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2011/11/8 10:00
http://netallica.yahoo.co.jp/news/236601
麻原彰晃(56)の死刑が執行されるのではないか――という仰天情報が流れている。
麻原彰晃の死刑が確定したのは06年9月。その後、再審請求が出されたが東京地裁が09年3月に棄却し、東京高裁も09年7月に棄却、さらに最高裁も2010年9月に特別抗告を棄却している。
「刑事訴訟法では、死刑は判決確定の日から6カ月以内に執行しなければならないことになっています。しかし、法務大臣の多くが死刑執行の書類にハンコを押すことをためらい、現在、死刑囚は120人もいる。原則として判決の確定順に執行されますが、決まりがあるわけではない。いつ、誰に執行するか、すべて法相が判断することになっています。判決確定から4〜8年後に行われることが多い。ただ、再審請求している場合や共犯者の刑が確定しない場合は、執行しないことになっています」(司法関係者)
麻原彰晃の死刑執行が取り沙汰されるのは、11月21日、オウム真理教の幹部、遠藤誠一被告(51)の上告審判決が最高裁で下され、オウム事件で起訴された189人の刑事裁判がすべて終わるからだ。
なにより大きいのは、平岡秀夫法相(57)が、死刑執行に傾いているとみられていることだ。
人権派弁護士出身の平岡法相は、法相就任の会見で「考えを整理したい。その間は判断できない」と、当分、死刑は行わないと宣言していた。ところが、死刑執行について、先月末の会見で「自分が考えて結論を出す」と在任中の執行を口にしはじめているのだ。
「民主党政権の発足から2年が過ぎたが、死刑執行は昨年7月の1回だけ。そのため確定死刑囚が120人に膨れ上がり、一部で批判が出ている。批判を抑えるためにも平岡大臣はゴーサインを出すのではないかとみられているのです。それ以上に、平岡大臣本人も『なぜ死刑を執行しないのか』と保守派から攻撃されているうえ、〈政治とカネ〉の問題が噴出し、批判されている。批判をかわすためにも、死刑執行に踏み切っておかしくないと囁かれているのです。民主党のなかには麻原彰晃の死刑を決断すれば、野田内閣の支持率が上がるという声まであります」(政界事情通)
民主党政権では、昨年7月、法務官僚の圧力に屈したのか、「死刑廃止」を訴えていた千葉景子法相が死刑を執行するという皮肉な結果になっている。平岡大臣がハンコを押したら大騒ぎになるのは間違いない。
(日刊ゲンダイ2011年11月5日掲載)
2011/11/8 10:00 更新
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