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【政治・経済】
2010年11月12日 掲載 日刊ゲンダイ
小泉郵政選挙みたいになって政界再編
http://gendai.net/articles/view/syakai/127417
13日からのAPEC首脳会議で、TPPの協議開始を表明する菅首相。だが、10日に日比谷公園で開かれたTPP反対の緊急集会には、与野党の国会議員が多数参加。菅の足元はグラグラだ。ところが、菅のアタマにはウルトラCの“秘策”があるらしい。
「TPP反対派を抵抗勢力とみなして、国民の信を問う『TPP解散』です。郵政民営化の是非で一点突破した小泉純一郎元首相に自分をダブらせているのか、コーフンしてます」(民主党関係者)
国会運営は綱渡り。外交をはじめとする失策で支持率はつるべ落とし。このままでは、菅政権がいずれ行き詰まるのは目に見えている。解散に追い込まれるか、総辞職の運命だ。それならば、自ら解散に打って出る。それで勝利すれば、長期政権も見えてくる。起死回生の一手がTPP解散なのだ。
政治ジャーナリストの野上忠興氏が言う。
「確かに、TPP解散はスジの悪い話ではありません。誰かが知恵をつけたのでしょう。自民党も賛成・反対で割れているし、TPP参加を争点に解散に打って出れば、政界再編含みの展開になる。リーダーシップがなく頼りない印象をはね返すこともできる。ただ、タイミングを逸しましたね。協議参加の政府方針を決めたということは、TPPはひとつページが進み、次の段階に入った。今後は農家の補償など条件面の問題になってきます。小沢派を中心とした勢力がTPP反対で結集し、党内が混乱した時にやるべきでした」
そもそも、菅にそんな度胸があれば、民主党政権はここまでの窮地には陥っていない。意気地も信念もないから、ブレてバカにされるのだが、菅はまだTPP解散を捨てていないという人もいる。
「その証拠に、TPP反対派の議員に“解散”をにおわせているんです。年内か、来春かと、解散時期に思いをめぐらせていると思います」(前出の民主党関係者)
ヘェー。それはオモシロイ。やれるものならやってみろ、だ。
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