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http://blog.goo.ne.jp/yamame1235/e/bc8555e77928247616e426b4e0bfd481
2010-11-18 09:50:39
実は、柳田稔法務大臣見直し論とでも言うべき小文を書きかけていた。
それなのに……
「2つ覚えれば…」法相発言めぐり審議中断 (日テレニュース24 2010年11月16日) http://www.news24.jp/articles/2010/11/16/04170692.html
柳田法相は14日、広島市内で開かれた会合で、「細かいことはいいんですね。(答弁は)2つ覚えればいいんですから。『個別の事案については、お答えを差し控えます』と。これはいい文句ですよ。これを使う。これがいいんです。わからなかったら、これを言う。あとは『法と証拠に基づいて適切にやっております』と。この2つなんです。まあ何回使ったことか」と述べた。
たしかに法律の素人である柳田法務大臣としては正直な思いを述べただけであろう。
あるいは仙谷当たりに教えられていたことなのかもしれない。
しかし、聴衆ウケを狙っただけの発言は思わぬ失言につながる。
馬鹿な発言をしたものだ。
このテープを誰が流したのか分からないが……。
意図的なものがあるのではないか、という疑念もかすかに抱く。
まあ、それはそれとして書きかけの小文を終わらせよう。
◇
検察審査会はすっかり有名になってしまった。
こんな組織が恐るべき威力を秘めていることに、ほとんどの国民は気づいていなかった。
しかしその実態は次第に明らかになってきている。
いざと言うときに備えて、かくも凶暴な力を発揮できるような仕掛けを施していた権力側の悪知恵にはただただ恐れ入る。
しかし、恐れ入ってばかりもいられない。
11月4日、「検察の在り方検討会議」なるものが発足した。
大阪地検特捜による郵便不正事件での証拠捏造等を受けての、柳田法務大臣の私的諮問機関という位置づけらしい。
座長は千葉景子前法務大臣であるが、江川紹子、郷原信郎氏がメンバーに入っている。
期待できるものなのか、単なるガス抜きなのか?
元検事総長で弁護士の但木敬一なる人物が入り込んでいるところをみると、楽観はできない。
ところでこの人選はどこで進められたのか?
誰が主導したのか?
これについて、日々坦々様 http://etc8.blog83.fc2.com/blog-entry-738.html
が注目すべきことを記しているので、引用させていただく。
「郷原氏は、自身が選ばれたことについて早稲田の学園祭で行われた≪これからの『メディアと検察』の話をしよう≫というシンポジウムの中で次のように言っている。
≪「検察のあり方会議に私が入ったが、これは柳田法務大臣の強い要望があった。『朝まで生テレビ』を大臣は見ていたようで、お会いした時に『検察の正義』と『検察が危ない』をお渡ししていて、読んでいただいた上で選んでもらったと認識している」≫
また、柳田法相は記者会見で、
≪江川氏らの起用について「一刻も早く国民の信頼を回復するために、(検察に)厳しい意見をお持ちの方に入っていただくのが適当だ」と、述べ、検察に批判的な視点も重視したと強調した。≫
どうやら柳田法務大臣の意向があったらしい。
どこまで本気なのか半信半疑であったが、もしかすると、と思わせる人事がもう一件あった。
「検察官適格審査会」というものがある。
ここで先月、新委員に不思議な顔ぶれが選任された。
ダメ検事のクビをはねる「検察官適格審査会」がついに動き出した (日刊ゲンダイ 2010年11月8日) http://gendai.net/articles/view/syakai/127335%E3%80%80
(一部抜粋)
それよりも、法務省が恐れているのが、「検察官適格審査会」なる組織だ。国民はこっちを注視するべきである。
「検察審査会」(検審)と混同しそうな「検察官適格審査会」(検適)は、「検察官の罷免」を含む絶大な権限を有する。
しかも、国会議員は民主党の森ゆうこ参議院議員、辻恵、川内博史、高山智司衆議院議員とウルサ型がズラリと並んだ。
いずれも小沢一郎に近いとされる議員達である。
なぜこんな顔ぶれが名を連ねたのか?
