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http://ameblo.jp/warm-heart/entry-10712424443.html
レッド・パージ/占領軍と政府は共同実行者/研究者の明神氏が証言(どこへ行く、日本。)
11月16日午後1時から神戸地裁216号法廷でレッドパージ名誉回復裁判の公判が開かれた。正午過ぎまで年金暮らしで小遣いが不足するためやっているアルバイトが入っていたため、1時間近く遅れて法廷に入り、傍聴した。明神勲・北海道教育大学名誉教授の証人弁論の声が静かな廷内に凛と響いていた。
原告弁護人の質問に答える形で明神証人が、レッドパージは占領軍による超法規的命令で実行されたという一般的理解を、根底から覆す内容の証言をされている最中だった。
明神証人からかなり膨大な分量の意見書が「甲第27号証」として提出されている。その内容は詳細を極めるものなので、簡潔にまとめられた「しんぶん赤旗」記事を転載しておこう。
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http://www.jcp.or.jp/akahata/aik10/2010-11-17/2010111715_06_1.html
2010年11月17日(水)「しんぶん赤旗」
レッド・パージ/政府は共同実行者/研究者の明神氏が証言
日本共産党員と支持者が職場から追放されたレッド・パージの犠牲者が国家賠償を求めた裁判の弁論が16日、神戸地裁であり、レッド・パージ研究の第一人者、明神勲・北海道教育大学名誉教授が証言しました。
明神氏は尋問に答え、1950年7月18日付など一連のマッカーサー書簡は「アカハタ」無期限発行停止などを指示したものであり、GHQ(連合国軍総司令部)は公共的報道機関や民間産業でのレッド・パージについては指示でなく示唆したにすぎないと指摘。日本政府は、その示唆を利用して指示であるかのように取り扱い、GHQの権力を利用して念願のレッド・パージを遂行した積極的な共同実行者であり、重大な責任を負っていると強調しました。
60年の最高裁決定で、マ書簡の指示が「その他の重要産業」にも及ぶとして「そのように解すべきである旨の指示が当時裁判所に対してなされたことは当法廷に顕著な事実」としたことについて、明神氏は新たに入手したGHQ民政局文書を示し、GHQの「解釈指示」の実態は助言にすぎなかったことを論証。「今回、新たな説を提起した。最高裁決定を確定したものとするのではなく、改めて再検討を」と裁判官に要望しました。
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<参照>
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公判後、湊川神社西にある婦人会館で報告集会が開かれた。弁護団からの報告に続いて証言者の明神名誉教授が発言された。
心づもりしていた内容を十分に話せず、やや欲求不満気味であると本人は語っておられたが、おそらく証言を聞いていたほとんどの者が、その堂々たる陳述に深い感銘を受けたのではなかろうか。また関連して氏が「第2のレッドパージ」と呼ぶ国鉄分割民営化に伴う首切りに話が及んだとき、「あまり語られてはいないのだが…」と覚えず絶句され嗚咽を漏らされた。ややあって「何人もの尊い命が失われた」と続けられ自殺者のあった事実を明かされた。そして、100名を超える犠牲者を出したJR福知山線脱線事故もその延長線上にあると激しく当局の責任を指弾された。
公判に駆けつけた他のレッドパージ犠牲者も連帯・応援の挨拶をされた。そのうちの一人、井之口さんは、「私は何をどうしたらよいのかさっぱり分からず、何もたたかってこなかったけど、3人はレッドパージされたみんなのためにも絶対に勝ってください」と原告を激励された。
そして原告3名がそれぞれ個性的な決意を述べて集会は終了した。川崎義啓さんは「生きて勝利するために毎日元気に歩くようにしている」。安原清次郎さんは「もうしんどいねんけど…」と言いつつ「カネは1円でもいい。とにかく名誉を回復してほしい」。大橋 豊さんは「言葉は分からないけどスイスのジュネーブにまで行って国際機関にも訴えてきた。勝つまでは何回でも再審請求してやる」。大橋さんのジュネーブ行に同行された藤木洋子・国民救援会兵庫県本部会長によると、その時の大橋さんの勢いたるや、藤木会長に後足で砂をかけるといったもの凄いものだったらしい。
というわけで3人ともそれぞれに意気軒昂そのもの。集会場に明るい笑い声が響き渡った。
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