本は手に入りません。実は3500 部刷ったのだが売れなくて、出版社が3000部ちかく断裁してしまい、見つけ出すのがほとんど不可能です。本の在庫には税金がかかるために、出版社が在庫を確保できない税法があり、日本の出版文化は絶滅に瀕しています。こうした狂った税法を改めた上で、パチンコ業界や擬似宗教から税金を取り、それで得た税収で国民に減税をすれば、平成無血革命は成功に一歩近づくし、この本の存在はそれを教えています。昨日は出版社に行き倉庫を探してもらい、やっと二冊だけ見つけ出して来たので、一冊は鳩山首相に私がプレゼントします。だが、もう一冊はあなたが熟読した後で結構だから、小沢一郎に読むようにと手渡してもらえれば、平成無血民主革命の行く手を照らす松明として、きっと役に立つと確信しています。 平野: 分かりました。必ず渡して役に立ててもらいますが、それにしても、本が売れなければ断裁処分にするとは、何とも日本は情けない文化国家ですな。 藤原: これが現代日本のギロチンの正体ですよ。ところで、平成無血民主革命を成功させるためにも、小沢幹事長が実権を揮う地位から退き、長老の立場で組織運営をアドバイスするという、世界の指導若のやり方を使うように、平野さんから彼に助言して欲しいですね。 平野: いずれそうしようと小沢は考えているが、今ここで長老になるわけに行かないと思って、参議院選挙を全力投入で指揮しています。とにかく、政治が何かが分からない代議士が沢山いて、今の民, 主党は混乱状態に陥っているが、自民党がより支離滅裂で壊滅状態だから、何とか持ちこたえているのが実情です。だから、数日前に私が小沢一郎に会った時に、「あなたの功績は選挙に勝ち革命を始めたことだが、最も悪い点は出来の悪い人間を国会議員にして、政治が何も分からない代議士を大量生産したことだ」と言ったのです。 藤原: 選挙は理想を実現するためのもので、目的に挑むための手段に過ぎないし、単に勝てば良いというものではなく、優雅で鮮やかな形で勝負を競うことです。しかも、理想の社会を作るためには、どんな政治を如何にやるかであるし、その実現にはどんな人材が必要であり、そうした資質の人を議会に送り出して、活躍してもらう選挙を目指すこと。それが平成革命の成功への道であり、共生と博愛を目指す政治を背後から支え、小沢や鳩山の革命コンビが安心して、民主党の長老の席に陣取ることで、次の世代が育つように導くのが、革命人生を飾る花道になると思います。(終わり)
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