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2010/11/19
「小沢氏の今後を占うメキシコの小沢(AMLO)の経過、慎重すぎると思うほど慎重に行動すべき:小野 昌弘氏」小野 昌弘氏のツイートより。
メキシコでは71年間同じ政党、制度的革命党による政権が続きました。
この長期政権の長さも日本の自民党を思い起させますが、さらに、自民党と同様に、アメリカの強いバックアップによって政権を維持してきました。
米を後ろ盾とする政府は、国内の富が米国に流出していく仕組みを次々作りました。
そしてメキシコ社会に富が残らなくなり、貧困問題が深刻化していきます。
一方メキシコの上流階級は米国企業の利益のおこぼれを貪っているので、何も困らない。
こうして、社会の不平等と貧困化が同時に進行していきます。
制度的革命党の長期政権の間に、マスコミは政府に都合のよいことしか報道しない機関に成り果てました。
今もマスコミの政治報道は全く信用できない、と友人のメキシコ人はいいます。
政府は裁判所と結託し、汚職事件という冤罪により、政敵、特にアメリカに都合の悪い政治家をつぶすようになります。
「メキシコの小沢」とは、メキシコシティ前市長AMLO(Andres Manuel Lopez Obrador, 通称頭文字で呼ばれる) です。
彼は幅広い民衆の支持を得て官僚制度改革を通じたメキシコの自立を唱え大統領選に出馬しましたが、マスコミと裁判所による徹底的な攻撃をうけます。
AMLOは貧困にあえでいた首都メキシコシティを行政改革により蘇らせました。
こうして改革の成功により幅広い支持が広がります。
AMLOはこの手法を国政に適応し、メキシコを蘇らせることを目指して2006年の大統領選に出馬します。
メキシコは1億の人口と豊富な資源を持ちながらも、深刻な貧困問題を抱えます。
無駄の多い行政と不平等な税制が大きな原因であり、AMLOは行政改革で貧困問題を解決することを訴えます。
しかしこの改革は富裕層・アメリカ企業の利害と衝突し、多くの奇怪な事件が起きていきます
たとえば、企業のビジネスマンからAMLOの仲間に賄賂が贈られたというスクープが映像付きで放映され、AMLOは評判を大きく落としました。
しかし本当のところは、そこで金を渡しているビジネスマンは政府関係者であり、すべて仕立てられたネガキャン用の劇だったと聞きます。
メキシコでも大多数のひとはマスコミを信じています。
ですから、国民は、まさか政府がマスコミ・裁判所と結託して次々冤罪事件をつくりだしネガキャンを行うとは夢にも思わず、AMLOの評判は日に日に落ちていきます。
そして、大統領選の結果はわずか0.6%の差での敗北でした。
AMLOたちは不正選挙だと訴えて街頭デモ行動を行います。
しかし一部の支持者が先鋭化して首都にバリケードを作ったため経済活動が麻痺、AMLOは一般市民からの支持を急速に失います。
皮肉なことに、選挙後のデモによるイメージ悪化のためにAMLOの復活が絶望的になりました
> メキシコの状況を知るにつけ、メキシコの成功(国民にとっては失敗)シナリオに日本が沿っているような気がして、筋立てを作っている人がいるのでは?
何度もメキシコ人の友人に確認しましたが、やはり冤罪の内容を含めて奇妙なまでにAMLOと小沢氏に共通点が多いです。
AMLOと小沢氏の経過が一致する理由は不明ですが、AMLOのほうが時間的に先行していることは大変重要です。
つまり、小沢氏の今後を占う上で、AMLOがこれまでに経験したことは参考になるのでは。
特に、AMLOの2006年大統領選は、今年の民主党党首選に重なるように感じます。
続き)そうならば次に起こることは、支持者が見るに見かねて起こす行動を逆手にとり、小沢氏の評判を落とすことになるのではないかと推測してしまいます。
この意味で、今週末の「同時デモ」のことを深く懸念しています。
メキシコに学べば、現在の状況は慎重すぎると思うほど慎重に行動すべきと思います
投稿者: 早雲
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