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法務大臣のお墨付き!取調べにICレコーダーを持ち込もう〜江川さん、全面可視化への大きな一歩引き出す
適正手続(裁判員・可視化など) / 2010-07-21 04:00:49
ジャーナリストの江川詔子さんが7月20日の千葉法務大臣会見で重要な発言を引き出した。神奈川新聞によると、【参院任期満了(今月25日)後の閣僚続投が内定している千葉景子法相(神奈川選挙区)は20日の閣議後会見で、犯罪捜査にからむ検察庁などの任意聴取において、捜査協力者によるやりとりの録音を容認する考えを示した。「閣僚任期中に何らかの形で捜査機関へ伝える」とした。】というのだ。(http://news.kanaloco.jp/localnews/article/1007200039/)
江川さん自身、下記のように、ツイッターで記者会見の様子を流している。
◆◆引用開始◆◆
千葉法相会見。可視化について任意調べでの録音機持ち込みについて質問した。例えば、録音をさせてくれるなら出頭に応じるという場合どうかと。千葉法相は「任意はあくまで任意。いつでも帰らせてもらうことはできるし、録音を認めてもらって任意出頭に応じるというのも一つの対応の仕方と思う」(続)
http://twitter.com/amneris84/status/18969126669
(続)任意の取り調べで被疑者・参考人が録音機を持ち込んで録音するのを邪魔してはいけないと検察に指示するなど言うつもりはないかと重ねて質問。千葉法相は「私もそれは十分念頭に置いている」と回答。持ち込み可視化について前向きな発言。(続)
http://twitter.com/amneris84/status/18969334523
(続)持ち込み可視化について、日テレ記者から「特捜部対象事件も同様に考えているのか」と質問。千葉法相「特捜部だけ例外ということにはならない。どういう取りまとめをしていくか、頭の中にある」と。特捜部も含めて、任意段階での持ち込み可視化に前向き発言(続)
http://twitter.com/amneris84/status/18969703742
郵便不正事件で検察がメモを廃棄していたことについて質問した。千葉法相「判決を待っている段階で個別には申し上げられないが、検証しなければいけないことはあると思う。どういう問題があったのか、メモの問題、まさに可視化ということにもつながっていく。(続)
http://twitter.com/amneris84/status/18969866726
(続)そもそも検察の捜査のあり方という大きな問題にもなると思う。少し整理をして、私なりの考え方をまとめていきたい」。
http://twitter.com/amneris84/status/18969954905
今日の千葉法相の発言は、任意の取り調べで被疑者・参考人の持ち込み可視化を認めるべきという自身の考えを明らかにしたうえで、検察側に対して法相として何らかの意思表示をする意向も明らかにしたもの。「特捜部も例外ではない」と言い切ったことも、とても印象的だった。
http://twitter.com/amneris84/status/18971549194
◆◆引用終了◆◆
神奈川新聞のまとめでは、【千葉法相は「任意聴取段階での録音は過去の事例としてある」として、「拒否する根拠はない」との認識を表明。容認対象についても「(東京地検)特捜部だけが例外といったことにはならない」などと、警察も含めた捜査当局全般に録音についての周知を進めていく意向を示した。】ということだ。
少なくとも、任意捜査の取り調べの可視化は、これで実現可能となったわけだ。
任意での取り調べなんだから、当たり前といえば当たり前だが、これまでそれを口にした大臣はいなかったし、おそらく、このような質問をしたジャーナリストもいなかっただろう…。
質問した江川さん、回答した千葉大臣及びそれを支えているスタッフに感謝したい。
というわけで、取り調べを受ける皆さん、今日から、ICレコーダーを持ち込みましょう。
持ち込みは許さないと言われたら、法務大臣は構わないと言っていると、抗議しましょう。
それでも認めなければ、取り調べに応じる必要はない…。
同じ日、日弁連は、【捜査(取り調べ)の完全可視化実現を目指す意見書を千葉景子法相あてに提出した。日弁連によると、窓口となった法務省刑事局は「法相に取り次ぐ」と回答。要請後の会見で日弁連は「法相ら政務三役の奮起を期待したい」と話している】という(http://news.kanaloco.jp/localnews/article/1007200040/)。
私は、この持ち込み可視化に向けて、日弁連がパンフレットをつくって、励行をよびかけるくらいしてもいいと思う。全面可視化までの緊急的な対策になるだけでなく、それこそが可視化への一歩となると考えるからだ。
というのも、持ち込み録音を実行すれば…
「いやいや、警察・検察の取り調べの様子を勝手に録音されて、なんか変なことに使われたら、困る…。」
という声が現場から上がるに違いない。
しかし、そうであれば、ただちに、取り調べの全面可視化(全面録画)を実現すればいいだけのことだからだ。いったん、持ち込みICレコーダーによる可視化が実現すれば、捜査側による適正な取り調べの可視化をしないままで、任意の録音を次の大臣が禁止する、ということは、もはや困難になるからだ。
つまり、みんなが取り調べにICレコーダーを持ち込むことを実践すれば、捜査側はおそらく、取り調べの全面録画を実行せざるを得なくなるはずだ。
権利を獲得するために、現場で頑張るしかない。
全面可視化を実現するために、ICレコーダー持ち込みを励行しましょう!
こうして任意に出頭して行われる取り調べの可視化が実現されるならば、当然、逮捕・勾留された段階での取り調べの可視化も実現されるはずだ。任意の場合だけ、録画するけど、逮捕後は録画しないなんてことはまったく筋が通らないからだ。
江川さんの上記会見を受け、中村哲治法務大臣政務官は、
【記者会見のオープン化は、このような形でフリーランスのジャーナリストが記者クラブ員とは違った視点で取材・記録・報道する点で意味があります。フリーランスの質問に触発されて質問が活性化するという効果もあります。私たち政府側の人間にとっては厳しい話かも知れませんが、国の民主主義の為には政府はこのような質問に耐えられる仕事をしなくてはなりません。】
とブログで発言している。
target="_blank">http://d.hatena.ne.jp/NakamuraTetsuji/20100720
こういう発言を堂々としてくれると政権交代してよかったと実感できる。
あらゆる分野で民主党がこのようなオープンで民主的な政策を選択することが来る衆院選挙で有権者の支持を得ることにつながるはずだ。
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