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イラク戦争の犯罪性を矮小化させてはならない:「嘘」こそが最大の戦争犯罪 http://www.asyura2.com/10/warb4/msg/142.html
イラク戦争の犯罪性を矮小化させてはならない:「嘘」こそが最大の戦争犯罪 先日のウイキリークスによるイラクでの米軍による殺人・言論弾圧への告発は、世界中に大きな反響を起こしているようです。私の住むスペインでは、ウイキリークスの暴露があってすぐに、エル・ムンド、エル・パイスといった大新聞だけではなく、街頭で無料配布される新聞でさえも大きく取り上げ、国営TV1などの全国放送テレビ網、カタルーニャTV3などの地方テレビも、全面的にその「残虐シーン」を隠すところ無く放送していました。これは他のヨーロッパ諸国でも同様です。そしてようやく日本語のテレビ放送でも取り上げられるようになったようです。ただし、欧州のマスコミの反応は、少々手回しが良すぎるような気がしないでもありません。 我々はここで冷静になってみなければならないでしょう。たしかに、イラク戦争の持つ国際法上の違法性、残虐行為やとうてい「戦闘行為」とは言いがたい市民の殺人などの不当さを問うことは重要だと思います。しかし、それだけに終わるならば、この戦争の持つ犯罪性を半分未満に矮小化させることになるでしょう。 きくちゆみさんと私の共著「テロ&戦争詐欺師たちのマッチポンプ(徳間書店5次元文庫)」にも書いたことですが、9・11事件直後にはすでにペンタゴン内でイラク戦争が決定されていました。それは「大量破壊兵器」などとは最初から無関係だったのです。さらに英国ブレアー政権は「大量破壊兵器」が存在しないことを知りながら、開戦の8ヶ月も以前(2002年7月)に参戦を決定し、自国民と世界をたぶらかし続けました。 その後に様々な「証拠」がでっち上げられたわけですが、それは後に「間違い」であったと訂正されました。そしてその「間違い」が明らかになった後も、「独裁者からイラクを解放し民主化した正義の戦争」と語られます。 これらの大嘘こそが、イラク戦争の真の犯罪性です。この虚構性を全面的に明らかにしないような「告発」は、単に「イラク戦争の落としどころ」を準備するだけのものでしょう。 ここで、先日、私が阿修羅に投稿した記事の一部を再掲します。 ************************************* (「ダウニング・ストリート秘密メモ」の巧妙な心理作戦) このような世界人類に対するペテン・詐欺行為こそが、イラク戦争の最大の犯罪性です。 現在、民主党内で、イラク戦争を検証しようとする動きがあるようです。また、ウイキリークスの暴露がきっかけとなって、日本国内でもイラク戦争の見直し機運が高まるでしょう。 しかし、これが中途半端な「イラク戦争の落としどころ」を作ってしまわないように、厳重に見張る必要があります。この戦争にまつわる様々な嘘を問題にしないような「検証」ならば、恥部を隠す単なる「イチジクの葉っぱ」になるのみです。
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