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イラク戦争の犯罪性を矮小化させてはならない:「嘘」こそが最大の戦争犯罪
http://www.asyura2.com/10/warb4/msg/142.html
投稿者 バルセロナより愛を込めて 日時 2010 年 4 月 13 日 19:02:04: SO0fHq1bYvRzo
 

イラク戦争の犯罪性を矮小化させてはならない:「嘘」こそが最大の戦争犯罪

 先日のウイキリークスによるイラクでの米軍による殺人・言論弾圧への告発は、世界中に大きな反響を起こしているようです。私の住むスペインでは、ウイキリークスの暴露があってすぐに、エル・ムンド、エル・パイスといった大新聞だけではなく、街頭で無料配布される新聞でさえも大きく取り上げ、国営TV1などの全国放送テレビ網、カタルーニャTV3などの地方テレビも、全面的にその「残虐シーン」を隠すところ無く放送していました。これは他のヨーロッパ諸国でも同様です。そしてようやく日本語のテレビ放送でも取り上げられるようになったようです。ただし、欧州のマスコミの反応は、少々手回しが良すぎるような気がしないでもありません。

 我々はここで冷静になってみなければならないでしょう。たしかに、イラク戦争の持つ国際法上の違法性、残虐行為やとうてい「戦闘行為」とは言いがたい市民の殺人などの不当さを問うことは重要だと思います。しかし、それだけに終わるならば、この戦争の持つ犯罪性を半分未満に矮小化させることになるでしょう。

 きくちゆみさんと私の共著「テロ&戦争詐欺師たちのマッチポンプ(徳間書店5次元文庫)」にも書いたことですが、9・11事件直後にはすでにペンタゴン内でイラク戦争が決定されていました。それは「大量破壊兵器」などとは最初から無関係だったのです。さらに英国ブレアー政権は「大量破壊兵器」が存在しないことを知りながら、開戦の8ヶ月も以前(2002年7月)に参戦を決定し、自国民と世界をたぶらかし続けました。

 その後に様々な「証拠」がでっち上げられたわけですが、それは後に「間違い」であったと訂正されました。そしてその「間違い」が明らかになった後も、「独裁者からイラクを解放し民主化した正義の戦争」と語られます。

 これらの大嘘こそが、イラク戦争の真の犯罪性です。この虚構性を全面的に明らかにしないような「告発」は、単に「イラク戦争の落としどころ」を準備するだけのものでしょう。

 ここで、先日、私が阿修羅に投稿した記事の一部を再掲します。

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http://www.asyura2.com/09/warb2/msg/629.html
投稿者 バルセロナより愛を込めて 日時 2010 年 1 月 27 日 20:29:24
しかし、イラク戦争 “侵略の罪”だけでは片手落ち。開戦の大嘘・ペテンこそが、最も重大な人類に対する犯罪。
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【引用開始】
 もちろん、イラク侵略戦争それ自体は厳重に罰せられるべきものです。
 しかし、我々が常に注意しなければならないのは、こういった動きが、単に「イラク処理の落とし所」にならないように見張ることでしょう。
 最大の《人類に対する犯罪》は、ブッシュ政権が大嘘とでっち上げで戦争を開始したこと、ブレアー政権が8ヶ月も前に参戦を決定しておきながら自国民と世界を欺いてブッシュとの掛け合い漫才を続けたこと、そして、そのような事実が明らかになってさえ、誰一人、この連中の責任を問おうとせず、権力の座に座らせ続け、侵略と軍事支配を続けさせたことです。
  (ご参照)
   アングロ・アメリカのテロ戦争:概観(M.チョスドフスキー)、および翻訳後記
  http://doujibar.ganriki.net/translations/3-01,angloamericanswar.html
   ブレアーが世界をたぶらかし続けた8ヶ月

   (「ダウニング・ストリート秘密メモ」の巧妙な心理作戦)
  http://doujibar.ganriki.net/translations/6-06,downingstreetmemo.html

 このような世界人類に対するペテン・詐欺行為こそが、イラク戦争の最大の犯罪性です。
 意図的なごまかしと虚構を用いて人を殺し社会を破壊するこの犯 罪が目指すものは、戦争利権屋たちによる経済支配です。
 というよりも、《ただでさえもうかってしょうがないヤツら》が、《ただでさえ損ばかりして いるヤツら》からますます多くの命や富や資源を巻き上げて、ますます多くの富と権力を手に入れるために、意図的なごまかしと虚構を使って、巨大な詐欺を実行するのです。この現代社会の構造が解体されない限り、必ず新たなペテンが現われてくるでしょう。
 もし、英国や国連が「開戦の大嘘・ペテン」を取り上げず、単に「侵略の罪」だけを云々するのであれば、それは新たな詐欺とペテンへの道を開くだけです。
この点に重々注意しておく必要があります。
【後略、引用終わり】
*************************************

 現在、民主党内で、イラク戦争を検証しようとする動きがあるようです。また、ウイキリークスの暴露がきっかけとなって、日本国内でもイラク戦争の見直し機運が高まるでしょう。

