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まあ、ゴミ売りが報道するようなことだ。いくら枝野氏とはいえ、今になって「政治主導などと迂闊なことを言ってしまった」などと平気で言うほどのヒドイ変節を遂げる筈がないだろう。
****** 「政治主導なんてうかつなこと言った…」枝野氏 (読売新聞)
民主党の枝野幸男幹事長代理は14日、さいたま市内で講演し、菅内閣の支持率急落に対し、「おわび申し上げたい。政権が国民の意識、感覚とずれていると思われる部分が多々ある。かなり深刻な状況だ」と述べ、危機感をあらわにした。その上で、枝野氏は民主党政権の掲げた「政治主導」が機能していないとの批判に関連し、「与党がこんなに忙しいと思わなかった。政治主導なんてうかつなことを言ったから大変なことになった。何より欲しいのは、ゆっくり考える時間と、ゆっくり相談する時間だ」と釈明した******
「政治主導」は、09政権交代の最大テーマであり、象徴であり、究極の目標だった。「官」によるやりたい放題の政治がここまで国を傾けさせたことへの大いなる異議の提出、表明が、あのわがニッポン国最初の「民衆による政変」を実現させたことは、枝野氏とてよくわかっていた筈だ。
それを「迂闊だった」と言うのは、ロシア革命を成し遂げたレーニンが「労農革命政府がこんなに忙しいとは思わなかった。プロレタリア独裁なんて迂闊なことを言ったから大変なことになった」などと民衆に向かって言うのと同じことだろう。この前代未聞の「変節」は、同時に、民主党に投票した全有権者への最終的な裏切りとも言え、とても許されるべきものではない。枝野氏が本当にそのようなことを言ったのならば。
しかし、この読売の記事中の枝野氏の言は、前後の脈絡のない、よくわからないものになっている。おそらく、かなりの恣意的な「切り文」が駆使されていると推察する。ゴミ売りの報じる内容を信じるのは、突然かかってきた息子と称する者からの電話で「オレだよ、オレ。ヤクザを車で轢いてしまって、今、事務所に監禁されている。治療費は100万で勘弁してくれるそうだからすぐに振り込んで」という内容を信ずることに等しい。硬すぎて便所紙にも使えない無価値な新聞が書くことに、振り回されないようにしたい。
かと言って、僕は現政権を擁護するつもりなど、毛頭、ない。政権交代のキモであった「政治主導」は、実際の話、完全に頓挫してしまっている。中国首脳との会談時でさえ、官僚がつくったメモから目を離さない情けない首相の姿に、すっかりシラケてしまった国民も多いことだろう。今日、投開票が行われた福岡の市長選も、民主系の現職候補が、自公推薦の地元放送局元アナウンサーに完敗してしまった。岡田、蓮舫、馬渕といった閣僚級を応援に投入して、このザマだ。これでいったい何連敗だ?風頼みのドブ板軽視、つくづく選挙の下手な執行部だ。
自民党は、「小沢流」の選挙を展開したと言っていいのではないか。地元放送局の、顔も名前も知られ、それゆえに人当たりも抜群の人選。それだけに現職の吉田市長が普段から「ニコリともしないいつも仏頂面」というイメージが強かったことも追い風になっただろう。しかし、なによりの敗因は、菅政権の体たらくにある。この政権が主にやってきた仕事の内実は、政権交代に向けた民衆の希望を、ひとつひとつ丹念に、注意深く潰してきたことでしかない。冷静に考えてみれば、どんな選挙にも勝てる道理が見つからないのは当たり前の話だ。
こういう情けない政権が、とくに外交問題などで面目を潰すのが、非常に怖い。尖閣ビデオ流出問題を見てもわかるとおり、政府によってそれなりに考え抜かれたであろう、ひとつの政治判断に反旗を翻した「武装せる公務員」を英雄扱いする風潮は、「5・15事件」後の首相殺害将校への減刑嘆願運動を想起させるとの指摘がなされているが、僕もうそ寒いものを感じている。
「腐敗せる政党政治」が対極にあった(とされていた)から、昭和7年当時のニッポン国住民は、軍人による暴虐な犯罪行為をさえ、支持したのだろう。「弱腰・媚中の菅政権」が存在するがゆえに、内なるナショナリズムに衝き動かされた現在のニッポン国住民は、自分勝手な公務員による政府方針に背く行為を、擁護するのだろう。外交にあっては毅然とした態度で臨むべしと主張する小沢一郎氏が総理であったならば、こんな風潮が蔓延することもなかったのではないかと、つくづく残念に思わざるを得ない。
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