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学校現場を歪めるモンスターペアレンツの存在が広く知られるようになりました。
モンスターペアレンツの最も好きな言葉は「人権」です。
つまり彼らは「ひとり人権団体」なのです。
そう考えると、モンスターペアレンツの出現は、人権団体の不当な要求を飲んできた地方教育行政や学校の当然の帰結というべきでしょう。
そして、モンスターペアレンツがいじめ犯罪の加害者側だった場合には、よほど学校がしっかりしていないと解決することは不可能です。
ある高校でかなり酷いいじめが起きた時の話ですが、その高校は非常に骨のある管理職がいたお陰で、加害者を停学処分や自宅謹慎処分にしました。
そしたら、加害者の親が乗り込んできて
「学校の処分のせいでウチの子どもが自殺したら責任取れるのか」とほざいたそうです。
処罰を苦に自殺しても、それが冤罪でない限り自業自得というものです。子ども相手に「自業自得」という言葉が厳しすぎるなら「因果応報」でもいいですけど。
しかし、今の学校で
「その時は可哀想ですが、〇〇君の自業自得でしょ」
とは決して言えない。
せめて
「被害者は常に自殺する可能性があります。そのために我々はいじめ犯罪に対して断固たる処置をとります。たとえその結果、処置を苦に加害者が自殺したとしても、被害者が自殺するよりもはるかにマシだと考えています」
と答えられる学校であってほしいと思うし、言論でそういう学校文化になるよう微力ながら後押ししたいと思います。
でも、それも現実にはまだまだ無理です。
そういう学校文化の中で自分が対応する立場ならどう言うか考えてみました。
「いや、我々も〇〇君の将来を思って最も寛大な処置にしたつもりです。本来ならば、これは犯罪ですから司法機関に告発したのちに保護観察や少年院に行くべき案件ですよ。ですから、お父さんがそうおっしゃるならば、私どももさすがに『自殺』には責任持てないので、原則どおり司法手続きに入るしかないですね」
と言って逆に親を脅すかな?
(我ながら役人臭い脅し方だ…)
※ 本当は脅しではなく原則そうすべきだと思いますがね。
それは、現行の教育委員会制度を潰して、よほど腹の据わった首長が指針を出さない限り困難です。
学校現場の心ある先生は、しょっちゅうこの手のクズ親と戦っているのです。
そして、その戦いは大抵の場合、教育委員会のクズ役人にはしごを外された孤独な戦いです。
私は日教組思想に毒された教員は徹底的に批判しますが、同時にこのような孤独な戦いをしている多数の先生たちに少しでも役立てる存在でありたいと思っています。
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