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現在のイラクやアフガニスタンで行なわれている残虐非道な事は、アメリカの過去の歴史で行われてきた「犯罪」の延長上にあるのだ http://www.asyura2.com/10/warb3/msg/577.html
株式日記と経済展望 2010年3月20日 土曜日 'Rebirth of a Nation' by Jackson Lears.
1 始めに ジャクソン・リアーズ(Jackson Lears)の 'Rebirth of a Nation' をコラム#3333と3335でご紹介したところですが、この本を入手して斜め読みしたので、「太田史観」を裏付ける材料として使えそうな箇所を抽出し、改めて皆さんにご紹介することにしました。 2 総論 「植民地時代の初期から、暴力を通じて再生すること(regeneration)への信条が米国の辺境の諸神話の底に潜んでいた。 「再生の時代は、科学的人種主義の時代と一致している。 「キューバ人とフィリピン人の独立運動の抑圧は、新しい種類の米帝国の始まりの合図だった。 「南部連合との戦いとスー(Sioux)族やフィリピン人との戦いの違いは、<後者の>黒い色の敵に対しては、焦土政策が意図的絶滅戦略となったことだ。 (注1)1634〜38年の、マサチューセッツ植民地とプリマス植民地とインディアンのペクォット族との戦争。植民地側はペクォット族に敵対する、モヒカン(Mohegan)族等のインディアンの諸部族とともに戦い、ペクォット族をほとんど絶滅させた。 米自然史博物館は、1877年にニューヨーク市で開館したが、アジア、アフリカ、及び北米の人々を、は虫類、魚類、そしてライオンと並べて展示した。」(PP35) 2 人種差別 「1924年の出身地法(National Origins Act)は、・・・欧州からの移民に(1890年からの個々の国からの移民数の2%の)枠をはめたが、アジアからの移民は禁止した。(注2)」(PP95) (注2)「この法の最も強力な支持者達の幾ばくかは、マディソン・グラント(Madison Grant<。1865〜1937年>)と、彼の1916年の本である『偉大な人種の死(The Passing of the Great Race)』の影響を受けていた。グラントは、優生学主義者であり、人種的浄化(hygiene)理論の主唱者だった。彼は、データで、米国を建国した北欧諸人種の優越性を示そうとした。 「優生学への知的敬意は、1930年代まで払われ続けた。・・・」(PP100)
3 米国的帝国主義 「最初の最初から、米国は、拡張主義的外交政策をとってきた。人口の希薄な地域を自分のものであると主張し、そこにいた元からの住民達を絶滅させたり、競争相手の占領者達から争いの対象たる諸土地を買ったり奪い取ったりして、手打ち線をたゆまず西方に向かって押し出していった。 「とりわけ、支那に対する期待は大きかった。 「この種の仮定が、<米国は、>極東一帯において領土や所有地を獲得すべきだ、とする諸議論を裏書きした。 「ローズベルトのそれを含む、米帝国主義者達の修辞は、しばしば、顕著に前(proto)ファシスト的に響いた。」(PP204) 4 米西戦争 1898年に、何年もの喧嘩腰の構えの後、米軍国主義者達は、ついに彼等が欲していたものを手に入れた。 「キューバは、新しいキューバ政府が米国に「法と秩序」を維持するためにキューバ島の国内事項に軍事的に介入することへの白地小切手を与えるまで、米国の軍事行政の下にとどめられた (注3)「・・・プラット修正により、米国は、キューバに対する、外交・内政両面への関与と、グアンタナモ湾における米海軍基地を含む一定の経済的及び軍事的諸領域の取得に対する法的根拠の供与、とを確保した。・・・ 「<米国による>支配に抵抗しようというフィリピン人達の決意は、米軍の司令官達に自暴自棄的な諸措置をとらせた。 「帝国主義者達は、インディアンとの諸戦争と帝国のための戦争との間の連続性を力説した。
