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(回答先: 内山節 『時間についての十二章』(岩波書店) より TPPと農業保護問題によせて 投稿者 okonomono 日時 2010 年 10 月 26 日 01:06:15)
APF NEWS USTREAMより 「検察・検審を糾弾するデモ」主催者の矢野氏、個人的には「反リバタリアン」
「【市民の声】「マスコミの偏向報道は許さない!」 市民ら約1200人が都内でデモ行進 権力とマスコミの横暴に抵抗する国民の会が呼びかけ」(APF NEWS USTREAM 2010年11月5日) [26:02]
http://www.ustream.tv/recorded/10655214
【APF NEWS USTREAM】 11月5日、「検察・検察を糾弾するデモ」の主催者の矢野健一郎氏が、個人的には「反リバタリアン」だと述べた。
矢野氏は、11月5日のデモ「検察・検察を糾弾するデモ〜マスコミの偏向報道は許さない!」の後APFのインタビューに応じ、デモの主催団体「権力とマスコミの横暴に抵抗する国民の会」の今後の展望について、次のように語った。「あせらずに市民で作った運動ということを続けるたい。少しでも多くの人に知ってもらうことで、全部腐敗してはいない公権力とマスコミの自浄作用で社会正義が実現され、共同体がきちんとできあがるのではないか [要旨]」。その中で「僕的にいうと反リバタリアン」とも述べている。
矢野氏の「反リバタリアン」とはどういう意味なのか、twitterで質問したら返事をいただいた。それによると、矢野氏の反対する「リバタリアン」とは、自由や権利を重視しながら「金融至上主義」に陥っているものである。また、矢野氏は「情」のない政治も否定している。矢野氏自身の立場は、「地域、故郷、家族、自身の物語の文脈から、公共、社会、福祉を捉え」、「思いやり」にもとづく「共生社会」を目指す、「コミュニタリアン=共同体主義」である。それは「小沢氏の共生社会と類似する立場」であるとのことであった。APFインタビューの発言の中の「共同体がきちんとできあがる」というところに、矢野氏の理想が込められていたのである。
いうまでもなく、これはあくまでも矢野氏個人の立場であり、デモの主催団体「権力とマスコミの横暴に抵抗する国民の会」として共有されているものではない(会の設立趣旨についてはブログサイトの「プロフィール」を参照のこと)。実際にこれまで2回行われたデモに集まったのは、検察・検審などが基本的人権を侵害しており、その実態がまともに報道されていないという問題意識に共鳴した人々である。デモの実況中継や参加者のインタビューを見ても、ごく普通の穏健な、特に年齢層の高い人たちの多い様子がうかがわれる。いまや全国に広がろうとしているデモの枠組みは、このように広いものである。それだけに、デモが実現するきっかけとなり現在も中心にいる一人である矢野氏の個人的な立場が上に紹介したようなものであったということには、実は結構大きな意味があるのではないだろうか。
[以下APFインタビューより投稿者の起こしたテキスト]
[24:47 / 26:02]
[APF] 会はホームページを立ち上げましたけど、これから会はどんな風にしていきたいんですか。
[矢野] どんな風にしていったらいいんですかね。どうしたらいいんですかね。昔の運動の歴史を鑑みるというか、先輩方に聞いたりなんかすると、難しいことがいろいろあるんでね。
あせらずに、こういう市民で作った運動ということを続けながらやっていって、少しでも多くいろんな人に知っていただきながら、さっき来られていたマスコミの方がたまたまあれですけど、そんな人にも「ほうそうなんだよな」という風になってくると、少しずつ公権力とマスコミ等々の腐敗した部分も、全部は腐敗しているわけないと思いますけど、少しずつ自浄作用をもって、より社会正義が実現されて、共同体がきちんとできあがるような、僕的に言うと「反リバタリアン」というかですね、そういうのができるんじゃないかなと思っていますけど。
[以上APFインタビューより投稿者の起こしたテキスト]
このAPFの動画は冒頭にデモ参加者のインタビューがあって、それもたいへんおもしろい。