この検察官適格審査会はそのメンバー構成が厳密に定められている。
検察庁法23条
4 検察官適格審査会は、法務省に置かれるものとし、国会議員、裁判官、弁護士、日本学士院会員及び学識経験者の中から選任された十一人の委員をもつてこれを組織する。ただし、委員となる国会議員は、衆議院議員四人及び参議院議員二人とし、それぞれ衆議院及び参議院においてこれを選出する。
5 検察官適格審査会に、委員一名につきそれぞれ一名の予備委員を置く。
6 各委員の予備委員は、それぞれその委員と同一の資格のある者の中から、これを選任する。但し、予備委員となる国会議員は、それぞれ衆議院及び参議院においてこれを選出する。
この国会議員の6人の枠内での入れ替えである。
民主党からの委員は4人全員が親・小沢議員とされる。
辻恵という人は弁護士資格を持ち、あの生方騒動で生方の替わりに党の副幹事長に入っていた。
石川議員支援や読売との喧嘩などなかなか筋を通す議員である。
新旧副幹事長比較(民主党)…生方幸夫と辻恵 2010-03-21
http://blog.goo.ne.jp/yamame1235/e/c10c9f33b6967d247f7535708270f857
読売新聞の悪意…検察審査会と辻恵議員をめぐって 2010-06-21
http://blog.goo.ne.jp/yamame1235/e/ab25ad7fd0c5a8c191bf009f2393f666
さて、明らかに親・小沢議員である彼らを委員に選んだのはだれなのか。
衆院側の新委員川内博史・辻恵については10月18日の議院運営委員会で選ばれ、翌日の衆院本会議で議長指名という形で決定している。
ここで、なぜ衆院議院運営委員会が彼らを選んだのかという疑問が湧く。
委員長は川端達夫前文科大臣である。
委員長 川端 達夫
理事 高山 智司
理事の高山智司は、引き続き適格審査会の委員として留任している。
民社系、川端グループに属している。
ところで柳田稔法務大臣も民社系、川端グループに属している。
してみるとこの一連の人事は川端グループのなんらかの意志が働いていると考えてもいいのではないか、とも思えくるのである。
そしてもしかすると、柳田法相つぶしはこんなことに絡んでいるのか?
どうもこのところわたしも疑り深くなっている。
ところで私たちが大いに期待すべきこの審査会に「不都合な人間」が紛れ込んでいる。
原田明夫 - 弁護士
彼は元・検事総長である。
元・検事総長がどの枠で入っているのか?
検察官適格審査会令
第1条 検察官適格審査会(以下『審査会』という。)の委員のうち、衆議院議員又は参議院議員たる委員以外の者は、次に掲げる者につき、法務大臣がこれを任命する。
(1) 最高裁判所判事 1人
(2) 日本弁護士連合会の会長
(3) 日本学士院会員 1人
(4) 司法制度に関し学識経験を有する者 2人
弁護士枠は日弁連会長で埋まっている。
(4)学識経験を有する者、という枠しかない。
しかし、法・令ともに人選に関して”検事”の文字は現れてこない。
たまたまかれが特別に学問的業績でもあるならばそれでもいい。
しかし、じつはこれは「検察庁の指定席」なのである。
予備委員は同じ分野から選出される事になっている。
原田明夫の予備委員は、「木藤繁夫 弁護士」である。
しかし木藤繁夫の前職は「東京高等検察庁検事長」、つまり検察庁のNo.2である。
原田明夫の前任者は北島敬介・元検事総長である。
その前任は、土肥孝治・元検事総長である。
これでは、「学識経験者ではなく、検事総長の指定席」であろう。
法はこんなことを想定していたのだろうか?
法は、裁判官・弁護士は指定しているが検察・検事については挙げていない。
検察官に対する審判である以上、検察出身者を入れないのは当たり前ではないか。
なぜ検事総長が学識経験者の枠を確保しているのか?
いつからこんな人事が行われてきているのか?
国権の最高機関たる国会で選ばれた委員達は、こんな元・検事総長などという奴らにひるむことなく立ち向かっていって欲しい。
できることなら、検察庁からこの椅子を奪ってやって欲しい。
法務大臣も、この検察庁の指定席に対する異議をぶち上げてほしいものである。
まったくこの検察組織というのは、油断も隙もあったものじゃない。
民主主義の確立のために!
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