北の開城・金剛山観光再開圧力、政府「理解しがたい」
3月5日14時24分配信 聯合ニュース
【ソウル5日聯合ニュース】開城・金剛山観光をめぐり、北朝鮮が4日に、韓国が同観光の実施を妨げる場合には観光事業関連の契約を破棄し現地不動産を凍結すると発表したことに対し、韓国政府は「理解し難い」との反応を示した。
　統一部の千海成（チョン・ヘソン）報道官は5日の会見で、「金剛山観光などの場合、北朝鮮と現代峨山が結んだ契約と当局間の合意書、北朝鮮の法律上の投資者間保護規定などが存在するにもかかわらず、一方的に契約や合意を破棄することは、南北合意や北朝鮮の法に抵触する」との見解を示した。また、北朝鮮が金剛山観光地区に滞在する韓国側管理人員に対し追放などの措置を取る可能性に関しては、現代峨山側と緊密に協議しながら、現地滞在者の身辺安全に問題がないよう注意を促すなど、必要な措置を取ると答えた。
　別の政府当局は、外資誘致に乗り出そうとする北朝鮮が、思い通りに進まないからといって一方的に契約破棄などを言い出してはならず、それでは外国人投資家を確保できないと指摘した。
　一方、北朝鮮が韓国人4人を不法入国の疑いで調べていると明らかにしてから1週間がたった。
　千報道官はこの問題について、統一部と関係官庁が協力しながら事実関係確認に最善を尽くしているが、これまでに具体的に確認された事実はないと明らかにした。まずは事実関係を確認してから、その内容に応じ政府の措置など具体的なことを検討するのが適切だとの考えを示している。
　北朝鮮は2日に行われた開城工業団地関連の南北実務接触では、「当該機関で調査している。多少時間を要する問題だ」とし、確認が終われば正式に通知すると話していた。