昨日の「株式日記」で書いたように沖縄の管制空域が日本に返還されましたが、日本の中央部分の管制空域は未だに米軍に管理されたままとなっている。米軍の横田基地もほとんど使っていないにもかかわらず返還される見込みは無い。沖縄のように横田や厚木で基地返還運動が起きないのはなぜなのだろうか? 東京は国際空港が足りなくて困って羽田で多額の費用をかけて拡張工事が行なわれている。 米軍の本当の恐ろしさを知っているのは陸上戦が行なわれた沖縄だけであり、本土の人たちは爆弾を落とされた記憶しかない。米軍が南方戦線で日本兵の捕虜に対してどのような事をしてきたか知っている人は僅かだろう。南方戦線における11000人の日本兵で捕虜になったのが僅か200名と言う事は何を物語っているか明らかだ。多くの捕虜は米軍によって始末されたのだ。 戦争によって勝てば、どのような戦争犯罪が行なわれても処分する機関がないのだから許された行為であり、原爆は明らかに国際法によって禁止された残虐な兵器ですが、アメリカが裁かれた事はない。だからアメリカが無条件降伏するような状況にでもならない限り、アメリカの戦争犯罪が裁かれる事はない。要するに戦争の勝てば何をしても許されるというのが現実であり、ナチスドイツが勝っていればユダヤ人虐殺も闇の中だっただろう。 アメリカの歴史的な行動パターンを分析していれば、日本海軍によるパールハーバー攻撃が単なる罠と気が付くべきなのですが、そうなると山本五十六がアメリカのスパイと言う事になってしまう。本当に大東亜戦争は不可避だったのかも歴史的に良く検討がされていない。日本軍がアメリカ軍と戦争して勝てるという見込みが無いのに戦争を開始したのは、日本海軍部内にアメリカの内通者がいたとしか考えられない。だから東京裁判では一人も絞首刑になった者はいないのだ。 ジャクソン・リアーズの'Rebirth of a Nation'の本によれば、「米自然史博物館は、1877年にニューヨーク市で開館したが、アジア、アフリカ、及び北米の人々を、は虫類、魚類、そしてライオンと並べて展示した。」そうですが、白人以外の人間を動物として分類していたようだ。つまり日本人もアメリカ人から見れば動物だったわけであり、欧米の漫画では日本人をサルのように書かれたものが沢山ある。 大東亜戦争を肯定的に評価すれば人種差別解放戦争でありアジアの植民地からの解放戦争でもあった。戦闘としては破れても戦争目的は達成できた事は評価されるべきですが、そのような歴史評価を否定しているのがアメリカだ。評価がひっくり返されれば、「我々の過去の拡張の歴史がことごとく犯罪であるということになってしまう」からだ。」 アメリカこそ史上最大の犯罪国家であり、多くの戦争を仕掛けては勝利して領土を拡大してきた。だからその正当性を証明するものは無くアメリカは戦争に勝つ続けるしか自分の正当性を主張できない。だから戦争の負ければアメリカという国は存在しないのであり、近い内にいくつかに分裂すると予想する学者もいる。現にソ連はアフガン戦争に敗れて後、多くの国が分裂独立した。 アメリカ人がアメリカインディアンを良心の仮借なく殺せたのは動物とみなしていたからであり、日本に原爆を落とす事ができたのも同じ理由からだろう。アメリカ人やオーストラリア人の一部の人がクジラを殺して食べるのは残酷だと抗議していますが、これは彼らが有色人種を動物とみなしてきた事の裏返しなのだ。有色人種を殺す事が残酷ならクジラを殺す事も残酷だという事なのでしょう。彼らから見ればクジラと有色人種の区別がつかないのだ。 日本の自民党政権はアメリカの代理統治機関であり、「軍事的介入の繰り返しと米国の政策に対して友好的な諸政府への支援という形をとった。」と'Rebirth of a Nation'と書かれているように軍事介入と代理統治機関は一体化しているのであり、イラクにおいてもマリキ政権はアメリカの代理統治機関に過ぎない。米軍がイラクにいる限りはイラク国民は反米政権を作ることは不可能だろう。 私は民主党政権ができたことで、日本の真の独立に近づいたと思ったのですが、大した変わりがないようだ。小沢一郎もアメリカの手先である東京地検と取引をして骨を抜かれてしまったようだ。アメリカによって田中角栄や竹下登や金丸信が失脚してきたのを見ているから寝返ったのだろう。いずれ鳩山政権に対して言う事を聞かなければ第二のスキャンダルを仕掛けてくるだろう。
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