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出会い系詐欺サイト集金の手口
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今回は出会い系詐欺サイトの集金手法を詳しく説明していきます。
先に概要で述べましたが、この犯罪グループの行う手法は基本的に1つ(架空請求等は別途説明します)です。詐欺グループ自らが創りだした架空人物(サクラ、キャラ)を使い、異性の会員に対して、色恋、援助交際、金品提供や芸能人に成りすます等、様々な内容の虚偽メールを当該サイト内で送りつけ、平均1回の送受信で500円程度を搾取する、というものです。
悪徳サイトを使ったことがない方には(無論使ってはいけませんが)なかなか信じられないと思いますが、会員となっている方の中にはすっかりと信じ切り、1,000万円を超える被害にあっている方も少なく有りません。しかし、ここが落とし穴なのです。彼らの手口が一見すると非常に稚拙であるからこそ、被害者の皆さんは何気なく入金に応じる結果になっていくのです。
※このあたりの被害者心理については別途解説いたします。
では解説に入ります、まず犯罪グループは上で述べた架空人物(サクラ、キャラ)を内部で詳細に打合せ組織的に作成しています。具体的に言いますと、メールのやり取りをさせ易い人物像を作り上げます。例えば、女性会員向けの架空人物の場合、この以下のようなキャラクター設定を行います。
※別途画像挿入
この様な人物設定に合せて、そのキャラクターから送るメール(ログといいます)の内容を決めていきます。その数は通常20〜30以上になります。※その原本は追って掲載します。彼らはその戦略的に作成したログを使い、集金を行っていくのです。
前提としてお伝えしたいのですが、出会い系詐欺サイトは、マンションの一室に数人が集まっていたり、在宅でバイトをしている少数の人間達がメールを送りつけているのではありません。彼らは組織された詐欺集団です。通常は、20〜30人程度の人間が働ける事務所を借り、一般の企業を装い詐欺ビジネスを行います。そして、実行部隊である【サクラ・オペレーター】は、労働保険や場合によっては社会保険にまで入っているサラリーマン詐欺師なのです。
※サクラの雇用形態や人物については別途解説します。
少し飛びましたが、では具体的にどうやって搾取を行うのか、その手口を説明します。上記の様な流れで設定したキャラから、まずは5,000通程度のメールを一斉送信し会員が引っかかってくるのを待ちます。当然、返信が無いことを想定しているので、【掘り】等と称される誘いのメールを執拗に送っていきます。その中で、返信があった会員に対しては用意していた2通目のメールを送り、返信を待つかまたないかのうちに次のメールを送る、というやり取りを続けていくのです。
ここまでは、まず、この犯罪集団の有り様を理解していただくために、詳細を割愛し極めて簡単に説明をさせていただきましたが、これこそが正に出会い系詐欺サイトグループの集金方法です。おそらく、多くの方々は腑に落ちないでしょう。『こんな事をするだけで、数十億円も集金ができるのか?』、『そもそも、こんなメールにお金を使って返信するヤツが居るのか』と。
しかし、これは現実に行われており、残念では有りますが年収にして数億円の”自称・実業家”を生み出しているのです。
少しシミュレーションをしてみます。例えば5,000人に同報でメールを送り、初回は10%の500人から返信があったとしましょう。2通目以降は当然、受信・返信率(受信だけでも250円程度かかります)が格段に上がりますので、ここからは受送信会員数が10%ずつ減っていくものとします。すると、約9回(時間にして半日もかかりません)のメール発信で、述べ1830回の受信・送信を会員に行わせる事ができます。これだけで1830回の送受信×¥500=¥915,000の売上となるのです。無論通常のやり取りはもっと長く続きますし、当然、架空キャラは一人ではなく同時に5〜10人程度存在するのです。
上記の通り、出会い系詐欺グループは、1サイトあたり、1日に¥5,000,000- 以上、月間にして1億円以上を搾取する仕組みをもち、今この瞬間にも被害が拡大しているのです。そして、この犯罪集団のうち、大手といわれるグループにあっては、5〜10サイトを運営しており、月に約10億円にのぼる収益を得ているのです。
大手の出会い系詐欺サイトグループは、現在確認できるだけで、5つ程あり、それらだけで年間の売上が700億円以上に達し、中小の業者を含め出会い系詐欺サイトの売上(犯罪収益です)規模は1,000億円を軽く超えています。この様な行為がまかり通っている事実は決して許されません。
次回以降は、以下の通り、事の核心について述べていきたいと思います。これにより、出会い系詐欺サイトをより周知し、現在被害にあっている方々に真相を知っていただくと共に、広く一般に警鐘を鳴らしていく所存であります。
【今後のテーマ】
・どの様な組織で運営されているか
・騙されてしまう被害者に共通する性質
・サラリーマン詐欺師、サクラの素性
・詐欺サイトを経営するトップの素顔
・被害を拡大させ続ける決済代行会社の存在
・巨額詐欺集団が摘発を逃れてきた理由
など。
※ご質問、情報提供や取材依頼は下記の連絡先へお願いします。
連絡先: kokuhatsu48@gmail.com
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