http://www.asyura2.com/10/senkyo99/msg/833.html
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菅直人首相は19日、国会を軽視する発言が問題視されていた柳田稔法相を更迭する方針を固めた。首相ら政権首脳部は当初、柳田氏を擁護する姿勢を見せていたが、このままでは政府・与党が今臨時国会の最重要課題に位置付けている平成22年度補正予算の成立が危ういと判断した。民主党幹部は同日、柳田氏更迭に伴う国会運営に関して野党と協議を開始した。後任の法相には小川敏夫法務副大臣らの名前が浮上している。
民主党は柳田氏更迭の時期について、問責決議案提出前▽決議案提出直後▽決議案採決後−の3通りの選択肢を検討中だ。
自民党は同日の参院予算委員会理事会で補正予算案採決に応じる条件として(1)柳田氏罷免(2)自衛隊関連行事での民間人の政権批判を封じた防衛事務次官通達の撤回(3)小沢一郎元民主党代表の国会招致(4)中国漁船衝突事件のビデオ映像の公開−を挙げた。また、自民党幹部らは同日午前、都内のホテルで会合を開き、柳田氏が辞任しない場合、22日に衆院に不信任決議案、参院に問責決議案をそれぞれ提出することを確認した。
これに対して、柳田氏は改めて辞任しない考えを示し、菅首相も19日夜、「本人も深く反省して、『誠心誠意、頑張りたい』と言っている。頑張ってもらいたい」と、擁護する構えをみせた。だが、仙谷由人官房長官は同日の記者会見で、問責決議案が可決された場合について、「本人の意思だ。その時点でどういう意思なのか、状況次第で予測はしかねる」と柳田氏辞任に含みを残した。また、民主党の渡部恒三最高顧問は同夜、「(柳田氏は)同情に値しない。(可決されれば)辞めていただくしかない。その前にも辞める選択肢はある」と述べた。
一方、表向きの動きとは別に、官邸サイドと民主党幹部は19日に会談し、補正予算成立を最優先する方針で一致した。さらに、民主、自民両党の幹部が同日会談。民主党側は柳田氏更迭と引き換えに補正予算案採決に応じるよう要請したが、自民党側は拒否した。
政府・民主党は同日、後任法相の人事調整に着手した。複数の幹部が小川氏の名前を挙げている。
http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/101120/plc1011200131004-n1.htm
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政府・民主、法相更迭 仙谷・馬淵両氏への問責ドミノ懸念 :産経新聞
菅直人首相が国会軽視発言をした柳田稔法相を更迭する方針を固めたのは、仙谷由人官房長官や馬淵澄夫国土交通相ら複数の閣僚への問責決議案の可決を防ぐためだ。柳田氏1人の更迭だけで、平成22年度補正予算案の採決に持ち込みたいとの思惑がある。
民主党は19日、参院幹部らを中心に自民、公明両党に対し、柳田氏更迭を条件に補正予算案の24日採決の確約を求め、水面下で働きかけを始めた。
政府・民主党が柳田氏の辞任要求をかたくなに拒み続けても、ねじれ国会のもと、野党が多数を占める参院での柳田氏の問責決議案可決は確実だ。
野党の標的に、衆院で不信任案を突きつけられた仙谷、馬淵両氏まで連鎖する「問責ドミノ」は、支持率が低迷する菅政権の致命傷となる。「陰の総理」と言われる仙谷氏の問責が可決されると、政権は立ち往生する。それが嫌なら、退陣か、やぶれかぶれの衆院解散・総選挙に踏み切るかの選択を強いられる。
問責決議案の可決前か可決直後に柳田氏を更迭する方針を伝えることで、野党側にはひとまず矛を収めてもらい、補正予算案の採決に応じてもらいたい…。
首相官邸サイドや党幹部らはそんなシナリオを描いている。
柳田氏のあまりの評判の悪さに、民主党内でも「柳田さんはなぜ辞めないんだ」(若手)と不満は高まるばかりだ。
それでも輿石東参院議員会長は19日、「誰が辞めるんだ」と参院枠で入閣した柳田氏を擁護した。
政府・民主党と野党のパイプは太くない。腹合わせもないまま早々と柳田氏更迭を認めると、野党側が欲を出して要求をエスカレートさせ、仙谷、馬淵両氏ら他の閣僚のクビをとりにくる懸念は消えない。
民主党ベテランの一人は「菅政権は根回しができない。わが党は与党慣れせず、野党も野党慣れしていない。だから話し合いがうまく進まない。そうこうしているうちに、時間切れで正面衝突しなければいいが」と語った。
http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/101120/plc1011200140005-n1.htm
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