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「大道廃れて仁義有り」原口一博前総務大臣の「救国内閣」論 に期待したい!
2010⁄11⁄16(火) 19:12
ここのところ本ブログでは、意識的に現政権に対する論評を避けてきた。
いつも横目で見ながら、語るに値しない、語ることで返ってこちらの精神が乱されてしまう、と一種の自分防衛の意味でもある。
今の管政権には、次の老子の言葉をお贈りさせていただく。(転載フリーの『ちょんまげ英語日誌』様より)
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老子 第二十四章 跂つ者は立たず、跨ぐ者は行かず
原文
跂者不立、跨者不行。自見者不明、自是者不彰。自伐者無功、自矜者不長。其於道也、曰餘食贅行。物或惡之。故有道者不處。
書き下し文
跂(つまだ)つ者は立たず、跨(また)ぐ者は行かず。自ら見(あら)わす者は明らかならず、自ら是(よし)とする者は彰(あら)われず。自ら伐(ほこ)る者は功なく、自ら矜(ほこ)る者は長(ひさ)しからず。その道に於(お)けるや、余食贅行(よしぜいこう)と曰(い)う。物或いはこれを悪(にく)む、故に有道の者は処(お)らず。
英訳文
You can not continue standing on tiptoe or striding for a long time. People do not pay attention to a person who tries to attract them. People do not agree with a person who justifies himself. People do not praise a person who boasts of himself. An arrogant person can not last a long time. These behaviors are called “excess food and behaviors” from viewpoint of “the way”. People do not want to eat after getting full. So a person who knows “the way” never conducts such a waste.
現代語訳
背伸びをしようと爪先立ちをしている者は長く立っていられない。早く歩こうと大股で歩く者は長く歩いていられない。自分が目立とうとする者は誰からも注目されないし、自分の意見を押し付ける様な者は人から認められない。自分の功績を自慢する様な者は人から称えられないし、この様な者は長続きしない。こういう人間の行為を「道」の観点から言うと「余計な食べ物、余計な振る舞い」と言うのである。誰もがお腹一杯食べた後にさらに食べたいと思わない様に、「道」を知った人間はそんな事はしないものだ。
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「道」を踏み外している管総理には、ぴったりの言葉だ。
最近ずっとメディアジャックされていた、尖閣のビデオ流出問題は「処分保留・不起訴」の方向で、新たに「官邸の責任」に方向が定まってきたと言える。
11/16付の東京新聞朝刊では、江川紹子氏の話しを含めその辺のところを次のように書いている。
≪江川氏は「むしろ政府や官僚が、誰も自分の責任で判断してこなかったことが問題」という。
中国を刺激すると分かっていながら、中国人船長を事実上の政治判断で逮捕した。それなのに、その後の判断は司法に丸投げ。中国が報復措置に出て船長が釈放されると、仙谷氏は「政治介入は一切ない」と開き直ってみせた。
江川氏は「そもそも一体誰が、どんな判断で、いつビデオを秘密と決めたのか。海上保安官の逮捕に値する秘密なのかどうかを含め、あいまいに"官邸の判断≠ニされる部分をはっきりさせてほしい」と話した。≫
そんな現政権を追及していくのもいいが、近い将来の展望もここら辺で見ておく必要がある。
今週の週刊ポストで面白い記事がいくつかあるが、ニューリーダーという面で注目している原口一博議員のインタビューがよかった。
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(週刊ポスト2010年11月26日・12月3日紅葉特大合併号)
(以下抜粋&書き写し)
「緊急インタビュー」原口一博前総務大臣が覚悟の激白 「救国内閣」論
・流出犯は「守秘義務違反」というが、あのビデオの何を「守秘」するのか
・ロシアの大統領が北方領土に行くなら日本の総理も行かねばならない
・外交の危機に対応できる国会議員はいる。民主党に限ったものではない
尖閣ビデオ流出によって、菅政権の外交姿勢に対する国民の不満は頂点に達している。領土問題に取り組んできた原口一博・前総務大臣は、「民主党のレゾンデートル(存在価値)が問われている」という。国家の危機に、ついに民主党内から警鐘を鳴らす声が上がった。
*
―官邸もマスコミもビデオ流出の犯人探しに躍起になっていたが、この状況をどう見ているか。
