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http://www.asyura2.com/10/test21/msg/794.html
投稿者 無段活用 日時 2011 年 4 月 08 日 12:24:07: 2iUYbJALJ4TtU
 

http://www.bbc.co.uk/news/science-environment-12962104

2011年4月4日最終更新14:14GMT

水の扱いが福島の優先課題

ジョナサン・アモス
科学担当、BBCニュース

福島近海の海流の速さと方向

黒潮は、汚染物質の拡散に寄与するかも知れない。

福島第一原発の運営会社は、低放射性の汚染水を海中に放出し始めた。

東京電力(TEPCO)が行うこの作戦で、1万トン以上の水が太平洋に排水されるるのに、数日かかるだろうと言われる。

東北の巨大な地震と、それに関連した津波のために、その原子力施設が機能を失ってから、いまや三週間半が経過した。

修復作業を行う技術者たちは、堅実な進歩を続けているが、彼らの取り組みは、膨大な量の汚染水によって挫折させられている。

この水の一部は放射能が弱く、一部はそうでない。しかし、3月11日に損害を受け、その後爆発したその施設がきちんと修理されるためには、その水がすべて排出されなければならない。

もっとも大きな懸念は、依然、所内に6基ある原子炉のうちの2号機だ。

高水準の放射線が、原子炉建屋内の水から発見された。この水はある程度の段階まで核燃料と接触しており、今は地下に蓄えられている。

1時間当たり1000ミリシーベルトの線量が測定されている。この水に15分間接触するだけで、福島第一原発の作業員は、年間250ミリシーベルトの許容限界値に達することになる。

この水自体が、現在不特定の経路で太平洋に漏れており、これを塞ぐ必要がある。

その行方を探るために、追跡のための染料が水に付けられたが、今のところ成功していない。

この水漏れに関与していると考えられる、立て坑の裂け目を埋める試みも、失敗している。
(この水漏れは止まったと、後日発表がありました:投稿者)

東京電力の話では、海中への意図的な放出を考えている、低放射性の水は、法定限界値の約100倍の水準のヨウ素131を含んでいる。

しかし、月曜日の記者会見では、発電所付近の魚や海草類を毎日食べても、年間被曝量はたった0.6ミリシーベルトとなることが強調された。通常の背景放射線(自然な状態で宇宙に存在する放射線のようです:投稿者)水準は、年間約2ミリシーベルトだ。

汚染の弱い水を所外に放出することにより、緊急作業員が、タービン建屋と、さらに強い放射能を含んだ液体がある、その地下の排水を再開できる。

日本政府は、汚染水の放出を許可した。枝野幸男官房長官は、原子炉2号機に入って施設を修復できるような、安全な状況を作り出す方が優先されると語った。

ところが、放射性物質が太平洋に放出されることは誰も見たくないが、その一方で、日本は少なくとも、幸運にも国の周囲が、海水が大規模に動く作用の通り道にある。

北太平洋の黒潮は、大西洋のメキシコ湾流に相当する。黒潮は北緯35度付近まで、アジア大陸外縁の島々に沿って進み、そこで東に向きを変え、黒潮続流として深海に入っていく。

つまり、排水に含まれる汚染物質は、時の経過とともに太平洋の中心部に運ばれ、そこでかき混ぜられ、薄められる傾向にある。

このページの地図は、欧州宇宙局のゴース衛星(Goce: The Gravity Field and Steady-State Ocean Circulation Explorer−重力場および定常海洋循環調査衛星)に取り組む科学者たちによって発表されたばかりのものだ。

この人工衛星は、地球表面全体の重力の変化を測定し、その情報は海面の高さのデータと関連づけられて、海流の方向と速度の解明に利用が可能だ。

「私たちはいまや、この衛星に基づく手法を使うだけで、かつての手法よりもよりよく、黒潮の動きを解明することが可能だ」と、イギリス・ニューカッスル大学から来ているローリー・ビンガム博士は説明した。

「福島原発は、黒潮続流の中心から200km以内の場所に位置している」と、同氏はBBCニュースに語った。

「留意点は多く、黒潮続流が放射性汚染物質の拡散にどのような影響を及ぼすか、私にも確かなことは言えない。しかし、この地域の海流についての詳細な知識を持つことは、汚染物質の行方を理解するために、不可欠なことは確かだ。」

--------------------------------

(投稿者より)

BBCサイトに掲載された記事です。誤訳があるかも知れません。ご容赦下さい。

福島原発は、黒潮が洗う太平洋沿岸にあります。その黒潮の動きの解明が、放射性汚染物質の拡散には不可欠、とのことです。

先日、京大の小出裕章先生に岩上安身氏がインタビューした映像を見ました。「圧力容器に穴が開いている。その穴から、高濃度の放射性物質が格納容器に漏れている。格納容器に放水することにより、その物質が格納容器から海に漏れる。この漏出は格納容器に放水を続ける間は続く。燃料棒で使われている放射性物質の何割かは漏出することになるが、放水を止めることはできない。放水を止めれば、圧力容器が水蒸気爆発を起こし、膨大な放射性物質が空中に飛散する。この漏出により、日本は世界の海洋環境に重大な損害を与え、その結果、膨大な額の賠償を求められるかも知れないが、これは仕方ない。」確か、そのようなことを話されていました。

(小出裕章助教(京大原子炉実験所) 2011年4月1日:岩上安身オフィシャルサイト)
http://iwakamiyasumi.com/archives/8030

その話を聞き、愕然としています。

3月末の時点で、RFIは既に「放射性の水が海に廃棄されている」との報道を全世界に流していましたが、これは、おそらく、そのことだったのでしょう。

(「福島原発では、汚染された水を太平洋に捨てている」(RFIの記事より):阿修羅♪掲示板)
http://www.asyura2.com/11/genpatu8/msg/267.html

この掲示板に、今回の放出がロシアの水産資源に及ぼす影響を危惧する、ロシアの科学者の発言が掲載されています。確か、黒潮は三陸沖で親潮と合流し、その流れが北太平洋海流として太平洋を横断し、北米大陸の西海岸に達し、更にそこで海流は北と南に分かれ、北に向かった海流が、アリューシャン沖から、親潮として、千島列島から三陸沖に再び流れたと、記憶しています。

そこは、サケなどの魚の回遊路となっていますが、水産資源について、世界各国は母川国主義をとっているため、放射線が「ロシア国籍」(という言い方をしておきます)の魚に及ぼす被害は、当然想定されます。

(汚染水放出で、サケやイクラに影響の可能性 露科学者が見解:阿修羅♪掲示板)
http://www.asyura2.com/11/genpatu8/msg/648.html

BPがメキシコ湾岸で起こしたとされる事故のために、膨大な賠償を支払うことになり、BPはその引き当てのために、やはり膨大な赤字を計上しました。同様のことを、国際社会が東電と日本政府に求めることも想定されます。

(英BP、赤字最悪の1.5兆円 原油事故処理に2.8兆円:47NEWS)
http://www.47news.jp/CN/201007/CN2010072701000025.html

確認のために、世界の海流の動きの概念図を、下に付しておきます。

(世界の海流図:海流−ウィキペディアより)

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B5%B7%E6%B5%81  

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