http://www.asyura2.com/10/senkyo99/msg/473.html
Tweet |
「風の陣」「火炎」「炎立つ」高橋克彦を読み終えた。今世紀に入ってからの日本政治は、1400年前の朝廷と同じで、強欲を満たすために人の道を捨てて愚かな陰謀をめぐらすばかり。
陸奥の人達は欲得を捨てて共生の喜びに生きがいを見出そうとしたが、そのような生き方を朝廷は真っ向から否定した。朝廷は蝦夷を獣扱いし、軍事力を背景とした嫌がらせを次々と執念深く繰り出してくる。蝦夷は耐えに耐え続ける。それが現在も続いているとしか思えない。朝廷は霞ヶ関に移ったが。
蝦夷は経済を市場に投げ出さない。強い資本の際限のない強欲も許さない。村々は地形も気候も土地も人口も共同管理の仕組みも同じ条件ではない。蝦夷の共生はその条件の違いを認識して共生の道を深く考える。
誤解を恐れずに言うと、TPPはブッシュ言うところの「イスラム原理主義の過激派」と同じである。条件の悪い村に住み、自由貿易や保護の完全撤廃によって廃村に至ったとしても、それはその村に住んできた人の自己責任である。なぜ有利な土地に移り住まないのか?という具合で優しさの欠片もない。
ロッキード事件をでっち上げられて以来、優しい感性を表に出す政治家は「駆除」され続けてきた。前世紀末で国会議員の10%近くまで激縁し「絶滅危惧議員」化していた。
代わって、政治と財界とマスコミの表舞台にしゃしゃり出たのが、森小泉竹中安倍麻生であり奥田御手洗宮内であり、渡邊船橋星らであった。世界第二位の経済に支えられた、世界一貧富の差が少ない日本と言う国は、彼らによって暗転そして奈落へと転落させられた。
人々は10年間耐えた。そして自公政権は自壊し、小沢氏と鳩山氏によって民主的な政権交代が実現された。しかし、その民主党の中に、松下幸之助という準戦犯で国家犯罪の反省を拒否する政商によって飼育された政治家が埋め込まれていた。
彼らは安倍や小泉の、軍事力を背景とする国粋主義や優生学的優越社会観に親近感を持っている。彼らの敵は、小沢の「大国を捨てて小国に転換することで、持続可能で優しさあふれる共生の大地を実現する」という理念であった。
彼らは民主党のリベラル系議員の心を蝕む工作をしてきた。江田五月の洗脳にすら成功している。民主党の中の前原野田グループのことである。このグループのコアは民主党議員の10%強しかいないが、旧社会党系、市民運動系、旧民社党系を糾合することによって党内クーデターを成功させた。
国境を薄めてゆく時代に入って40年にはなろうか。人々の愛着や拘りに優しいまなざしを向ける感性を持つ政治家300名と、まともな感性を持たない400名の政治家の戦いが今日の混乱を作っている。
いや、やがて我々の支持する「人々の愛着や拘りに優しいまなざしを向ける感性を持つ」政治家300名が真の民主主義国家を構築するだろう。「まともな感性を持たない400名の政治」は原発と同じで害毒を撒き散らす持続不可能な人間達であるから。
我々の支持する愛と優しさの感性を持つ議員が300名もおられることに感謝せねばなるまい。もう少しの辛抱です! (おわり)
この記事を読んだ人はこんな記事も読んでいます(表示まで20秒程度時間がかかります。)
▲このページのTOPへ ★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK99掲示板
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。