[以下投稿者と矢野氏のやりとり]
[投稿者] デモお疲れ様でした。阿修羅で応援しているokonomonoと申します。APFインタビューでの「僕的には反リバタリアン」という一言が気になるのですが、もう少し説明していただけないでしょうか。
[矢野] 個人の立場として、コミュニタリアン=共同体主義です。地域、故郷、家族、自身の物語の文脈から、公共、社会、福祉を捉える。政治も情を無しには、何事もなさ無い。現法律家上がり政治屋は、情が駄目で、正しい理論を掲げれば、良いとするのが間違い。完全に社会の構造が理解されてません。リバタリアンは自由奔放と権利を重視しますが現代は、金融至上主義です。これには、与し無い立場です。小沢氏の共生社会と類似する立場にたちます。
[矢野] あ、御礼がまだでした。ご参加有難うございました。お疲れ様です。今後もよろしくお願いいたします。
[投稿者] 日本では河村たかし氏の運動がリバタリアンに近いとされますが、矢野さんは議員数や公費の削減には賛同の発言をされています。しかし「公共、社会、福祉」を重視すれば小さな政府志向にならない。ということは、中央の無駄をなくし分権化を進める方向についての賛成でしょうか。
[矢野] 凡そは、いわれる通りです。河村たかし氏は応援したい、と思いますがリバタリアンかどうかは、把握しておりません。目指す社会が共生社会で互いに思いやりを持ち、生き物共生社会をという、文脈でご理解ください。
[投稿者] お返事ありがとうございました。初めてのやりとりでぶしつけな質問をしてたいへん失礼しました。阿修羅で矢野さんのAPFインタビューの後半とこの度のご説明をあわせてかんたんなニュースとして投稿したいと思います。もしもそれを希望しない、注意すべき点がある、事前に原稿をチェックしたいといったご希望があればすべて従います。お知らせください。何もなければ今日の夕方投稿する予定です。2回のデモでtwitterの情報が重要だったこと、今回質問した件について確認したかったことからtwitterを始めました。「コミュタリアン」についても何も知らなかったので、ピント外れかも知れませんが、サンデルの講義をエピソード2まで見たところです。お忙しいのに時間を割いてくださり本当にありがとうございました。
[矢野] サンデルの講義も面白いですね。著書は10章の正義と共通善には共同体のヒントがあると思います。投稿はどうぞ。思想家、学究ではないので、論理的整合性が取れてるか、私の何の発言かは分かりませんがブログなどは、読まれる前提がありますから、転記などは如何様でも。
[以上投稿者と矢野氏のやりとり]
twitterの公開の場で行われた上のやりとりをみると、投稿者の社会常識と一般知識のなさが一目瞭然で恥ずかしいが、矢野氏の考え方だけでなく人柄を知る上でも参考になるだろう。
関連:
「権力とマスコミの横暴に抵抗する国民の会ブログ」
http://kennryoku-teikou-kok.cocolog-nifty.com/blog/2010/10/post-28f3.html
「101103検察・検審を糾弾するデモの主催者インタビュー」(岩上安身 USTREAM 2010年11月3日) [41:20]
http://www.ustream.tv/recorded/10612945
「検察を糾弾するデモに1200人が参加!」(THE JOURNAL 2010年11月6日) [矢野氏インタビュー 4:35 / 8:37]
http://www.the-journal.jp/contents/newsspiral/2010/11/post_694.html
「【市民の声】「検察・検審の横暴を許すな!」 ツイッターで呼びかけ約1000人が都内でデモ行進」(APF NEWS USTREAM 2010年10月24日) [矢野氏インタビュー 00:40-03:20 / 12:05]
http://www.ustream.tv/recorded/10392707
「有機農業を核に生活をオーガニックに」(矢野氏のソイルジャパン株式会社ブログ)
http://organicveg.exblog.jp/
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