http://www.asyura2.com/10/senkyo99/msg/442.html
Tweet |
http://sankei.jp.msn.com/politics/local/101113/lcl1011131200000-n1.htm
大阪府の橋下徹知事と大阪市の平松邦夫市長の対立が過熱するなか、府職員と市職員も互いを意識している。先日、ある府職員が「市職員のほうが給料が高い」というので、知人の市職員に尋ねてみると「府職員の方が手当てが厚いと思いますよ」とぼやいていた。世間の企業が厳しい風にさらされるなか、公務員の安定性を考えると、どちらも恵まれた待遇だと思うが、それぞれに不満もあるらしい。
府人事委員会が行った給与勧告によると、今年は府職員のボーナスはダウンして年3・95カ月。給料は据え置きだが、ボーナスが年4カ月割れとなるのは47年ぶりだという。
実際は、勧告額がそのまま支給されるのではなく、財政難に伴う給与カットも行われる見通しで、職員への平均支給額は月約37万円(平均44・1歳)と計算されている。
大阪府は平成23年度予算に向けて準備を進めているが、仮収支を計算したところ、黒字化の見通しも出ている。将来の財政状況を分析すると、府の台所事情はいまだに火の車だが、とりあえず、来年度予算だけでみると、赤字は回避できそうだという。府職員サイドには「黒字が出るなら、給与カットはやめてほしい」という本音がある。
ただ、橋下徹知事としては「これまで住民サービスを相当削ってきたのに、それを回復する前に、職員給料を元通りにしても府民の理解が得られるのか」と いう発想があるという。
また、知事が街頭犯罪対策などに取り組んでいる大阪府警の仕事ぶりを高く評価しており、仮に職員給与の財政カットをもとに戻すことになったとしても、一般の行政職員より、警察官の給料を優先させたいという意向もあるようだ。
人事委の勧告では、従業員50人以上の地元企業の給与水準の調査をもとに、地元企業の給料が下がれば、府職員の給料も下がる仕組み。逆に、地元企業の景気が良くなれば、府職員にも反映されることになっており、官民給料が連動するシステムとなっている。
だから、金融関係や商社など、給料の高い企業が集まる都心部の方が給料が高くなる。国家公務員は全国、府庁は府域、大阪市は市域を地元として計算されるため、この3者を比べると、勧告は構造的に、大阪市役所職員、府庁職員、国家公務員の順に高くなってしまう。
国家公務員より府庁職員や大阪市役所の職員がたくさん働いているかといえば、そうとも言い切れない。「都会は物価が高いから都心の公務員の給料を高くすべきだ」といっても、府内に住んでいない府職員や大阪市内に住んでない市職員も少なくない。
そもそも公務員の給料とは、どうあるべきか。
もちろん「給料を下げろ」というばかりでは、働く人たちの士気もあがらない。一定以上の給料が保障されなければ、有能な職員を集めることができないという理屈もあるだろう。給料を下げれば良いというわけではない。
だが、大阪府が府職員のために今年度用意したボーナスの総額は1500億円近くにものぼる。これも税金の使い道のひとつだ。
公務員改革が注目されるいまだからこそ、給与算出の仕組みについても、あらためて考え直してみてもよいのではないかと思う。(河居貴司)
この記事を読んだ人はこんな記事も読んでいます(表示まで20秒程度時間がかかります。)
▲このページのTOPへ ★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK99掲示板
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。