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http://gendai.ismedia.jp/articles/-/1555
【民主党政権「終わりの予感」・・・何もできない、何も決められない人たち
国民の足を引っ張る政治かな (永田町ディープスロート) 】
2010年11月15日(月)
蓮舫は言った「私がやったほうが・・・」 仙谷は言った「解散の準備を・・・」
政治に限ったことではないが、バカなことは長続きしない。どこかで必ず終わりが来る。国民の足を引っ張り続けた民主党劇場もそろそろ終わりの時が近づいている。悪い夢を見た。それだけのことだ。
■政治は漫才じゃない
政治とはあまりにも重要な事柄なので、政治家に任せてはおけない---と言ったのは、フランスのシャルル・ド・ゴール元大統領だという。結局、その格言は真実なのかもしれない。
たとえば鳩山由紀夫前首相である。引退するはずがそれを撤回し、国民を呆れさせたばかりだが、まるで懲りていない。とくに、側近の平野博文前官房長官が一緒にいると、軽い口がますます軽くなる。
10月29日に大阪市内のホテルで行われた、平野氏の政治資金パーティの後もそうだ。
このコンビは記者たちの前で、現在の菅・仙谷政権に対し、言いたい放題。オフレコだと、とんでもない話を連発してくれることで知られる二人だが、今回もまた、ある意味で期待を裏切らなかった。
鳩山 日中関係は壊れているね。
平野 前原(誠司外相)さん、頭はいいんだけど、落としどころを考えないと。「偽メール事件」のこともあるし。
鳩山 私たちがやってたら、日中関係もこんなことにはならなかったのに。
平野 鳩山さんは温家宝首相とパイプがあった。だから、忸怩たる思いを持っているんですよ。
普天間問題で日本を大混乱に陥れた、アンタらが何を言うんだ・・・という突っ込みは、この際さておく。ともかく彼らは、菅政権に対する不満が相当に溜まっているらしい。
話は、官邸職員が恐喝未遂容疑で逮捕され、官邸に警視庁の家宅捜索が入った事件に及び、そこではこんなやり取りが飛び出した。
平野 家宅捜索なんて、情けない話だよね。そんなみっともないことさせなくても、何とかなったでしょう。
鳩山 いっそのこと、官房長官室も捜索してもらえばよかったのに。そうすれば、「小沢の野郎をやっちまえ」なんていうメモが押収されたかもね(笑)。
菅直人首相も仙谷由人官房長官も、この二人にだけはバカにされたくはなかったろう。しかし、現実には大いにバカにされている。
そして、そう思っているのは、いまや彼らだけではない。同じ閣内、党内でも、現政権に対する不満と不安は、どんどんと高まっている。そして何より、心がすっと冷えていく感覚を味わっているのは、国民だ。
最近、菅首相が首相官邸内で、怒鳴り散らしているシーンが目撃された。
「なんでだ!? 事業仕分けをしているのに、なんで支持率が上がらないのか。おかしいじゃないか!」
首相がイライラを爆発させていた原因は、10月末に行われた「事業仕分け第3弾」。その真っ最中に行われた大手紙の世論調査で、菅政権の支持率が劇的に低下していたからだ。
11月1日付の日経新聞によれば、菅政権の支持率は、前回(9月)調査から31ポイントも低下して40%に急降下。世論の支持が、1ヵ月半ほどでほぼ半減したことになる。
これで、菅首相はブチ切れた。鳩山政権は、2度の事業仕分けでその都度、支持率を上げていたのに、なんでオレの時は---!
だが菅首相は知らなかったかもしれないが、それも当然だ。事業仕分け第3弾の会場となった東京・池袋のサンシャインシティ文化会館は、「ガラン」としていた。昨年の第1弾では熱狂的な市民が会場に押し寄せ、人が会場に入りきれないほどの大盛況だったが、それも今は昔。今回、4日間の日程のうち、ついに最後まで、500人収容可能な会場が満員になることはなかった。
テレビで報じられる仕分けの模様を見て、霞が関の官僚たちも嘲笑っている。
「おかしいでしょ。だって、自民党が作った去年の予算ならともかく、いまやっているのは、民主党が自分で作った予算に、自分でダメ出しをする作業ですよ。(今回仕分けの対象になった)特別会計がダメだと言うなら、予算編成の段階できっちりやっておけばよかった。わざわざ二度手間をかけて仕分けする意味が分からない」(経産省キャリア)
すでに国民の多くは、事業仕分けが単なるパフォーマンスに過ぎないことを、看破している。国民には呆れられ、官僚には侮られ、大失態を犯して政権を放り出した張本人にも小馬鹿にされ・・・。
