投稿者 hou 日時 2010 年 4 月 23 日 07:25:21: HWYlsG4gs5FRk
財団法人 中東調査会
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かわら版
2010年4月21日 No.59
―湾岸・アラビア半島地域ニュース―
イラン:核軍縮国際会議に関するイラン側反応等 (4 月 19 日付現地報道取纏め)
1. 4月17~18日にテヘランで開催された核軍縮国際会議への国内の反応(ハムシャフ リー紙他)
(1) ラーリージャーニー国会議長の発言(18日、国会審議) 先般米国が開催した核セキュリティ・サミットは、軍縮に関するメッセージを発出し
ないばかりか、核兵器の使用を勧めるものであった。しかし、テヘランでの核軍縮国際 会議のメッセージは、ハーメネイー最高指導者が述べたように、大量破壊兵器との闘い であった。また、単なる政治的な演習ではなく、明白にこれらの兵器の使用はイスラー ムで禁じられたハラームである旨、また軍縮のための道筋を発表した。
(2) サーデグ・ラーリージャーニー司法権長の発言(18日) 米国は、核兵器の使用・拡散における最初のかつ最大の核犯罪者である。ハーメネイ
ー最高指導者のメッセージにもあったように、イランは宗教および人道の観点から、核 兵器の拡散を合法とみておらず、一部諸国の核兵器拡散を非難してきた。イランは決し て核兵器の使用・拡散を追求していない。しかし、平和目的の原子力から手を引くこと はないであろう。
(3) アーヤトッラー・ヌーリー・ハメダーニー師の発言(18日) 老若男女を殺害し、自然を破壊する核兵器を含む大量破壊兵器の製造は、イスラーム
で禁じられたハラームである。米国は、核兵器を使用した犯罪国であり、その使用に加 え、兵器庫を核兵器・大量破壊兵器で一杯にしつつ核兵器との戦いを主張している。
2. 同会議ハイレベル参加者の発言
(1) イフサンオウルOIC事務局長とアフマディーネジャード大統領の会談(18日付イラ ン・ニューズ紙)
アフマディーネジャード大統領は、双方は軍縮に関し、核兵器を有するべきではない という主張の旗手であると述べた。OIC 事務局長は、同会議におけるアフマディーネジャ
ード大統領のスピーチは、前向きかつ建設的であり、一部大国のダブルスタンダードを 明らかにしたとしつつ、イランの平和目的の原子力開発の権利を支持すると述べた。ま た、中東地域の非核化に関し、OIC もこれをフォローするとした。
(2) 程国平・中国外交部長助理の発言(18日付イラン・ニューズ紙他) 中国は、金融、貿易およびエネルギーに関する対イラン制裁に反対である。また、中 国は、イランが NPT のメンバーとしてそのコミットを継続する責任を有していると考え ている。中国は、イランの古い友人であり、イランに対し、国際社会に対する政治コミ
ットメントを履行するよう求める。
(3) Hakki Aklilトルコ外務次官の発言(ケイハーン・インターナショナル紙他) (同会議を有益であるとしつつ)しかし、外国の代表団に対して、イランの原子力開 発が平和目的であることを確信させるには十分でなかった。トルコは、イランの平和目
的の原子力開発の権利を支持すべく、引き続き交渉の継続を求めるであろう。
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