「あのビデオはいち早く政府が公開すべきもので、情報の開示が遅れること自体がおかしいんです。そもそも流出させた者を何の罪で起訴するのか。公務員の守秘義務違反というが、あのビデオの何を『守秘』したいのか。
まず政府が守秘したことの合理性を説明する必要があると思います。2001年に奄美沖で北朝鮮不審船が海保巡視船と交戦した事件が起きたときには、映像が出ていました。今回はそれとどう違うのか、理解できません」
―あなたが、ビデオを流出させた行為を「国家への反逆だ」と発言した、と報じた新聞もあるが。
「それは全く逆の趣旨で伝えられています。まず、『国家への反逆』といったのは私ではなく、同じ会合に出ていた鳩山前首相です。私はそれを受けて次のようにいいました。
これをビデオ流出という小さな問題にしたら絶対にいけない。もし役所がやったとすれば、確かに国家への反逆に近い。しかし問題は、なぜそこに向かわせたのかということだ、と。
つまり、問題は『誰が流したか』ではなく、『なぜ情報を公開できなかったのか』ということです。いち早く情報を公開し、『領土問題は絶対に存在しないのだ』というメッセージを世界にしっかり伝えるべきでした」
尖閣ビデオ流出事件で原口一博・前総務大臣は「民主党の存在意義が問われている」と語る。民主党政権に警鐘を鳴らす原口氏に聞いた。
―官邸は自分たちを被害者にして、「加害者は別にいる」といったすり替えをしているように見える。
「確かに、それは問題のすり替えです。報道も『危機管理能力の問題』だといって、明らかにその方向に進んでいます。私がビデオ流出は国家への反逆だと発言した記事が出ましたが、あれは鳩山前首相の発言。私の発言を聞いていればあんな記事になるはずがないんです。そうしたい人がいるんだろうと思ってしまいますね。
海保のなかの罪のない人たち、しかも一生懸命捕まえる側の人たちを揺さぶって、何かいいことがあるのか。彼らは今日も尖閣諸島を守っているんですよ。ただでさえ人員が足りないところに、海保職員をみんな集めて取り調べをする。これでは士気が落ちるし、国境警備どころじゃない」
―11月1日にはロシアのメドベージェフ大統領が北方領土の国後島を訪問した。
「中国は領海侵犯した漁船が、これまでは逃げていたのに今回は巡視船にぶつけてきた。ロシア大統領はこれまで1回も訪問していなかった北方領土に行った。
どちらも中ロの側が、日本との間に積み上げてきたルールを踏み外したわけです。これに対して、『これまで積み上げてきたものを壊すのか?』と明確なメッセージを発信すれば、向こうは『壊す』とはいえなくなる。それが外交なんですよ。
相手のルール破りをみすみす許して、北方領土問題に尽力してこられた末次一郎先生(安全保障問題研究会を主催、沖縄返還のほか北方領土問題にも取り組み2001年没)らの努力が一瞬にして水泡に帰すとしたら、国家としての歴史的敗退ですよ」
・・・
―官政権はAPECで日中首脳会談、日ロ首脳会談を実現させることしか頭にないように見えた。
「私には、なぜいま日本側が求める形で日中、日ロの首脳会談をやらなければいけないのかがわからない。こちらからハイレベル協議を求めるのは、こちらが悪いことをしたときの話。
APECの議長国だとしても、『来られても、会いません』という選択肢だってある。実際に会談をやるかどうかは別として、もし『何がなんでも会わなきゃいけない』『何が何でも成功させなきゃいけない』と考えているとしたら、順番が逆です」
・・・
―本誌は新聞・テレビの世論調査を疑問視しているが、それでも「民主党政権の外交・安全保障政策に不安を感じる人が91%」(読売新聞)というのは異常だ。
「深刻な事態です。民主党には外交・安全保障で世界を相手にしてきた人が多い。こんなことになるとは、普通は考えられません」
―小沢氏に投票した人々を排した、代表選後の人事の偏りが原因ではないか。
「首を縦に振れないし、横にも振りません。ただ、いわゆる国内問題に強い人たちで固めた。ドメスティックな人事を行ってきたのではないか。内政でもやり直しは難しいが外交はそれ以上に取かえしがつきません。党の半分だけで人事をしても、国内は保つかもしれないが、外交がこれだけ複雑だと、相手の思うつぼになってしまう。
民主党が政権交代までの党だったのか、政権交代後も外交・安全保障を担っていける政党と認められるのか。いま、民主党のレゾンデートルそのものが問われていると思います。」
―外交が機能していない具体的な原因は何か。
「ひとつには、外交官をしっかり使いこなしていない。チャイナスクールだ、ロシアスクールだといわれるが、彼らも日々しのぎを削りながら頑張っている。彼らを外すのはいいことじゃない。まだ外相が前原さんだからもっているのだと思うが。
ある外務大臣経験者が、『外交は毅然としてやるか、大人の対応をするか、どちらかだ』といってました。へっぴり腰でやると、沸き上がった相手のナショナリズムを抑えることもできないし、自国民の気持ちも逆撫でしてしまう」
―いまの管外交そのものではないか
「極めて由々しきことです。時間がないからといってうろたえたり、目先の功を焦ったり、蓋をするようなことをしてはいけない。・・・・」
―あなたは超党派で「国家主権と国益を守るために行動する議員連盟」を立ち上げ、尖閣も視察した。その狙いは?
