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今日（１１月１５日）は、横田めぐみさんが拉致されて３４年目の日にに当たります。
今から４年前（平成１９年（２００７年）の今日、私が書いた日記を再録してお読み頂きたいと思ひます。
平成２３年（２０１１年）１１月１５日（火）
西岡昌紀（内科医）
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（以下ミクシイ日記平成１９年（２００７年）１１月１５日より）
ショパンの『革命』
2007年11月15日13:12
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最近、或る曲を毎日練習して居ます。
ショパンの『革命』です。
私のピアノなど、取るに足らない笑ふべき物で
しかない事は言ふまでもありません。
しかし、８年くらい前から、子供の頃にやって
居たピアノを再開し、家に置いてあるのはクラ
ヴィノーヴァですが、近くのヤマハでピアノを
借りたり、たまには病院のピアノも弾いたりし
て、細々と、まさに笑ふべきレベルのピアノを
練習し続けて来ました。下手な事は言ふまでも
有りませんが、それでも、８年間ピアノをやっ
て、今年は、ショパンの練習曲『革命』（練習
曲集作品１０−１２）が、何とか弾ける様に成
りました。
「弾ける」などと言ってはおこがましいでしょ
う。楽譜を読んで、この曲の様な音を出して居
ると言った処ですが、この曲（『革命』）を
弾ける事は、本当に嬉しい。下手でも、とにか
く、自分の両手から、この曲のあの旋律を聴け
る事は、無上の喜びです。この１か月くらいは、
毎日、朝起きると、そして、病院から帰ると、
この曲の練習をして居ます。
本当に、話に成らないくらい下手な事は分かっ
て居ます。しかし、どんな曲でも、自分で弾け
ると言ふ事は本当に嬉しい事です。そして、音
楽をやる方ならお分かり頂けると思ひますが、
どんな曲でも、それまで耳でだけ知って居た曲
を自分で弾く様に成ると、ただ演奏会やＣＤで
聴いて居た時には気が付かなかった、その曲の
色々な側面に気が付いて、はっとする事が有り
ます。
この曲（『革命』）を自分で弾く様に成って、
私が思ふ様に成った事は、この曲が、ショパン
の練習曲（エチュード）の中に在って、非常に
特異な作品なのではないか？と言ふ事です。
この作品は、ショパンが作曲した「練習曲（エ
チュード）」と名付けられた作品の中で、他の
作品とは、全然違って居ると、私は思ひます。
ショパンの練習曲は、この『革命』と他の全て
の練習曲に分類されるのではないか？とすら思
ひます。
自分でピアノを弾く様に成って、初めて気が
付いたのですが、ショパンの練習曲（エチュ
ード）は、本当に、数学的な美しさに満ち満
ちて居ます。楽譜を見て居ると、まるで完璧
な技法で彫られた彫刻の様で、楽譜を見て居
るだけで、溜息が出てしまふ程です。
ところが、そうしたショパンの練習曲の中で、
この曲（『革命』）だけは、楽譜から受ける
視覚的印象が全然違ふのです。
美しい曲です。本当に美しい曲なのですが、
楽譜を見ると、この曲は、ショパンの他の練
習曲と全く違って居る気がします。どう言ふ
風に違ふかと言ふと、この曲は、ショパンの
他の練習曲よりもシンプルと言ふのか、曲の
本質がそのまま、楽譜に書き込まれて居て、
他の練習曲とは全然違ふ印象を与えられるの
です。
ショパンの練習曲は、どれも、本当に細部に
まで何度も書き直しをしたのではないか？と
思はされる様な、本当に溜息の出る様な意匠
が尽くされて居ます。だからこそ、私など、
他の練習曲は、殆ど手が出ないのですが、こ
の曲（『革命』）だけは、シンプルで、曲の
本質が、全く修飾無しに楽譜にぶつけられて
居る様に思ふのです。
そんなこの曲の楽譜を見て居て私が思ふ事は、
ショパンは、この作品を、かなり短時間に書