こうして菅政権は、秋の夕日のように、地面に向けてつるべ落としに落下していくのである。
■仕方がないから支えている
自らに刺さる視線の冷たさにようやく気付いたのか、菅首相は、いまになって急に、対策を講じ始めた。まず、11月2日に自分を支持する党内のグループの会合に顔を出し、
「首相というのは情報過疎。役所がまとめたものしか上がってこない。皆さんが頼りなんです」
などと、数少ない仲間に向け、助力を懇願した。
何の情報もなく、よく政権が運営できているものだが、国民にとって不幸なことに、それは「事実」である。何しろ現在の政権で、菅首相のことを決死の覚悟で支えている者など、実は誰もいない。
「首相をコロコロ替えてはいけないから」という理由だけでクビが繋がっただけの存在だ。そんな空気のような、存在の軽い首相に、重大な情報など集まるわけがない。
大臣たちも、明らかに菅首相を軽んじている。たとえば、事業仕分けで首相が政権浮揚を託した、蓮舫行政刷新相。
全国紙等で「仕分けの女王」などと持ち上げられる彼女だが、第3弾では最初から、「今回は財源の捻出が目的ではありません」などと公言し、「じゃあ何のためにやるんだ」と、世論を白けさせた。
その蓮舫氏が最近、周囲に半分冗談めかしながら、こう漏らしていたという。
「菅さんがこのまま(首相を)やるより、私がやったほうが数字(支持率)を取れるかもね」
菅さんじゃダメだ・・・・・・。いまやそれは、政府内の「共通認識」。別の現役閣僚も、本誌の取材にこう語る。
「統治能力を完全に失っている。ロシア大統領の北方領土訪問は、首相が『来るわけがない』とタカをくくっていたのに、本当に来てしまった。首相は『来ないという情報が上がっていたのに何だ!』と怒りましたが、その情報を上げたのは、仙谷氏です。
仙谷氏は仙谷氏で、『届けた情報を、確定もしていないのに不用意に外でしゃべったのは菅自身じゃないか』と不満そうで、閣内が混乱しました。日本を危うくしていると言われても仕方がない」
ただ右往左往し、怒鳴り散らすだけの首相に代わり、政府・官邸を仕切っているのは仙谷氏だ。霞が関の他、要所々々に独自のパイプを築き、情報は仙谷氏のもとに一元化される。官房長官室の前には椅子がズラリと並び、「大官房長官」の決裁を、官僚らが鈴なりになって待っている。
言ってみれば、首相を"情弱"に追いやっている張本人が、仙谷氏でもある。
その仙谷氏が、「陰の総理」「官邸を占領」などと批判されるのを承知で、なぜ強権主義的行動を取っているかと言えば、仙谷氏自身が、菅首相にすっかり匙を投げているからだ。
「菅は、発想に柔軟性がない。この国をどうしたい、という理念にも欠けている。だから、消費税やTPP(環太平洋パートナーシップ協定)など、その場その場で、政権浮揚に繋がりそうなテーマを見つけると、深く考えもせず飛びついてしまう」
仙谷氏は、知人にこうホンネを漏らしている。ただ、だからと言って自分が取って代わるわけにもいかず、それが最近の仙谷氏の大きなジレンマになっている。
「菅が倒れることは、民主党政権の倒壊に繋がってしまう。それを考えれば、いかなる事情があれ支える以外の選択肢はない」
仙谷氏は、そう苦衷を打ち明けているという。
だが、さすがの大官房長官様も、このところ疲れが見え始めている。
「先日、長官番の記者との昼食懇談が国会内の食堂で行われたのですが、仙谷さんは、バイキング形式の料理をいろいろと取り分けておきながら、それにほとんど手をつけませんでした。スーツの肩にフケも溜まっていたし、相当に疲れて体力が落ちているのは間違いない。夜回り取材でも、記者団から『だいぶ疲れているようですが・・・』と心配されることが増えています」(全国紙政治部記者)
菅首相同様、仙谷氏もイライラが募っているようだ。約7分に編集された映像が一部の議員のみに公開された「尖閣ビデオ」問題で、ある民主党の議員が「なぜ80分間すべての映像を一般公開しないのか」と仙谷氏に詰め寄ったところ、
「事態が収束に向かっているのに、アンタ、どうしろっていうんだ。これ以上騒いで何かあったら、責任取れるのか!」
と激怒されたという。
もともと、ガンで胃を全摘出している仙谷氏は、体力には不安が残る。尖閣の衝突ビデオの公開が遅れた件では、「仙谷氏が独断で中国側と何らかの密約を交わした」などと取り沙汰されもした。官房長官の肩がフケだらけになるのも致し方ないところだろう。
■キツネが憑いてる?
