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http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/ronsetu/CK2010122902000022.html
ことしはどんな年だったか。政権迷走や経済低迷など気がめいる話が多かった中、私がもっとも注目したのは「個人の反乱」だ。
例の「尖閣ビデオ」や警視庁の公安情報流出、それにウィキリークスによる米国公電流出。これらは未解明の部分もあるが、いずれも個人あるいは少数の人間による内部告発だったとみるのが自然である。
大阪地検特捜部の不祥事は新聞のスクープが発端だったが、検察内でも捜査手法を問題視する声が出ていた。鉄の秩序を誇る聖域組織にも勇気を出して異を唱える個人がいたのだ。
こうした動きは偶然ではない。インターネットが広がった結果、最終的には個人の手に委ねられている国家機密や捜査情報が簡単に世界に流出するようになってしまった。
いいかどうかは別にして、その気になれば、指先のクリック一回で個人が簡単に政権に致命的打撃を与えたり、外交の枠組みをぶち壊せてしまうのだ。
これは大変なことだ。
大げさに言えば、個人と世界を結ぶ既存の枠組みが根元から揺さぶられている。そんな衝撃波である。
異端の意見表明は海上保安官だけでなく、霞が関や普通のビジネス社会にも広がる可能性がある。組織や制度枠組み論もさることながら、来年は「反逆する個人」に注目する。
それにつけても永田町の変わらぬ風景はどうしたものか…。 (長谷川幸洋)
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