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典型的なクーデターは、正当な手続きなしに軍隊などの実力組織が行動を起こし、正当な権力者を逮捕あるいは殺害して権力機構を支配下に置くと共に、大衆の支持を獲得するために新聞やTVなどにより打倒した旧政権の悪行とクーデター組織の正当性を訴えることによってクーデター組織の権力基盤の安定化を図る。クーデターは、ミャンマーの軍事政権がアウンサンスーチー氏と彼女の支持組織に取った行動のように、正当に権力を継承する可能性のある人物や組織に対して、権力の継承を阻止するために予防的に行われることもある。
日本では、総選挙で政権交代が起きることが確実な状況下にあって、政権交代が起きた場合に内閣総理大臣に就任することになる民主党の小沢一郎代表に対して、検察機構によって“虚偽の犯罪容疑”で秘書などの関係者を逮捕するなどの実力行使を行った。新聞やTVの報道は“政治と金”などと単純化したプロパガンダを氾濫させ、民主党代表の座から引きずり降ろすことにより、総選挙による政権交代の阻止には失敗したが小沢氏の内閣総理大臣就任の阻止には成功した。
民主党政権が誕生し当初鳩山由紀夫氏が首相に就任したが普天間基地の移設問題などで辞任に至り、菅直人氏が継承した。2010年9月の民主党代表選挙には小沢氏が菅首相とともに立候補し、民主党内の支持勢力から小沢氏が民主党代表に選出され次期内閣総理大臣に就任することが有力な情勢であったが、不正が強く疑われる“党員・サポーターの投票”など奇妙な選挙運営により代表に選出されなかった。この投票は郵送で行われ、日本郵便の筑波学園支店留とし、選管関係者以外の民間会社に密室の倉庫内に保管させ、保護シールなき候補者名むき出しの投票はがきを、党大会における公開の開票前に、民間の委託業者がこの密室で小選挙区毎に仕訳を行った。誰に投票したかわかる投票用紙を密室で仕分けなどの作業つまり“検閲”を行ったのであれば、密室で作業したものが票の操作をしたと疑問を持たないのが不自然である。不正の疑惑どころではなく、始めから不正を意図して代表選挙を運営したものとしか考えられない。
検察審査会は小沢一郎氏の『強制起訴』を議決した。ところが検察審査会の審査員の構成が謎である。2回の審査で起訴相当の議決が為されたとされているが、審査員の平均年齢は最終的に2回とも34.55歳であったと、参議院の法務委員会で最高裁の代理人が答えている。東京都の20歳から69歳までの選挙人を無作為で11人選んで平均年齢が当初発表した30.9歳になる確立は0.12%だそうである。それが2回続けて34.55歳と全く同じ数値になったというのである。こんなこと確率的に起こり得る筈はなく、2回目の平均年齢は二度も訂正されていることを見ると、検察審査会の審査員が実在していたのか怪しい。抽選前に審査員を決めておいて、検察審査会事務局は最大限恣意的に裁量権を行使して、例えば選挙人名簿の全員に欠格事由あるとのチェックを入れてから、事前に選んでおいた人物だけチェックを外して、コンピュータからはいかにも抽選で選出されたようにしてプリントアウトしたなどの手法も考えられるが、1回目はともかく2回目の審査会は時間的な経緯など考えると開かれていない可能性が高い。平均年齢の2度にわたる訂正発表とか2回の審査員の平均年齢が全く同じなど考えると、恐らく2回目の審査員の平均年齢と称するものは架空の数値を発表したのだろう。
これまでも日本の統治機構が万全に運営されて来たとは言えない。政治家や高級官僚が利権獲得に走るなど良く見られた光景であったが、表立って日本国憲法に基づく統治機構を否定する動きは表面上見られなかった。彼らの不正行為は自己の持つ『裁量権』を恣意的に行使するとか、様々な影響力を行使して他の者に『裁量権』を不正に行使させるなどが一般的であったが、職分にない違法行為をあえて行うのは例外であったように思われる。しかし、小沢氏に対する検察や検察審査会の動きは権力による、国の最高権力者になりうる人物への違法な弾圧行為である。民主党代表選挙の投開票の運営は杜撰に行われたのではなく意図的な不正行為だったと考える方が自然である。
日本の最高権力者になり得る人物に対して、なぜ違法な弾圧が行われたり、不正な代表選挙で首相就任を阻止されたりするのか、日本で“秘密のクーデター”が進行していると考えると説明がつく。軍(自衛隊)とは違うが、検察という権力組織が実力行使で本人や周囲を弾圧する、政権政党内で不正選挙が行われる、不正に選ばれた菅内閣を新聞やTVは既定の事実として扱い権力の定着を図る。逆に『政治と金』の問題を連日報道して『政敵』をいかにも悪人のように仕立てていく。これはクーデターのスキームそのものである。
途上国で起きるクーデターとの違いは、実力行使した首謀者あるいは権力機構が「全権を掌握した」と布告しない所くらいである。だから首謀者が誰だかはっきりしない。民主党代表選挙の際の菅総理の表情を見ていると、代表決定の前日まで代表に勝利する自信は無かったように見受けられた。菅首相は首謀者ではなく首謀者のこしらえた神輿に乗ったに過ぎないのだろう。首謀は外国の機関かも知れない。“秘密のクーデター”への対抗手段は、これが進行中であることを多くの国民に知らせるところから始めなければならないと思われる。
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