投稿者 hou 日時 2010 年 4 月 11 日 23:19:00: HWYlsG4gs5FRk
http://japanese.ruvr.ru/main.php?lng=jap&q=3625&cid=76&p=11.04.2010
10日ロシア領内で発生したポーランド大統領機の墜落事故。カチンスキ大統領ほか、現政権の高官が多数犠牲になった。今後のロシアとの関係はどうなるのか、専門家に話を伺った。
ポーランド憲法に従えば、遅くとも6月20日までに大統領選挙が実施される。その行方はポーランドの外交政策、さらにロシアとの関係にも影響を及ぼすだろう。両国の関係は連携の時代も、戦争の時代も経験し、非常に複雑だ。もちろん難しい問題を含め建設的な対話を続ける方が両国民にとってよいことだろう。歴史認識についてはいうまでもない。
大統領代行を務めるコマロフスキ国会議長がそのまま正式なポストに就任するとの見方がある。他に有力な対抗馬が少なく、選挙に向けた準備期間も短いからだ。経済研究所のニコライ・ブハリン主任研究員もそうみている。
「コマロフスキが1回目の投票で勝利するだろう。6月の時点で新たな大統領が明らかになる。事故では多数の国会議員も死亡しており、大統領選と同時に議会選も実施されるのではないかと思う。もっとも、現時点で断言は難しいが。
両国関係に関していえば、間違いなく改善する。プーチン・トゥスク両首相は今回の悲劇で接近した。メドヴェージェフ大統領もコマロフスキ氏と電話で会談した。5月9日にモスクワで行われる戦勝記念日の祝賀行事には、コマロフスキ氏が出席することになるだろう。」
ロシアとポーランドの関係改善に向けた動きは他にもある。ロシア正教会とポーランド・カトリックは近く、70年前に発生した「カチンの森事件」の犠牲者を悼む国民向けのメッセージを共同で発表する。またコマロフスキ氏を直接知る政治家や社会活動家は、同氏が亡くなったカチンスキ氏よりも実務主義的で穏健派だと評価している。実際、カチンスキ氏は反露派として鳴らすタイプの政治家だった。
確かにコマロフスキ氏は欧州連合(EU)や北大西洋条約機構(NATO/いずれもポーランドは加盟済み)との協力推進を強く支持してきたが、ロシアとの関係も正常化したい意向を表明し続けてきた。事故前の声明では、関係改善について、「長い行進」のようなものだと述べていた。悲劇を機に団結が進む可能性はある。
一方、歴史学博士のラリサ・ルィコシナ氏は他にも有力候補がいると語る。シコルスキ外相、大統領の兄で「法と正義」党首のカチンスキ前首相などだ。シコルスキ氏はコマロフスキ氏同様にロシアへの特別な共感はないものの、完全に否定するタイプではないという。
大統領ポストに限らず、ポーランドの政界でロシアへの態度はひとつの争点となっている。ロシアとドイツを結ぶガス管「ノース・ストリーム」を独ソ不可侵条約に喩える政治家もいる。西側とロシアが自国を犠牲にして協力しているというのだ。それでも以前に比べれば感情的な議論は収まっているし、合理的な外交を目指す向きは強い。国益の保護を第一に考えているというわけだ。そうであるなら、人文、経済の両面でロシアとの関係整備も求められてくる。例えばポーランドはロシアのエネルギー資源への依存度が高い。他方、ロシアにとってポーランドは魅力的な市場だ。さらにロシア企業傘下の現地企業も多い。
経済統合、歴史問題の進展、さらに(潜在的な)首脳レベルの接近という要因を考慮すれば、ロシアとポーランドは関係を正常化できるし、このことは露欧関係にも肯定的に作用する。
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