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産業廃棄物の不法投棄を発見するため、県が昨年4月から始めた人工衛星画像を使った監視活動で、今年9月までの1年半に計30件の不法投棄や不適正保管が見つかったことが、県のまとめで分かった。道路脇からは見つけにくい山中が多く、県はこのうち10件について、投棄者に撤去などを指導した。
県は、「宇宙航空研究開発機構」(JAXA)の地球観測衛星「だいち」が撮影する画像のうち、県土を撮影した10枚を約250万円で年1回購入。画像を解析し、不法投棄の形跡がある不自然な空き地や造成地などを抽出している。
これに基づき、各県民局に配置した嘱託職員17人がこの1年半、不法投棄の疑いのある585カ所を調査。その結果、西播磨や但馬、淡路地域などで建築資材や木くず、家電製品などの不法投棄16件、がれきを高く盛るなどの不適正保管14件を確認した。
うち、投棄者や保管者が分かった10件は撤去などを指導。分からない20件は引き続き監視を続け、特定を進めるとともに、拡大防止を図るという。
(井関 徹)
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