「民主党であろうが自民党であろうが、外交や安全保障に関わることは、党派を超えた共通のテーブルが必要。極端なナショナリズムを排して、お互いに同じテーブルでやっていこうということで集まっている」
―どれだけの影響力を与えられるか。
「それはこちらがまとめたものを受ける人による。受けるだけのキャパシティがなければ難しい」
―このまま管政権が続くことに危機感を抱く声も大きくなっている。
「このままでいいという人がいるとしたら、とんでもない楽観主義者。国民の間でも『救国内閣』をつくるべきだという声は日に日に大きくなっていると思います」
―外交の危機に対処できる内閣ということか。
「そういう声もあります。対応できるだけの国会議員はいるんですから。その人材は、民主党だけに限ったものではありません」
―いま、管首相に進言するとしたら?
「総理にはまず行動するよう進言します。なぜ、すでに起きた尖閣のビデオ流出のことばかり大騒ぎし、いま起きそうなロシアのことを何もいわないのか、もう待ったなしですから、すぐにでも自らが国後に行く決断をしていただきたい」
(以上抜粋&書き写し)
原口議員は、将来が楽しみな政治家の一人だと思っている。
民主党にこだわらず、救国内閣を志向していくのは現状打破の近道かもしれない。
老子 第十八章 大道廃れて仁義有り
≪大道廃(すた)れて、仁義有り。智恵出でて、大偽(たいぎ)有り。六親(りくしん)和せずして、孝慈(こうじ)有り。国家昏乱(こんらん)して、忠臣有り。≫
これは、仁義や孝行を重んじ道徳的な生き方を勧める儒学に対する老子の強烈なアンチテーゼということだが、そのまた逆の意味で、今こそ仁義が重んじられる時であると思う。
最後までお読みいただきありがとうございます
(新世紀人コメント)
「いつも横目で見ながら、語るに値しない、語ることで返ってこちらの精神が乱されてしまう、と一種の自分防衛の意味でもある。」…
まことに日々坦々氏のお人柄が滲み出たお言葉である。
この方のお心を悩ます菅政権はしかしそれでも日本国民の鏡であることも確かである。
国民や政権の事を嘆いても仕方なくそれは無駄な事であるが、嘆く方々のお気持も解らないでもない。
国民が悪い訳ではなく、ただ風邪を引きやすいだけの事に過ぎない。
つまり政治的悪意というウイルスに感染しやすいだけのことであり感染しやすい人が多いだけに過ぎない。
体力いいかえれば精神的力が本来の健康体であれば感染しないだけの事に過ぎない。
人間はやがて健康体に戻る。戻れなければ死ぬだけだが簡単には死なないし死ねない。
国民は決して足利勢ではないのであるから亀井さんも楠正成を気取らなくてもいいですよ。
菅政権 乱風に空しく流れる吹流し
下水菅 腐り破れて垂れ流し
腐論徒(フロント)の 仙谷弁護に大忙し
前ハラリ 顔出すヒラリー鬼婆ァ
本日の日刊ゲンダイの二面に寒気がしそうな記事が出ていましたよ。
以下転載
枝野幹事長代理は14日、さいたま市の講演で「この政権はどこへ向かっているのか分からない。漠然とした不安が不信につながっている」と他人事のように言ったが、恐ろしいセリフだ。政権の当事者にも分からない迷走の行方に何があるのか。民主主義が壊れていく音が聞こえるようだ。
転載以上
うーん、枝野は正直だよね。
でも、政権の中で一人だけどこへ向かっているか分かっている人物が居る。それは菅直人(首相)だ。
自分が総理の椅子に座っているのだから自分が迷走しているとは思っていない。
地動説には立てないで天動説で考えている筈だ。
彼は周りが迷走していると考えている。
寝ている時もトイレの時も総理なんだから矛盾はない。ノー・プロブレムだ。
だから総理の椅子から降りるのは死ぬほど怖い筈なのだ。
全体に日本政治は「桜田門外の変」前の舵の壊れた迷走に向かいつつあるようでありますな。
米国は何処まで日本の舵きりが出来るのだろうか?
幾つもの勢力どうしの共倒れに向かうのかも知れない。
小沢一郎の座右の銘は
「百術は一誠に如かず」
とのことだ。
百術を弄する仙谷と小沢とは、どちらが生き残るのだろうか。
私の目にはそれは自明の事ではあるのだが。
腐った下水菅が再生する事はあり得ない。
新しく取り替えるほかありません。
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