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[CML 003097] バスラ周辺の小児白血病 http://www.asyura2.com/10/warb3/msg/237.html
http://list.jca.apc.org/public/cml/2010-February/003044.html [CML 003097] バスラ周辺の小児白血病
益岡@東京東チモール協会です。イラクで癌や出生時欠損症などが ========== ScienceDaily(2010年2月18日) American Journal of Public Healthに発表された「Trends in Childhood Leukaemia in Basra, Iraq (1993-2007)」と題する研究によると、イラク南部のバスラでは小児白血病の発症率がこの15年間で2倍以上になっているという。 ワシントン大学に所属する3人を含む著者たちは、今回の調査が、発症率が増加した原因および隣国クウェートや、欧州諸国や米国と比べて高い理由を調べるための布石となることを望むと述べている。 この調査では過去15年間に0歳から14歳の子どもに発症した白血病698ケースを記録している。ピークは2006年の211ケースで、年齢の低い子どもほど発症率が高くなっている。 筆頭著者でワシントン大学グローバル・ヘルス学部の教員エイミー・ハゴピアンは、「我々は、病院の癌登録記録を用いることで、研究対象期間の初期には子ども10万人に3人の発症率だったものが、最後の3年間には8・5人近くまで急増していることを観測できた」と語る。 それに対して、EUと米国の報告では、10万人あたりそれぞれ4人と5人の発症率だとハゴピアンは言う。また、クウェートでは10万人に約2人、オマーンでは10万人に性別によるが2人か3人(男の子は一般に発症率が高く、社会経済的階級が上であるほど発症率が高い)。 「戦時下で幼児疾患を調査するのは困難だ」とハゴピアンは指摘する。「一般に戦争下では照会パターンの変化を統制することが難しく、政治状況も障害になってる。これらのデータを収集して報告するにあたり医療関係者が直面する政治的な危険についてずっと心配し通しだ」。 共著者の一人でワシントン大学疫学部の学部長スコット・デイヴィスは、「発症率を計算するために人口データを確保することも難しい問題だ」と指摘する。米国がイラクを侵略して以来、国勢調査データは取られておらず、人口パターンも移民の動きによって混乱している。論文の著者たちは、結果を誇張しすぎないよう、最も控えめな仮説を採用したと語る。 調査を行なったのは、ワシントン大学およびバグダードのムスタンシリア大学とバスラ大学、そしてシアトルのフレッド・ハッチンソン・ガン研究センターの研究スタッフである。著者たちは、2003年に米国が侵略して以降のイラクで公衆衛生を支援するために共同研究を継続している。 研究対象となった期間に、バスラおよび周辺の農村や油田を含む人口密集地帯は戦場となり、1980年代のイラン=イラク戦争、1991年の米国による第一次イラク侵略、2003年の第二次イラク侵略と、立て続けに3つの戦争で被害を受けた。 著者たちはこの研究結果を受けて、症例対照研究により白血病を発症した子どもたちと発症しない子どもたちを比較し、イラクにおける小児白血病の発症率増加の原因を理解しようと試みている。それにより、発症者と非発症者のあいだに毒物に対する接触の違いがあるかどうかを観察することができる。小児白血病に関係するものとしては、地域の石油火災で副次的に生じた物質、燃料供給が途絶えたため子どもたちが路上で売るようになったガソリンからくるベンゼン、戦争に関係する神経ガスや毒薬、劣化ウラン弾の広範な使用などが考えられる。
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