 しかし、これが中途半端な「イラク戦争の落としどころ」を作ってしまわないように、厳重に見張る必要があります。この戦争にまつわる様々な嘘を問題にしないような「検証」ならば、恥部を隠す単なる「イチジクの葉っぱ」になるのみです。

 

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コメント
 
01. 2010年4月14日 10:07:28: i37fD8kRRc

9・11自作自演テロからアフガン・イラクに続く事件は、全て事前に計画されたことで、史上稀に見る国家的規模の犯罪事件です。
それはナチスを徹底糾弾する勢力によってもたらされた、ナチス以上の犯罪です。

2発の原爆をためらいなく投下し、枯葉剤を7500万リットルをばら撒き、40万発のナパーム弾で焼き尽くし、クラスター爆弾、白リン弾を堂々と使い、大量の劣化ウラン弾による第二の核被爆国イラクを生み出したアメリカ軍産複合資本。
ガザ侵攻を続けるイスラエル過激勢力も同穴です。

米軍による原爆・枯葉剤・劣化ウラン弾による被害者は、世代を超えた、長期にわたる遺伝学的レベルでの攻撃を受け続け、今なお殺され続けています。
ナチスの犯罪もここまで持続的に他国民の、それも新しい世代を担うべき若い世代を苛むことはなかった。

アメリカによるアジアの敵対国に対する残忍さは、種の殲滅をも視野に入れた激しいものです。

アメリカ本土の裏側で行われ続けてきたこれらの蛮行を、実質的に遂行してきたのが在日米軍であり、彼らに資金と国際的立場を安全保障の名の下に提供し続けてきたのが米国傀儡政府たる自民党(清和会)でした。

日米安保とはもはや、他国をスケープゴートとし攻撃対象をアメリカと共有することで自らの延命と護身を図る、国際的魔女狩り同盟に過ぎない。

かつてはキューバ・ベトナム、今はイラク・イラン・アフガン・ベネズエラと、狩るべき魔女にことを欠きません。

『イラク戦争の犯罪性を矮小化させてはならない』
『アフガン戦争の犯罪性を矮小化させてはならない』
『ベトナム戦争の犯罪性を矮小化させてはならない』
『9・11自作テロの犯罪性を矮小化させてはならない』
 
 全ては同根です。

してこのおぞましい楔を断ち切るために日本人が先ずなすべきことは、日米安保の全面的見直しから始まるのではないでしょうか。

アメリカの軍事同盟として世界に冠たる日米同盟が変革されることは、とりもなおさず、世界の大きな流れが変革されることを意味します。

小鳩菅トロイカ体制が、頑なに沖縄問題で妥協せず、しぶとく交渉し続けている行為そのものが、実は、日本にとどまらない世界平和のための戦いなのです。

世界的な平和へと続くであろう大きな流れを作るためにも、現政権をブレずに応援し続けることが日本という国家の尊厳に関わる重要な意思表示として、世界の人々に受け止められるのではないでしょうか。


02. 2010年4月14日 10:31:40: jODit0Fd0D
ブッシュ政権が大嘘とでっち上げでイラク戦争を始めたのは間違いなく、戦争利権屋や石油利権屋が儲けたのは間違いないでしょう。

ところで、「ナノサーマイト制御解体説」も妄想から始まった、意図的なごまかしと虚構だと思います。


03. 2010年4月14日 18:00:49: FqDvXxU8vI
日本に限って言えば、イラク戦争と同時進行したのは北朝鮮の「拉致と核の脅威」を盾に右傾化法案が次々と強行採決されて米軍のロジスティックスと言えば聞こえはいいが実質「パシリ」としての自衛隊が無料給油や無料空輸を請け負った「後方支援部隊化」でした。
経済的には、給与が据え置きになる代わりに株を持てと号令する竹中平蔵の元、郵政民営化で米国の戦費を支えつつ、当然ながら小口投資家とは株屋を食わせる為の利鞘を提供する人々に過ぎず、その影で消費者金融大全盛のヤクザ・バブル経済がほんの一部の加熱を招く「いざなぎ景気越え」。
例え仮に生き残れていた小口投資家も、かの強欲資本主義による金融世界恐慌で殺られちゃいましたけどね!
森派政権の腐敗振りを暴けば、気が遠くなるほど物凄いでしょう。
今、もう既に始まっていますけど、端緒としてはね。

04. 2010年10月25日 23:46:50: ojtk1z2Ilw
検察や警察でさえ怪しい。
検察解体論まであります。
軍の無法・違法性は計り知れません。

平和は戦争をしないことです。
軍縮〜軍の解体あるのみです。

闇や密室や密会や機密や・・・こんなところをアジトとしてゴマカシと捏造を垂れ流しているのは政官財軍界隈。

政治は、完全に開かれなければならないということです。
国民、庶民は、こんなにす晴らしい機器と場所を得たのですから。


05. Frank6000 2010年11月04日 20:06:46: reI8MzMH0lDrU : EudZ2ezsSk
多くの情報を知る機会に感謝したい。

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