こうなると信用なんかうかつにしてはいけないのじゃないかな。

そもそも明白に犯罪を犯している検察組織を厳しく糺す（ただす）にあたり、

１．「検察のあり方検討会議」などという、断固糺そうとす意志などおおよそ見えない甘いネーミングであること。
２．法相時代「検察裏金は無い」と答弁したり検察の暴走をやりたい放題野放しにしてきたうえ、その無能さを審判され選挙で落選した千葉がこともあろうに座長に付いていること
３．三井氏の裏金口封じ逮捕に関わってきた但木元検事総長や、検察と判検交流で検察とズブズブ関係の元裁判官が二人も入っていること。
４．モロ検察の身内（刑事局長以下検事である）が中枢を占めている法務省が会議を仕切っていること（法務省＝検察）
５．各委員が犯罪当事者である最高検のあり得ない自浄能力を期待していること。

の時点で、当たり障り無い治療で幕引きを狙う茶番会議であることを証明している。この種の問題が生じる度に自公以来延々と繰り返されてきた、茶番の○○調査委員会などと同じである。

そういう茶番形式の是正も求めず参加している限り、会議のなかで正論を述べようが会議の方向性は茶番になるのは明白である。「公平に意見を聞いた」という茶番会議のアリバイ作りに加担しているようなものである。

また、郷原氏は検討会では、法令遵守の狭い枠に留まらない組織体質をも含めたコンプライアンスの面から意見を言うと述べているが、そうであれば検察の裏金という犯罪体質を糺すのは避けて通れない。しかし郷原氏はその重大犯罪には絶対触れないハズだ。なぜなら郷原氏は長崎地検時代、裏金決裁をする次席検事の立場であり裏金を糺すことは、自らを断罪することになるからだ。このことは三井環氏が岩上氏の単独インタビューで指摘している。

コンプライアンスを問ううえで検察の裏金は最大の問題である。郷原氏が検察のあり方検討会議で、この裏金を問題にし検察組織のコンプライアンスを問うか否かが、真に郷原氏が検察改革に取り組もうとしているか見極める判断材料だ。

それが無ければ、真に信頼出来る正義の人物ではない。

三井環元大阪高検公安部長、仙波敏郎元愛媛県警巡査部長、生田暉雄元大阪高裁判事、大河原宗平元群馬県警警部補、原田宏二元北海道警釧路方面本部長各氏など、身体を張った裏金告発を通じて官憲、司法改革を真剣に訴えいる人々とは、別世界の人物だということだ。

何はともあれ、一歩前進です。