もっとも、政権運営に汲々とする菅首相や仙谷氏を尻目に、配下の大臣や民主党議員たちには、緊張感がまるでない。
10月27日に、仙谷氏が経産省のキャリア官僚を「恫喝」した問題で、野党が国会審議を拒否、委員会から自民、公明、みんなの党といった野党議員が全員退席する事件が起きた。
その時、委員会室に居残った菅政権の閣僚たちが何をしていたかというと、「楽しげな談笑」である。片山善博総務相と海江田万里経財相が何やら話し込み、蓮舫大臣を指差したかと思うと、何を言われたのか蓮舫氏は、「最悪でしょ! このオヤジ!」などと言いながら、ゲラゲラ笑っていた。
野党が全員退席してしまうというのは、国政運営のための審議がストップするわけで、実際には大問題。野党に退席された場合、与党側は自席に残り、粛々と審議再開を待つのが、国会のマナーというもの。しかし、菅政権の閣僚たちには、そうした常識も、自分たちのせいで国政が停滞していることに対する、何の緊張感も焦りもなかった。
「仕分けの女王と持ち上げられている蓮舫大臣にしても、党内の評判は最悪です。菅だろうが小沢だろうが、最高権力者が誰になっても、話を合わせて取り入るから、『まるで高級芸者』などと言うムキもいます」(民主党ベテラン議員)
若手議員の一人も、彼女についてこう話す。
「議員の飲み会になると、蓮舫さんはクセなのか、僕らの身体を触ってくるんですよ。もちろん背中とかですが。そういうスキンシップが上手い。でも仕分けのことになると、1年生議員に電話をかけてきて、『なんで来ていないの!』と怒鳴ったりするので、怖いおばさんです。
あまりにヒステリックなので、『キツネとか、何か後ろに憑いているんじゃないか』と言う人もいます。そういえば彼女、飲み会に来ても炭水化物を一切摂らないんですよ。体型を維持するため、涙ぐましい努力をしているんでしょうね」
人気も人望もゼロの首相に、倒れそうな官房長官、ナマイキで手に負えない大臣。「大丈夫か」と心配になるが、もちろん、この有り様は大丈夫ではない。
冒頭で紹介したのは、鳩山前首相らによる政権批判だが、こうした声が次第に広がり、じわじわと党内を侵食しつつある。
「菅首相が使い物にならないため、仙谷官房長官と、彼が目をかけている前原外相、そして玄葉光一郎国家戦略相の発言力が増しています。これに、枝野幸男幹事長代理を交え、民主党を牛耳る『4人組』だとか言われている。この4人は、他に相談もせず、TPPなどの重要問題をどんどん推し進めようとするので、政府内にも亀裂が入っています」(民主党中堅代議士)
政府が信頼に足らずというなら、本来は、政権与党である民主党本体にしっかりしてもらわねばならない。
しかし、こちらを仕切っているのは、融通が利かないことで知られる、超堅物の岡田克也幹事長。党執行部に対しても、一般議員の不満は溜まる一方だ。
「岡田氏は、小沢一郎元幹事長に政倫審への出席を求めていましたが、会えないでいた。『なんで小沢氏と会って話をしないのか』と聞かれた岡田氏は、『だって、事務所に何度電話しても出ないから』と言って、周囲を呆れさせました。
子どもじゃあるまいし、『電話に出てくれないので会えません』なんて、最初から会う気がなかったとしか思えない」(民主党国対関係者)
■「小沢さんが正しいわけ?」
結局、両者は11月4日にようやく面談したが、小沢氏はあっさり、政倫審への出席を拒否した。小沢氏は前日にネットの「ニコニコ動画」の生放送にも出演し同様の考えを表明。これに対し岡田氏が、強く小沢氏に反論した気配も見えない。そのため、民主党では疑心暗鬼が広がり、こんな憶測まで伝わっている。
「岡田氏が、面倒ごとを全部押し付ける菅首相や仙谷氏に、かなり不満を溜めているのは事実。そのため岡田氏は、意識的に小沢氏との接触を避けたのではないか、と。
小沢氏が国会に出なければ、野党の反対で法案が一本も通らず、菅政権はお手上げ。小沢氏もそれを見越し、政倫審への出席を拒否している。岡田と小沢が『反菅・仙谷』で繋がっているというのです」(別の民主党中堅代議士)
真偽はさておき、こうした党内の動揺に危惧を深めているのが仙谷氏だ。仙谷氏が現在、「政権の致命傷になりかねない」と見ているのは、前出のTPP問題だという。
協定に参加するか否か、党内も国内も世論は真っ二つだが、菅首相は今月に横浜で行われるAPEC(アジア太平洋経済協力会議)で、正式に参加を表明する見込みのようだ。
政務三役の一人が官邸に乗り込み、「農業団体の反発もあり、このままだとAPECにデモ隊が押し寄せかねない。慎重に進めるべき」と進言した際、首相は「オレ、疲れてるんだよ。あんたが来ると、面倒なことになる」などとそっぽを向いたまま対応。それでも説得を続けると、「それで? 小沢さんの言ってることが正しいと言いたいわけ?」と、ムッとしていたという。
だが、菅首相が強硬に推し進めるTPP参加の代償について、仙谷氏は周囲に、こう漏らしている。
「12月の会期末まで、このTPPの是非を巡って、混乱が広がるだろう。与党も野党も二つに割れてしまっている以上、最悪の場合、解散総選挙も考慮に入れなければならない」
これまでフラフラしていた菅首相が、敢然と決断をした結果が政権の終わりに繋がるというなら、皮肉な話だ。「背水の陣」という言葉があるが、勝利には、配下全員の決死の覚悟が必要となる。ただ民主党のどこを見渡しても、そんな殊勝な議員は一人もいない。
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