いたのではないか？と言ふ事です。他の練習
曲は、恐らく、もっと時間を掛けて、何度も
何度も手を入れて書き上げたのではないか？
と想像するのです。それに対して、この曲
（『革命』）だけは、あっと言ふ間に、熱狂
的に書き上げたのではないか？と言ふ印象を
この曲の楽譜は、私に与えるのです。
それは、一体何故なのでしょうか？
この曲（『革命』）については、有名な伝説
が有ります。それは、この曲は、ショパンが、
祖国ポーランドで起きた蜂起がロシアに鎮圧
されたと言ふ知らせを聞いて、ショパンが、
その知らせに対する悲しみと怒りからこの曲
を書いたとする伝説です。−−だからこそ、
この曲は『革命』と呼ばれて居る訳です。
私は、音楽史について詳しい人間では全くも
ってありませんが、音楽史上のこうした伝説
（逸話）は、先ず、疑ってみる事にして居ま
す。と、言ふより、「歴史」と名の付く物は、
全て、先ずは疑ってみる事にして居ます。こ
れはイデオロギーとは無関係の私の懐疑精神
が私にそうさせる事であって、物事は、何で
も先ず疑ふ事から考える様にして居るからで
す。ですから、ショパンが『革命』を作曲し
た経緯に関するこの逸話についても、鵜呑み
にして居た訳ではありませんでした。しかし、
この曲（『革命』）を自分で弾く様に成って、
私は、この伝説は、本当だったに違い無いと、
信じる様に成りました。ショパンのこの曲は、
彼が、激情に駆られて、非常に短時間に書き
上げた物であるに違い有りません。だから、
この曲は、時間を掛けて練り上げられた他の
練習曲（エチュード）と全然違ふ作品に仕上
がって居るのだと、私は確信します。
同胞を思ふと言ふ事は、こう言ふ事なのです。
「人類愛」ではありません。「平和」でもあ
りません。自分の同胞を思ふと言ふ事は、こ
う言ふ事なのです。自分と同じ国の人々が、
悲劇に直面して居る。しかし、自分は、その
同胞たちから遠い場所に居て何もする事が出
来無い。その事の悲しさと悔しさが、この曲
の底に在る感情だったのだと、私は、今、思
ふ様に成りました。ピアノは下手でも、同胞
を救ふ事が 出来無い事の悔しさだけは、本当
に良く分かるからです。
今朝も、私は、この曲を練習しました。
平成１９年１１月１５日（木）
横田めぐみさんが拉致されて３０年目の日に
西岡昌紀
http://nishiokamasanori.cocolog-nifty.com/blog/
−−横田めぐみさんは、憲法９条の犠牲者です。−−
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■横田めぐみさん拉致から３０年、新潟県警がビラ配布(読売新聞 - 11月15日 12:13)
http://news.mixi.jp/view_news.pl?id=340292&media_id=20
横田めぐみさん拉致から３０年、新潟県警がビラ配布
(読売新聞 - 11月15日 12:13)
横田めぐみさんの拉致情報を求めてビラを配る新潟県警の捜査員（右端）＝新潟市内で
横田めぐみさんが新潟市内で北朝鮮工作員に拉致されてから３０年となる１５日、新潟県警は拉致現場の周辺でビラを配り、改めて情報提供を呼びかけた。
中学１年（１３歳）だっためぐみさんは１９７７年１１月１５日夕、学校からの帰宅途中、自宅近くで消息を絶った。県警は、誘拐事件などに巻き込まれた可能性が高いとみて日本海の海岸近くの林や海中などを調べたが、手がかりはなかった。
北朝鮮が拉致を認めたことを受け、県警は２００２年１０月に捜査本部を設置。捜査資料を洗い直し、北朝鮮で一時、めぐみさんと暮らした拉致被害者の曽我ひとみさん（４８）に事情を聞くなどした。しかし、今も拉致の状況などはわかっていない。
より詳しいニュースはYOMIURI ONLINEにも掲載されております。
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