http://japanese.ruvr.ru/main.php?lng=jap&q=3715&cid=106&p=17.04.2010

テヘランで核軍縮会議が開幕　米安保サミットに対抗か

　イランの首都テヘランで１７日、核軍縮・不拡散に関する国際会議が開幕した。米ワシントンで先日閉幕した核安保サミットに対抗するものとみられている。
　タス通信などによると、会議には５６カ国が代表団を派遣し、うち１４カ国から外相が出席。ロシアを含む１０カ国は外務次官級を送っている。核兵器に反対すると共に、すべての人が原子力エネルギーの恩恵を受けられるようにすることを訴える内容という。会期は２日間で、閉幕時に共同声明が採択される。
　最高指導者のハメネイ師は会議参加者に対するメッセージのなかで、核兵器がイスラムの教えに反するとの立場を強調。「過去に化学兵器の犠牲となったイラン国民は、大量破壊兵器拡散の危険性を誰よりも理解しているし、この問題に対抗していくため、全力を傾けるつもりだ」と不拡散の推進を全面的に支持した。一方で米国に対しては、「口では不拡散を訴えていながら、実質的には何もやっていない」「世界で唯一の核犯罪者」などと批判した。
　またアハマディネジャド大統領は演説で、核軍縮のため全権を付与された国際的な独立機関の設置を提言した。
　会議はオバマ米大統領が主催したワシントンでの核安保サミットからわずか４日後の開催。イランへの制裁協議を進める米国に対抗する意図があるとみられる。リャプコフ次官を派遣した露外務省のネステレンコ報道官は１５日の会見で、会議について、「ニューヨークで５月に開催される核拡散防止条約・再検討会議を前にした準備会合のひとつ」との認識を伝えている。 　

コメント
01. 2010年4月18日 16:11:17: FqDvXxU8vI まあねえ。 アハマディネジャドの言の方が、実は「米ロの核軍縮オメデトー！拍手！パチパチパチ」路線より真実を尽いている。 実質的に、何ら大した事の無い鳴り物入り削減交渉より、余程「核軍縮に向けた国際的独立機関」の方が実がある。 とは言え、最初はＩＡＥＡもそうなる筈だったのだが…。

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