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2011年07月07日 熊本日日新聞
http://kumanichi.com/news/local/main/20110707003.shtml
蒲島郁夫知事は7日までに、県水俣病認定審査会の答申を踏まえ、水俣病関西訴訟の原告団長を務めた川上敏行さん(86)=大阪府東大阪市=と妻カズエさん(84)を患者認定した。決定は夫妻の認定申請から38年かかっており、蒲島知事は「長い間、ご心労をおかけしたことに、心からおわびしたい」と述べた。
処分は6日付。熊本県知事による認定は、同じく関西訴訟の原告だった男性(故人)以来で、約1年9カ月ぶり。累計では1782人となった。
川上さん夫妻は1973年、公害健康被害救済法(旧法)に基づき認定申請。認定審査会は2003年までの計4回の審査で、検診結果に水俣病を肯定する内容と否定する内容が混在することなどを理由に、いずれも答申を見送った。このため夫妻の申請は「保留」の状態が続いていた。
県側は再検診を求めていたが、夫妻は検診で「ニセ患者のように扱われた」との不信感から拒否。しかし、今年に入り県側との交渉で「不信感が払しょくされた」として再検診に応じた。5月に認定審査会が再審査し、6月29日に「認定相当」と答申していた。
夫妻は国と県、原因企業チッソに損害賠償を求めた関西訴訟に参加し、2人の被害は2004年の最高裁判決で確定している。
07年には保留が長く続く違法確認と、県による認定を求め熊本地裁に提訴。今回の患者認定が、訴訟の行方を大きく左右するとみられる。川上さんは「この裁判がどうなるかが気がかり。40年近く保留されたことの責任が明らかにならないのなら、認定されても心底うれしくはない」とコメントした。
一方、夫妻と同時期に審査された40人のうち、27人は棄却処分。2人は認定審査会の答申保留で、11人は申請を取り下げた。
(石貫謹也)
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